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2009年3月15日 (日)

CASSHERN Sins -キャシャーン Sins- 第23話「還る者達」

ブライキング・ボスはもう誰の墓も作らないという強い決意を持つようになり、滅びの進むロボットたちを引き連れて移動を開始。

破壊から再生したキャシャーンと、癒しを拒否し滅び行くディオとの最後の戦い。
オージの「何故戦うのか」という疑問が脳裏を横切るキャシャーン。まだ戦いそのものの理由については迷いはある様子。

キャシャーンを連れて行ったディオを追いかけようとするリューズのところには、オージが現れてリンゴがいなくなった、と。
もちろん、リンゴが行く先など一つしかないのですが。

戦うわけは見いだせないものの、ディオとの戦いにだけは明確な答えを見いだせている。
それはディオがこの戦いの瞬間だけは「生きて」いるから。そして

ルナの過剰な癒しを受けてしまって、醜く変質してしまったレダは、ルナに怒りを滾らせる。
そんな彼女を見付けたリンゴに襲いかかろうとするも、幼いリンゴの姿に動揺して手が出せない。
リンゴの姿を見て動転するレダ。そこにリューズたちが駆けつけて、レダはリンゴたちの前から姿を消す。
レダはルナの部下に廃棄されてしまっていたようです。
リンゴはルナが泣いていたと語り、リューズはいったい何が起きているのか掴みきれない。
リューズが求め続けた母性。それ故に幼いリンゴには手出しが出来なかったという事か。

レダは怒りを滾らせてルナの下に。
「ここは、滅びが強すぎます」
ルナはレダの怒りなど何処吹く風といった様子。

繰り広げられるキャシャーンとディオの激しいバトル。
死力を尽くした熾烈な争いは、いよいよ最終局面。
互いの渾身の一撃は、キャシャーンの拳がディオの顔面を掠め、ディオの膝蹴りはキャシャーンの腹を捕らえた。
「勝った……キャシャーンに、勝った」
「ディオ……」
キャシャーンを殺す事は出来ないのだから、勝利は相手を殺したかどうかではないという事だろう。
もし互いの身体の条件が互角なら、確かにこの勝負はディオの勝ちだったのかもしれない。

憎しみでルナを殺そうと襲いかかるレダに、恐れた様に頭を抱え込んでしゃがんだルナだったが、レダが近づくと、足下に落ちていた剣をレダの腹に突き刺した。
返り血が、リンゴの顔に飛ぶ。
「折角永遠の命を授けたというのに、アナタは滅びの匂いしかしない。
 アナタには、死しか与えられない」
「そうしたのは、私じゃない。
 私だって、命を……」
「滅びも死も醜いものね、ここにはいらない」
「私だって、新しい命を授かろうとした!」
レダにトドメを刺そうとするルナの下に、駆けつけたキャシャーンがルナを阻止する。
キャシャーンはディオにレダを救って欲しいと頼まれていた。
もはや救えない程に進行した滅びの身体で、レダの事を託して去っていったディオ。そんなディオの気持ちを知ったレダはディオの下へ。
ディオはなんだかんだでレダの事を大切に思っていたという事ですか。
新しい命を作る事だけを望んでいたレダ。その為に作り出されて、しかし結果的にそれが叶わなかった上に、世界が滅びに満ちてしまった事で、彼女の人生は大きく歪んでしまったのだろう。

「本当に醜い。
 キャシャーン、あなたも滅びの醜さ、死の愚かさが判ったでしょう?
 あなたのように命に溢れた者は、私と共にいるしかないの。
 あなたこそ王に相応しい。
 ここに、永遠の国を作りましょう。
 私と一緒に」
キャシャーンに手を差し出すルナだが、キャシャーンはそれを受け入れようとはしない。
「何故?」
「ここにはただの命しかない」
「それの何が悪いの。永遠に生きられるのに」
「違う、命はあっても、誰も生きていない!」
キャシャーンの言葉が理解出来ない
「君は、湧き水みたいに命を溢れさせているけど、みんなはそれをただ飲んでいるだけだ。
 でも、ディオや、ボクが会ったロボットや、人間はそうじゃない。
 もっと……もっと……
 そう、燃えるようだった!
ここまで見続けてきたロボット達の生き様、そしてディオの激しさがそれを確信させたのだろう。ただ命を持っているだけの存在など、何の価値もない。

キャシャーンとの戦いに満足して、一人ひっそりと最後を迎えていたディオの姿を目にすることになったレダ。

「命を、命を燃やしていた!」
「燃やせばいつかは消えるわ」
「だから、強くて美しいんだと思う。
 でも、死ねないボクがこんな事言ったって、なんの説得力もない。
 それに、ボクは、死ねない代わりに、生きる事も出来ない!」
キャシャーンは生きるという事を悟った。
死なない事=生きる事ではなく、定められた命を全力で生きるなんだと。
それ故に、彼には自分が「生きる」事が出来ないんだと知った訳ですね。もちろん、永遠の命があるからとはいえ、目標に向かって突き進む限り、その命は「生きて」いるのでしょうが、キャシャーンの求める命を掛けてまでやり遂げようとする激しさは得られないのだろう。

