ドルアーガの塔 ~the Sword of URUK~ 第11話「神をうつもの」
地上ではケルブの引き連れてきた軍勢により、情勢は一気に逆転。
黄金騎士団たち治安軍が、反乱軍の前に敗北していました。
そしてギルガメス王と面会を果たすケルブやエタナですが、影に心を支配されてしまったギルガメス王は隠居も拒否する。
もはや自らの尊敬する王ではなくなったギルガメス王に、ケルブは戦いを挑む。
「マーダックの子、ギルガメス。
これより逆賊に誅を下す!」
「ガトルブの子、ケルブ。
これより陛下をお救いいたす!」
片や邪神を倒した英雄。老いたりとはいえ、不死身の肉体を持つ相手に決して部のある戦いではない。
黒ギルガメスとの戦いを始めたニーバ。
サキュバスはカイにイシターに従うか、自分の望みに従うか選択させる。
苦戦するニーバに、カイは遂に彼に力を貸す。
いずれイシターとも戦うつもりでいるニーバに力を貸したのは、ただギルを救いたいという一心から。このままではギルガメスは新たなドルアーガとなってしまう。
しかし黒ギルガメスはその事をなんとも思わず、カイに自分の下へ来るように告げる。
しかしそれを受け入れようとはしないカイ。
ギルガメス王を倒す力を身につけながら、マイト・ザ・フールの制御権を手に入れたヘナロのアシストによって、ニーバはたちは窮地に陥り、サキュバスもカイも倒れる。
ついにフールまでもヘナロの手に落ちてしまった。フールが操り人形になってしまった事で、ウラーゴンがどう動くのか。
ジルたちが王の間へと辿り着いた瞬間、目にしたのはニーバが黒ギルガメスに胸を貫かれる場面。
間に合わなかったジルたち。
張り付けにされているカーヤ=イシュハラを、ギルは殺すのだと告げる。
誕生日を祝って七面鳥を解体するように、彼女を殺すのだという。
ここまできても尚、尊敬する王を殺すべきかどうか悩んでいたジルは、ここで遂に吹っ切れて、仲間と共に黒ギルガメスに立ち向かう。
黒ギルガメスは、そんなジルの目が気に入らない。
無邪気に世界を信じ切っている馬鹿の目つき=昔の自分の目つきだからだろう。
力を合わせての戦い。しかし黒ギルガメスの圧倒的な力の前に、ギルやウトゥでも歯が立たない。
ファティナの魔法で目くらましをしてぶつけたメルトの魔法も易々と受け止めるギル。
みんなで力を合わせればなんとかなると思ったのかという黒ギルガメスは、一人で戦うという孤独も知らない癖に、とジルにトドメをさそうとする。
だが、苦戦を強いられるジルたちに耐えきれなくなったヘナロが、フールを操って黒ギルガメスに反旗を翻す。
フールを戦わせたくはないウラーゴンは、止めさせようとするも、ヘナロはあくまでも黒ギルガメスを倒させようとする。
その間に、立ち上がったジルは、張り付けにされたカーヤを救出する。
ようやく再会した2人。酷い事をしたのに、追いかけてきてカーヤに微笑みかけるジル。
「力を貸して……旅はまだ、終わってない」
2人は、最後の戦いのために立ち上がる。
バトルものらしいラストの展開を迎えてきました。強敵の前に立ち上がる2人という感じ。
フールの力も黒ギルガメスの前には及ばず、ウラーゴンの腕の中でついに死んでしまう。
「ウラ……一緒」
フールの死に悲しむウラーゴン。
フールが死んじゃいましたよ。
ヘナロに操られながらも、ウラーゴンへの思いは忘れていなかったのですね。
ウラーゴンと一緒にいたいと願いながら動かなくなってしまうなんて……この娘には生き残って欲しかったんだけどなぁ。
黒ギルガメスは裏切り者であるヘナロの首を締め上げる黒ギルガメスだが、それをジルが制止する。
カーヤの魔法によりイシターの加護を得るジル。
「怖い?」
「ええ、でも平気」
「イシターの加護があるから?」
「いいえ、アナタがいるから」
カーヤの答えに、笑ったジルは再び黒ギルガメスに戦いを挑む。
カーヤの魔法のサポートを受けたジルは、黒ギルガメスと互角の勝負を繰り広げる。
「名を聞こう」
「マルカの子、ジル!」
「ジルだって……はっはっはっ!
