戦場のヴァルキュリア 第8章「紐解かれる歴史」
バリアス遺跡で《蒼き魔女》セルベリア・ブレスとガリア方面軍総司令官マクシミリアン準皇太子と出会ったウェルキン・ギュンター少尉、アリシア・メルキオット軍曹、ファルディオ・ランツァート少尉の3人。
マクシミリアンはこの遺跡がヴァルキュリア人であるセルベリアのものだと語る。
ヴァルキュリア人は滅んでおらず、彼らが再び世界を征するための碑文がここに記載されているのだと語る。
マクシミリアンたちを連行すると銃を向けるアリシアだが、マクシミリアンは気にも止めずに立ち去る。そんな彼の背中に銃を放つアリシア。しかし、青白い光を身に纏ったセルベリアが、アリシアの銃弾をサーベルで切り裂く。
やはりセルベリアはヴァルキュリア人だったようですが、銃弾を切り落とすという超人技を披露しました。彼女がヴァルキュリア人であるという事がどうやって判ったのだろうか。この事実は2人だけしか知らないのか、他の2人も知っているのか……ウェルキンたちに話した事を考えると、特別秘密にしている訳ではないから、知ってるんだろうな。
地響きを聞いたイサラ・ギュンター伍長とラマール・ヴァルト軍曹は、マクシミリアンとセルベリアが去った後、彼らは帝国の巨大戦車による砲撃で遺跡を破壊している様子を目撃する。
すぐさま脱出しようとするウェルキンだが、ファルディオは一人残って遺跡の碑文についての調査を続けようとする。
そこに遺跡の崩落が始まり、アリシアを助けようとファルディオに託したウェルキンは遺跡の下敷きになってしまう。
ファルディオが余計な事を考えるもんだから大変なことに。
イサラの耳の良さもうダルクス人とかいう問題ではないような。
ファウゼンは完全に帝国軍に制圧されてしまっていた。
工業地区の無事と司令官を捕らえたという報告を受けた《帝国の悪魔》ベルホルト・グレゴール少将は、司令官などではなく無策な彼を軍服を着たただの愚か者だと評して、殺害を命じる。
ああ、無能な将校には価値を見いだしそうにないんもんな。彼の持つ情報なんて無くても、帝国は負けないという自身の現れかもれしないが。
遺跡に閉じ込められたアリシアとファルディオ。
ファルディオは遺跡の破片を受けて、足を負傷してしまっていた。脱出を試みようとするアリシアだが、周囲を取り囲む瓦礫をヘタに動かせば、周囲が一気に崩落してしまう恐れがあった。
これが組み合わせ次第では、ここで良い雰囲気になるもんなんですが……まったく無いですね。
自分のせいでアリシアやウェルキンを巻き込んでしまったと暗く落ち込むファルディオだが、アリシアは努めて明るく「ウェルキンが何とかしてくれる」と語る。
根拠のないままに信用出来るぐらいにはなっているらしい。
そんなアリシアに、ファルディオは大学入学当初のウェルキンの話を始める。
新入生一の美人学生ステラに、誰が一番最初に話し掛けるかという賭けをしていた。ステラに好意を持つも、話し掛けられない男たちの中で、最初に声を掛けたのはウェルキンだった。
「顔の骨格が興味深いから、是非スケッチさせてくれ」と声を掛けたウェルキンに怒ってビンタされたウェルキン。だが、ウェルキンはその後にステラと仲良くなってしまった。
ステラはウェルキンに好意を抱いていたものの、ウェルキンはステラを恋愛対象としてみる事はなかった。だが、それでもステラがウェルキンを悪く言う事は無かったのだという。
変わり者であるが、人を惹き付ける力を持つウェルキン。
だからきっと大丈夫だというアリシアに、ファルディオももう一踏ん張りする事にする。
ステラも振られながら、ウェルキンという人となりから嫌いにはなれなかったという事か。
てか、第一声が「骨格が興味深い」とか言い出す男って……一体何があって仲良くなったのか、という方が気になりますよ。
イサラとラマールは崩壊した遺跡跡に3人を探してやってきていた。そこには、瓦礫から這い出してくるウェルキンの姿があった。
遺跡に閉じ込められているファルディオとアリシアは自分が助けるという。保証などないが、それでも助けるのだと強い意志を見せるウェルキン。
ここがウェルキンの強さか。どんな方面に対してでも、確固たる強い意志が彼の持ち味なんだろうな。
ウェルキンの声がアリシアたちに届き、2人の無事が伝わる。
日が暮れ始めて冷え込んでくる中、アリシアたちのいる場所に突然トカゲの群れが現れる。
トカゲの存在を知ったウェルキンは、それらが夜の寒さから避難してきたのであり、何処かに通り抜ける事が出来る穴がある事を伝える。
トカゲたちが出てきたところを調べるのに、それほど難しくないような気もするけどな。
外からアリシアたちのいる場所へ通じる穴を探すウェルキンは、コモリトカゲの聴覚が人間の何十倍もあるため、それらが2人といる限りは遺跡は崩れない事を伝える。
逃げ始めたら終わりだというラマールに、イサラは彼を悲観主義だと言う。
ラマールはコップに半分「しか」水が入ってないというタイプだね。ウェルキンの方はコップに半分「も」入ってるというタイプでしょうが。
てか、コモリトカゲが抜け出したら、その後に続けば脱出出来るだろう。
そんな時、遺跡の中から青い光が出ているのに気付いたウェルキンは、それがラグナイトによる光の反射だと気付く。
そういや、よくウェルキンはトカゲが「コモリトカゲ」だと判ったな。この辺に棲むのがコモリトカゲだけなのだろうか。
2人はウェルキンの指示した方向へと脱出を図るが、路は行き止まりとなってしまっていた。が、2人を助けるために岩をどけ始める。
ファルディオは彼の「大丈夫だ」などの言葉が時として相手を傷つける事があると語った事があったが、ウェルキンはそうは考えていない。未来は自分で作るものであり、大事にするのは自分なんだと。かつてウェルキンが大学時代に振ったステラから届いた結婚式の招待状。ウェルキンは彼女が最前の選択肢をし、絶対に幸せになると笑った。
無条件に信じているという事か。
遂に脱出に成功するアリシアとファルディオ。脱出したアリシアはウェルキンの無事に瞳を潤ませるが、ウェルキンの手は瓦礫を退ける為に傷だらけとなっていた。
が、感動の再会もそこまで。ウェルキンはコモリトカゲが子供にどんな風に餌をやっていたかと訊ね始める。
どこまでもKY。
ファルディオはアリシアに惹かれているのでしょうが、アリシアの方はウェルキンに惚れかけているんだろう。ま、ウェルキンは絶対に気持ちに気付いていませんが。
日が暮れ、泥だらけの上に傷を負って帰還したウェルキンたちに驚く第1小隊と第7小隊の隊員達。
ともあれ、無事の帰還を喜ぶ第7小隊。
ファルディオは部下に手当を頼むと同時に、ファウゼンの状況を確認する。
予測通りの結果で、この後に奪還命令が下される事になるのか。義勇軍は正規軍の尻ぬぐいばかりだな。
ファウゼン攻略の戦果を上げながら、大した敵でもなく、エーデルワイス号がいなかった事でベルホルトは不満。
次回 第9章「蒼き魔女」
次回はセルベリア・ブレス奮闘記。
身内での諍い?
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