「ここには、ボクが戦ってきた意味を見付けられない。
 キミにも」
「そう、私もアナタに何も見いだせない。
 あの日、私を殺しに来たアナタは、美しかったのに……
 あの日、私の中にあった死は、全て世界に流れ出した。
 そして、私は死から解き放たれたんだわ。
 あなたも」
「そうなると知っていたら、ボクは。
 いや、あの時のボクは、それでもやっていた。
 開放されたとしたら、それを後悔出来る心かもしれない」
「自分を、罪人のように言うのね」
「たぶん、そうなんだ……
 さようなら、ルナ」
世界に滅びが蔓延したのは、ルナの中に封じられていた「死」の力が世界中に氾濫したからなのか。
滅びを失った事で、逆にルナは永遠の命を手にして、キャシャーンも永遠の命を手にしたのだね。

――ボクはもう、誰の命も奪いたくない、二度と……
――二度と戦わない。

キャシャーンの誓い。

キャシャーンの下に掛けてきたリンゴ。
リューズは自分たちもキャシャーンと共に去るとキャシャーンに伝える。
2人は滅びを身体に抱いている事を心配するキャシャーン。
「生きる為よ。
 命を燃やして生きる為に……そうでしょう」
オージもまたリンゴの想いを受け入れる。リンゴが笑っていられるなら、と。
ここまではリンゴが生き延びる事だけを望んでいたオージですが、キャシャーンの台詞を聞いて、リンゴの望みを知って考えを改めたのだろうか。

ディオが最後に望んだ事、それはレダを助けるという事。
彼の優しさと想いを知り、レダはディオの亡骸と共に最後の時を迎える。
苛烈な人生を生きた2人にあって、あまりにも穏やかな最後。激しく生きたからこそ、逆に幸せな最後を迎えられた、という事なのかもしれない。

ルナはキャシャーンとの決別を決意し、新たな王がやってくるのを待ち受ける。
そんなルナの下にやってきたのは、ロボットを引き連れたブライキング・ボス。
「あなたは」
「ブライキング・ボス……
 滅びを終わらせる為に来た。
 お前の癒しでな」
「待っていました。ブライキング・ボス、一緒に永遠の国を」
「ああ、もう一度、ロボットの帝國を!
誰も失わない為、ルナと手を結ぶ事を決意したブライキング・ボス。
彼の場合はレダの様に独占しようという訳ではないので、繰り返し癒しを受ける事で確かに永遠の命を得られるのかもしれない。

世界が再び歪む時、
奴が来る!
次回 第24話「巡り咲く花へ」
脚本:小林靖子 絵コンテ:山内重保 演出:山内重保 作画監督:馬越嘉彦
癒しを受け入れず、ルナの元を去ったキャシャーン達。だが、それでも破滅からの救いを求め、今日も多くの者達がルナの城を訪れる。ルナをその手にし、世界を滅びから救った英雄として再び王の座に君臨した、ブライキング・ボスを讃えながら。だが、やはりそこにはまだ歪みが蔓延したままであった。死を忌み嫌うルナ。滅びが進み癒しの力が及ばない者は、まだ生きていようともルナの前には連れて行かれず、その場で抹殺されてしまう。その様子に、ブライキング・ボスは自問する。世界は本当に救われたのか……? その頃、キャシャーン達は人気のない山間で、静かな生活を送っていた。花を育て、自然の中で暮らす日々。徐々に滅びが迫る中にも、これまでにない穏やかな時間が流れていた。しかし、死を極端に恐れ始めたルナが、滅びの進行している者達の破壊を命じる。死を消し去るために、再び死が蔓延し始める世界。やがて、かけがえのない大事な者達を失った時、キャシャーンは決断する。あの日誓った、二度とは闘わないという思いを胸の奥にしまい込み……。そして、ブライキング・ボスとルナの城に、再びキャシャーンが姿を現した。ある決意をその青く光る瞳に秘めて。
(公式サイト抜粋)

次回は帝國を築いたブライキング・ボスとルナですが、ルナは狂気に支配されてしまうようです。
掛け替えのない者を失ってしまうキャシャーンは、再びルナとブライキング・ボスとの対決。
やはりキャシャーンという作品なのでラスボスはブライキング・ボスですか。
つまり、リンゴとリューズは死んでしまうという事なのか。
それが滅びによるものなのか、ルナの命令を受けたロボットたちによる仕業なのか。
結局、救いのないままに進む話。

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