ギルとジルの殺し合いって訳だ」
黒い気を纏った黒ギルガメスに、真っ向から立ち向かうジル。
2人の激しい激突が幻の塔を揺るがす。
戦いを察知したグレミカたちの前に、塔の魔物達が押し寄せてくる。
ジル達よりも先に進んだ筈なのに、何故か王の間まで辿り着いていないグレミカたち。
どこを彷徨っていたのだろうか。
傷つき倒れた仲間達。
動かなくなったマイト・ザ・フールを抱きかかえるウラーゴン。
英雄でありながら闇に身を染め黒ギルガメス。
自分の弱さに負けたのだというジルに、黒ギルガメスは100年生きてから言ってみろと反発する。
激しい攻防に、身体に力が入らないジルをカーヤが支える。
突っ込んでくるギルガメスに、ジルとカーヤは力を合わせて立ち向かう。
激しい衝撃に倒れるジルとカーヤだが、それでも倒す事の出来ない黒ギルガメス。
「強い……ここまでとは」
「言っただろう。孤独を知らない者では、倒せないとぉ!!」
ジルにトドメを刺そうとした黒ギルガメス。
だが、次の瞬間、彼の腹を剣が貫いていた。
涙を流しながら、フールの復讐を果たしたウラーゴン。
怒りに満ちて、みんなを皆殺しにしようとした黒ギルガメスだが、そんな彼に最後の力を振り絞ったジルの渾身の一撃が振り下ろされ、彼を一刀両断にする。
自らの敗北を信じられないままに倒れる黒ギルガメス。
ウラーゴンがここでやってくれました。
一瞬、ここでウラーゴンがこの幻の塔の支配者となって、甦らせたマイト・ザ・フールと仲良く過ごすというエンディングを迎えるのかと思いきや、トドメを刺したのはやはりジルでした。やっぱり主人公ですから。
地上ではギルガメス王の力に及ばず膝をついたケルブに、ギルガメス王がトドメをさそうとしていたが、幻の塔の黒ギルガメスの敗北により突如苦しみ倒れてしまう。
流石にケルブではギルガメス王には敵うべくも無かったですが、間一髪助かった。
ジルの一撃の前に倒れた黒ギルガメス。
「ありがとう、ジル」
子供の姿でジルの前に姿をみせたカイは、再び大人の姿に戻ってギルの下へと向かう。
「カイ、傷が痛い」
「大丈夫よ。あなたはこれから自由になるの」
「自由に……ボクが」
「ええ。もう戦わなくてもいいの」
ようやく長い年月の呪縛から解き放されたギルは穏やかに笑う。
ドルアーガの呪いによって苦しい日々が生み出した影。しかしようやく終わる。
実際には、黒ギルガメスもまた自分が死ぬ時を待ち続けていたのかもしれないな。
「本当は、国王なんて嫌だった。
英雄なんて柄じゃない」
「判ってるわ」
地上で倒れたギルガメス王は、ケルブたちに見守られながら自分にだけ見える妻であったカイに語りかける。
攫われた時のカイの姿でしょうか。
ドルアーガを倒したことで英雄として祭り上げられ、一つになった国を支えるために国王で居続けなければならなかった。
それがただの少年でしかなかったギルを苦しませ続けたのだろう。
「泣き虫のボクを、知ってるだろう」
「ええ、その頃から大好きだった」
「何故だろう、昔のことばかり思い出す。
そうか……これが……」
カイに見守られながら一つの結論に達したギル。
「死か」
初めて知る「死」を感じながら、ギルガメス王は長い生涯に幕を閉じる。
光となって消えゆく黒ギルガメスとカイ。
サキュバスはギルガメスが消えたことで、ニーバにブルークリスタルロッドを手にするように告げるが、剣で胸を貫かれた彼には取りに行く事も叶わない。
「ここまで来て諦めるの!?」
「もう、死ぬだけだ」
「そして、ジルに哀れまれるのね」
その一言に、諦めようとしていたニーバは強く反応する。
「格下と思っていた弟に追い越され、最後に憐れんでもらう、それがアナタの結末」
「違う、俺は」
「なら立ちなさい!」
必死に立ち上がるニーバ。
ジルに対して激しいコンプレックスがあるのは判っていた事ですが、思いっきりそこを疲れています。胸を貫かれた状態で立ち上がるって……
戦いは終わった。
ブルークリスタルロッドは、ヘナロが手にしたが、彼女はそれをどうにかしようなどとは思わず、使い道はジルたちに委ねるつもりだった。だが、そんな彼女を一本の矢が貫く。
胸を貫かれ、倒れたヘナロの手から転げ落ちたブルークリスタルロッドを拾い上げたニーバに、人でなしだと怒りをぶつけるジル。
だがジルたちの言葉に耳を貸す事もなく、ニーバはブルークリスタルロッドを発動させる。
てっきり漁夫の利を狙ってグレミカたちが手にするのかと思いきや、ここでニーバが入手しました。
しかもブルークリスタルロッドを手にしたら傷が治った?
ようやく立ち上がったファティナたちは、何が起きているのかと動揺。
グレミカはニーバの本当の目的が、彼女の予想通りだと気付く。
地上にその姿を現した幻の塔。
二つに分かれていたドルアーガの塔が、ブルークリスタルロッドの力で、一つに重なろうとしていた。
ジルの下にやってきた仲間たちだが、刹那、眩い光が襲い、彼らを再び地上へと押し出してしまう。
また地上に落ちてしまった。もう一度! とは流石にやらなかったけどね。
何回地上に吐き出されたらいいんだろうか、彼らは。
グレミカたちは落ちていませんが、どうなっているのやら。てか、彼女らは本当になんのためにいるのか判らなくなってきたよ。
「神々に対抗する戦略兵器。
それがこのドルアーガの塔の本当の機能」
「とうとう手に入れた」
邪悪に笑うニーバの足下にもたれるサキュバス。
「始めるぞ」
ドルアーガの影を身に纏ったニーバはその塔の力を使い、地上へと攻撃を開始する。
神々と戦うと言っても、幻の塔のような場所にいるわけではないので、今の地上を破壊する事から始まるという事か。
邪悪に身を染めてしまったニーバ。
ギルを倒して、エピローグの話になるのかと思っていたのですが、ニーバはまだまだ悪人として戦うようです。
……あれ? そう言えば予告シーンにあったヘナロの入浴シーンはどうなった?
次回 第12話(最終話)「つないだ手は」
地上に押し出されてしまったジルたちが、どうやってニーバたちの下まで行って倒すのか。
ニーバとジルの関係の秘密も、次回であきらかになる事だろう。
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コメント
ヘナロの入浴シーンは…その、提供絵だそうです…。
投稿: vvv | 2009年3月30日 (月) 09時43分
提供絵……予告の時から、なんであの状況で風呂に入っているのかと思っていたのですが。
納得出来ました。
有り難うございます
投稿: 黒虎 | 2009年3月30日 (月) 23時39分