TALES OF THE ABEYSS -テイルズ オブ ジ アビス- #26(最終回)「新たな世界」
いよいよ最終回です。
滅亡を示すラスト・ジャッジメント・スコアを無くす為、人類を消滅させようとするヴァン・グランツと、同じようにユリアのスコアに支配されない未来を目差しながらも人類の可能性にかけるルーク・フォン・ファブレ。相容れない両者との戦い。
ヴァンはローレライの力も扱えるようになっています。
結局ルーク一行はみんなでヴァンを袋だたきという、ゲーム的展開が良い感じです。無論、ローレライの力を手に入れたヴァンはそれほどまでに強いという事ですが。
6人掛かりでもまったく歯が立たない。
ちなみにミュウはただの観戦役。これをここまで連れてくる理由はあったのか……
その力がローレライの力によるものだと気付いたティア・グランツは、ルークに時間を稼いでくれる様に頼む。
詳しく訳も聞かずに了承する辺りに、ルークの成長と2人の信頼関係が良く見えてきます。
たぶん昔のルークならこの状況下でもあれこれと理由を問いただそうしていたはず。
ガイ・セシルとルークがナタリア・L・K・ランバルディアのバックアップを受けながら前衛で斬り込み、2人が弾かれたらアニス・タトリンが特攻。
ジェイド・カーティスが強力な譜術で攻撃というパターンです。
流石に察しの良いジェイドだけが、ティアが何かしかけようとしている事にいち早く気付いています。
そして発動したのはティアの譜歌。ヴァンが教えた7番目の譜歌のようです。
ヴァン本人ではなく、ローレライに影響する譜歌だったようです。
最後はルークが体内から宝珠を取り出して、ローレライの剣と一体化させて、ヴァンの身体を貫きました。
ヴァンはルークが宝珠を持っているという事実を知らなかったのですね。まぁ、ずっとローレライを取り込む事で精一杯だったのだし、この事実はここにいるメンバーとアッシュぐらいしか知らないのだから当然か。
ユリアはきっとスコアを覆して欲しいと願っていた。
そしてどれほど敵に回ろうと、ヴァンがどう思っていようと、ルークにとって最後までヴァンは先生でした。
尊敬する師匠だからこそ、自らの手で討たなければならなかった。アッシュの考えと同じだろう。
確かに激しい戦いだったのですが、なんか後一歩盛り上がりに欠けた戦いかな。
こう、ルーク達が絶体絶命! という感じが伝わって来ないんですよね。
普通に戦っていて、苦戦した中でティアが突破口見付けて倒してしまったよ、的な。
崩壊を始めるエルドラント。
ヴァンを倒したルークは、ローレライとの約束を果たす為、一人残ってローレライの開放を行う事に。
一人一人に別れを告げるルーク。
みんな相変わらず。あくまでも帰ってくるように告げる。
最後にルークに聞こえないように「好き」というティアに感涙です。
そしてルークはアッシュの死体と共にローレライの下に。
ルークの肉体は消滅し、ローレライは開放される。
しかし死んだはずのアッシュの手が動く。
2年後。
ルークにとって思い出の地であるタタル渓谷にやってきていたティアの下に、他の4人と一匹もやってくる。
きっとルークが戻ってくると信じて。
だが、ルークは現れず、夜が更けて皆帰る事に。
それでも立ち去りがたい想いを持つティアが逡巡しながらも、帰ろうとしたその時、やってくる人影。
ローレライの剣を持った赤い長髪の青年。
「どうしてここに……」
「ここからなら、ホドを見渡せる。
それに、約束してたからな」
ルークの帰還に喜ぶ者たち。
果たしてこれがルークであったのか、アッシュであったのか、それは視聴者が自分の思った通り信じれば良い事。
個人的には、どちらでも無い、さしずめ第3のルークという可能性もあるかと。
アッシュとルークの融合体という感じか。
ルークは肉体が消滅しているので、彼とアッシュのフォニムがアッシュの肉体に入り込んだ、という事も考えられるだろう。
2人の心が混ざり合ってオリジナルルークでも、レプリカルークでもない存在となり得た可能性もあるかなぁ、と。
どちらでもあって、どちらでもない、そんな感じでしょうか。
ゲームが判らないと、若干判りづらい設定などもあるものの、おおむねゲームを知らない人間も楽しめる出来になっていたと思います。
ゲーム未プレイの人間は、ゲームと比較する必要もないので、単純にアニメでしか評価しませんが。
若干、各戦闘がすごいあっさりと終わっていた感じがしてしまうかな、と。
戦闘で盛り上がったのは妖獣のアリエッタとアニスの一騎打ちぐらいで、後は控えめだった。
ラルゴももう少し盛り上がっても良かったのに、最後はあっさりだったしね。
ストーリーはルークの成長が実によく描かれていた。
序盤、かなりウザいキャラクターだったルークが、成長して行く様が良く描かれていたと思う。
ばったばったと人が死んでいってしまう無情なのは、ゲームをかなり忠実に再現したせいだろうね。
この辺はゲームファンにとって、下手に変えられるのは許せないなどがあるから、妥当なラインだと思う。
全体としてはかなりレベルの高かった作品ではないかな、と。
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