宇宙をかける少女 第14話「夜ひらく花」
獅子堂島にたどり着いた河合ほのかは、そこにいた老人に「裏切り者」といきなり首を締め付ける。慌ててほのかを止める神凪いつきと獅子堂秋葉。
他のみんながネルヴァルと戦い続けている間、ただ一人地球上の島に避難している彼を責め立てるほのか。
リモートファイターのように自分も戦い続けていると主張する老人だが、ほのかはあんなもの、と切り捨てる。
老人はレオパルドの存在に驚くが、レオパルドは彼の存在を覚えていない。彼こそはブレインコロニー開発者フリードリッヒ・ノーブルマインだったのだ。
まぁ、当然ですね。レオパルドだけでなく、他のブレインコロニーも作ったのは彼という事か。だからブレインコロニーは揃いも揃って変な性格をしているのかもしれないなぁ。
誰かにそっくりなフォン。宇宙に変える方法を求めてやってきたほのかたちだが、フォンに宇宙に変える方法など無いと否定され、途方にくれる秋葉たち。
彼女たちが獅子堂島に入ったのを確認した馬場つつじは、夜襲を仕掛けて宇宙にあがろうと算段する。ベンケイはいずれネルヴァルが助けに来てくれると楽観的だが、助ける気があるのならばとうに来ているはずであり、来ないのは自分たちが使い捨てにされたのだとつづしは考えていた。
「自分の道は、自分で切り拓くのよ」
つつじはネルヴァルに従うつもりもない、というのがひしひしと感じられます。
クサンチッペによって制圧されたカークウッド。
そこでは最低限の食料と毛布だけは用意されているものの、半軟禁状態が続いていた。
フリオ・スールはレベルフリーの生徒たちと共に、少しでも情報を集めるしか手だてがなかった。
負傷を追いながらも、辛うじて逃亡を続けていたエル・スール。
相変わらずレベルフリーはブレインコロニーの事を教えてもらえていないようですね。彼らは今後どうやって話しに絡んでくるんでしょうか。立ち位置がいまいち微妙なんだけど。
未だに迷い続けている獅子堂ナミに、アレイダはまた部屋に戻るかと問い掛ける。部屋だけは嫌だと怖がるナミ。彼女が部屋から出られなかったのは、誰も助けてくれなかったからだと答える。そんな彼女の耳に、何かの声が聞こえてくる。
それは、彼女同様に救いを求める者たちの声であり、今度はナミが助ける番なのだとアレイダは囁く。
カークウッドの制圧され、レスナー計画ほぼ完了し、セカンドフェーズへと移行し、ガリア計画が発動し、一人の男性がカークウッドへと向かう。
声は完全にネルヴァルですが、何故人間の姿なのか。
彼がネルヴァルのパートナーにしては男だし。
ブレインコロニーがアンドロイドという事なのか?
自力で克服しようとせず、誰かに助けてもらう事しか考えれていないのがダメなんですが、ネルヴァルたちはそうした彼女の心の隙間に入り込んでいるんだろうな。
ほのかと同じ姿をした“イグジステンズ”と呼ばれる少女達がなんだったのか、悩む秋葉とイモちゃん。
ほのかは何かが存在していたカプセル跡を眺めていた。
ここがほのかたちが誕生した場所、なんだろうな。
いつきはフォンからテラ・アブダクションに関する情報を聞き出そうと、事情徴集を開始する。
市民と共にコロニーに避難していたニーナ・ストラトスキーは、いつきの船を見付けて喜んで迎えに行くが、そこから現れたのはボロボロの姿になったミンタオとブーゲンビリアであり、ガッカリしてしまう。
露骨に落ち込みすぎだ。
しっかりビザハット
とのタイアップです。
ミンタオとブーゲンビリアは普段レーションぐらいしか食べていなかったらしいです。なんて侘びしい食生活だ。てか、どんな子供時代を送ってきたのでしょうか。
ICPが事実上壊滅した状況でニーナは2人を怪奇課に勧誘。食べ物に釣られて2人はあっさりOKです。
悪魔に魂を売り渡してしまいました。
いつきの両親がさらわれた時に現れた物体。
あれはパイド・パイパーと呼ばれる機動エレベーターだった。ネルヴァルが構造物としての欲求から、自分の中に人を住まわせようとしていることを知る。
もっともその住人たちは箱に閉じ込められてしまう。
だが、それが本当に悪いことなのか、とフォンは問う。宇宙へと生活圏を変え、地球に降りた人々はドーム型コロニーに閉じこもった。閉じこもるのは自然な欲求なのではないか、ネルヴァルと攫われた人々は互いに求めようとしているのではないかと告げる。
その時、警戒警報のアラート音が鳴り響いた。
あれはただの軌道エレベーターだったのか。
なんで軌道エレベーターがあちこち移動出来ているんだろうか。当然、その上にネルヴァルの本体があると考えるべきなんだろうけど。
再び現れたパイド・パイパーに、つつじの手下となった地球人や、秋葉が再び誘導されてしまう。これに対抗して、フォンはQTローズで対抗し、退けることに成功する。
秋葉たちが操られたのはQTによる思考干渉だと説明する。
イグジステンズは元々ネルヴァルを殺す為に作られた生体兵器だったが、逆にネルヴァルに取り込まれてしまったのだ。その中で唯一の生き残りがほのかだった。
意識をうしなった秋葉は、再び夢の中で神楽と言葉を交わす。
箱を被れば凄く気持ちよく、それが怖かったのだと説明する秋葉。それが彼らのやり方だと説明する神楽は、あのまま行けば箱の中で幸せになっていたかもしれないと告げる。だが、そこに魂の自由は存在しない。
秋葉は、神楽がアレイダと同一人物であり、ネルヴァルの仲間の筈ではないのかと問い掛ける。神楽は「こんなに仲が悪いのに?」と秋葉の言葉を笑う。
「私はね、秋葉ちゃん。
ネルヴァルを倒す為にここにいるの。
お店の外にあるのは本物の戦争。
このコロニーに住む600万人もの人の命が掛かっているの」
「あなたは……」
その店にほのかと思われる少女が「時間」だと現れると、神楽はガトー、八蔵、そして風魔と共にネルヴァルとの戦いへと赴く。
これまで会っていた神楽はネルヴァルとの決戦前の神楽だったわけか。精神だけ切り離しているのかと思っていたけど、違ったらしい。そしてこの時のほのかは随分と明るかったようです。
これは獅子堂評議会の面々ですね。
「もし、私たちがネルヴァルに倒させなかったら、これを見て!
ごめんね、色々。
でも、アイツと戦うかどうかは自分で考えて自分で決めて」
何故自分なのか判らないという秋葉に、去りゆく神楽は秋葉が宇宙(そら)をかける少女だからだと告げる。そして『軌道喫茶えにぐま』を出て行く。後を追いかけた秋葉はそこに7つの太陽と、STARSYLFHで戦いへと向かう神楽たちを目撃する。
これは過去の神楽と、現在の秋葉の邂逅なのか。
いったいどういう現象で起きているのかは判らないけど。
これで神楽との夢での語らいは終了でしょうね。
後は、この時の神楽のメモが今後最大の鍵となるのだろうな。
秋葉を取り囲むイグジステンズに怯える秋葉は、ほのかの呼び声で目覚める。
神楽と出会ったのだという事を肯定する秋葉。
神楽は秋葉にとって「遺伝学上の先祖」にあたる人物だった。
神楽は戦いの後、ネルヴァルを倒しきることが出来なかった。直ぐに追撃していれば勝利を得れたかもれしないが、フォンがレオパルドをICPへと連れて行ってしまったのだ。そして神楽はそのまま戻ってこなかった。
あのままでは今度はレオパルドが敵になったかもしれないため、武装解除させたのだと告げるフォン。
ほのかたちはこの時に解除された武装を回収していたようです。
「もしかしてレオパルドさんの自己実現って」
「あの時外されたパーツの回収」
「そうだったのか!?」
「なんでアナタが知らないンですか!」
レオパルドが話に首を突っ込むとどこまでも間抜けな会話が続きます。
神楽はこの戦いの末に、ネルヴァルの仲間となってしまったという事のようですが、それが戦争されているからなのか、それとも彼女の医師で考えを変えたのかは判らない。
てか、なんで年をとっていないのか。
「遺伝学上の先祖」というのは、おそらく実際に子供がいたわけではないのだろう。
あの若さで帰還しなくなったのだから。むしろ実は獅子堂の娘たちは全て神楽のクローンか、それに近い者とか? ならば、彼女が母親という事も納得できなくもない。ただ、それならもっとみんな似る筈だしな。
50年前から続く戦い。
秋葉は“宇宙(そら)をかける少女”について訊こうとするが、島への侵入者を報せる警報が鳴り響く。
今度現れたのはずぶ濡れとったつつじとベンケイ。
天に逆らって手に入れた奴隷も失ったつつじは、何度でも立ち上がると獅子堂桜の船を奪おうとする。させじとミスタークロオビを向ける桜だが、友達になって戦いは発生せず。
それより、秋葉はそろそろアレイダの正体が神楽だという事をほのかたちに教えてあげるべきではないかと……
ネルヴァルの仲間であるはずのつづじとベンケイが何故軌道エレベーターで戻らなかったのかと訊ねるいつきに、ここにきてようやくベンケイから地球人を攫っていたのがネルヴァルの軌道エレベーターだと聞かされる。
フォンは、彼女たちのやりとりから、宇宙へと帰還する方法を思い付く。
あ~、どこまでも間抜けなつつじとベンケイ。
やはりこの2人はこのままネルヴァルを裏切る方向に動くのかな。ベンケイの方は逆らう意志がなくても、つつじにうまく丸め込まれそうだしね。
カークウッドからアレイダと共に離脱するナミに、アレイダは彼女に人々を救う力を授けると告げる。
「一つ教えて。
どうして私だったの?」
「あなたが……
“宇宙(そら)をかける少女”だから」
未だに明らかとならない“宇宙をかける少女”の定義。
単純にブレインコロニーにパートナーとなった少女というだけではなく、何かしらの資質が必要となるという事なのだろうけど。果たしてそれが何なのか……
当然彼女にもブレインコロニーが与えられることになるのだろうが、それがネルヴァルなのか、それともクサンチッペなのか。他のコロニーという事もありうるけど、ナミを使うならやはり重要なところに置くだろうからな。
謎が幾つはは判明したものの、肝心なところはまだまだ謎が沢山です。
未だに姿を隠したままの風音と高嶺の動向も気になるところ。風音は何か「秘宝」を探しているんだよな。高嶺はネルヴァリストになったまま宇宙にいるのかな。
ネルヴァリストになっているから、軌道エレベーターでさっさと宇宙にあがっているのか。
Next Mission 第15話「魔女の騎行」
フォンはこのまま地球に残って、イグジステンズとの戦いを続けるんだろうね。
でないと、福山潤が死ぬ。
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