咲-Saki- 第14局「存在」
怒り心頭の透華。
十一巡目、透華がテンパイ。
この時点での平和(ピンフ)、タンヤオ、イーシャンテン、ドラ1 四ハン20符 7700点
ダマテン(テンパイしている事が判らないようにリーチしない事)の透華が和のパーフェクトゲームを阻止するのか。
透華の捨て牌にテンパイを感じ取った和は、安牌である四萬を切り、様子見。七対子ならば二向聴でなので、単純に下りている訳でもない。
十二巡目、透華はいつもなら和了率優先してヤミテンをとるところだが、何故かここでリーチを掛けてきた。
パーフェクトゲーム阻止するなら、より一層ヤミテンの方があがれる確立は高くなる事が出来る。にも関わらず透華がリーチを掛けたのは、和よりも目立つ為だけでした。
国広一も愕然の理由。
どこまで目立ちがりなんだというところですが。目立つためだけに生きているような人材です。
ここで透華は八筒を引いてきてツモあがり。
リーチ、一発、ツモ、平和、タンヤオ、イーシャンテン、ドラ2
一気に親倍にまで膨れあがって8000ALLの上がり手。
龍門淵高校が一気にトップにたつ。
和はここまであまり大きな手ではありませんでしたから、これだけ大きな手で上がれば一発逆転という訳だ。
デジタルに徹する和に対して、透華はぶれてしまう事がある。
井上純とはじめは、そこが透華の弱い所であり、怖い所でもあるという。
彼女もまた天江衣同様に、時として人外の力を発揮する者である証。
本来の自分の打ち方を捨てながら、ここで一発和了りを決めるとかが透華の恐ろしさというところか。
親上がりだったため、連荘を迎えた透華は、更に前回のツキを持ち続けているように一向聴。しかし鶴賀学園 東横桃子がリーチを掛けていた事に気付かずに、当たり牌を捨ててしまってあがられてしまう。
無警戒だった透華に、龍門淵の三人はもちろん、振り込んだ透華も愕然。
ようやくモモの顔が出てきました。これまで後ろ姿とか、影に隠れてばかりでしたからね。
龍門淵に逆転されて前半戦が終了。
それでも和なら必ず逆転してくれると信じる片岡優希。
竹井久や福路美穂子は最後の振り込みに違和感を覚えていた。
深掘純代だけ焼き鳥(一回の勝負で一度もあがれないこと)です。
休憩時間、廊下で声を張り上げる加治木ゆみ。
すると、今まで誰もいなかったと思われた彼女の隣にモモの姿が。
『消える』のに時間がかかったというモモ。
「先輩、私が見えるっすか?」
「ああ、見える」
原作以上に百合な二人。
存在感0のモモのリーチは誰も気付かない為、ダマテンと同じ。
そして誰かのリーチに当たり牌を振り込んでも、相手は牌を見逃してしまうので、相手がフリテンになってしまうと語る。
「見ていて下さい。
ここからは、ステルスモモの独壇場っすよ!!」
これ、端から見ると、モモが突然現れたり消えたりしているのでしょうか。
かなりの怪奇現象という事になるんですけど……いや、姿が見えなくなるという時点で既に怪奇現象と言って良いのか。
自分を見てくれる人はたった1人で良いと感じるモモ。
子供の頃から存在感がなく、歌って踊ったりしない限り、気付いて貰えない影の薄い子供だったモモ。
多くの人はコミュニケーションのために、時間やお金を消費するが、その手間とコミュニケーションで得られるものを計りに掛けて捨てたりする。そしてモモは完全にコミュニケーションを捨ててしまうようになった。
そんなモモが、教室で校内LANのネット麻雀をしていたところ、部屋に突然ゆみが乱入してきた。
誰からも見つからないモモに対して、ゆみは声を張り上げて……
ちっちゃい頃のモモとかも出てきて、より孤独感が強い演出になっています。
イメージシーンで出てくる他の人々の顔が怖いです。明らかに絵柄も違うし。
控え室に戻ったゆみはモモがようやく“消える”事を報告。
モモを南四局まで消さなかった決勝戦の対戦相手はみんな凄いと言う事。
麻雀では、実力のある者たちほど、モモも消えにくいらしい。理由は不明だが、集中力の高まりとか関係しているのだろうか。
妹尾佳織はモモをただの幽霊部員だと思っていたが、実は佳織が部室にいた時には、モモは常に部室にいたのだと蒲原智美は告げる。
ゆみがモモを『見付けた』のは佳織の入部前の事。
一ヶ月程前、大会のエントリー〆切が近づいて焦っていた麻雀部だが、メンバー不足に悩まされていた。佳織は智美の幼馴染み権限で確保が確定するも、それでも1人足りない。
佳織の方には拒否権ゼロのようです。ま、麻雀もかなりの素人みたいだから、入部して1、2週間というところなんだろうね。
そうした時に、校内LANでの参加者募集をしていた麻雀部。
その参加者の1人にゆみが入れあげるも、その相手は麻雀部に興味を示さない。
「あなたたちに私をみつけられない」
そういうメッセージを残した謎のプレイヤー。
必ず見付けてみせると気合いを入れたゆみは、IPを強制表示にする。校内LANでは教室ごとにIPが決まっている為、例のプレイヤーがやってきて発言すれば、そのIPから教室を割り出せると踏んだわけだ。
IPから相手の居場所を見つけ出すとか、原作以上に芸が細かい。
1年A組だと知ったゆみは、いきなり立ち上がると教室へ乱入。
どこにいるのか見付けられない相手に、ゆみは声を張り上げる。
「私は君が欲しい!!」
教室でまさかの告白。
必死にモモを求めるゆみに、遂にモモが動く。
「面白い人っすね。
こんな……こんな私でよければ」
「やっと君を見付けた」
微笑むゆみ。
1年A組乱入事件の真相です。
ゆみにとってちょっとトラウマのようですが、彼女の奇行がモモの心を動かした。
百合過ぎる出会い。原作ではこの二人はここまで百合っぽくはないのですが、より百合度合いがパワーアップしています。
存在感がマイナスであるモモは、その捨て牌すらも見えなくしてしまう。モモがわざと大きな音を立てない限り。
絶好のテンパイとなった透華はドラ切りリーチを掛けるが、既にリーチをかけていた透華に上がられてしまう。
透華は連続であり得ないミス。
控え室にいる面々には一体何が起きているのか、まったく判らない。
振り込んでいる透華も何が起きてるのか、モニター越しで見ている人々以上に判らないのですけどね。
カメラ越しならば、存在感のないモモの事もみんな見る事が出来る。
「でも、私のことを見てくれるのは一人だけでいい」
影の薄いモモが自分を見つけ出してくれたゆみに出来る唯一の恩返しは、この大会で勝利すること。
影の薄さから他人とコミュニケーションを放棄していたモモを大勢の人々の前で叫んで求めてくれた、ゆみのためにがんばる。
コミュニケーションのための時間も楽しいことがあるのだと、ゆみに教えてもらったモモ。
「私はもう人が見てくれないことを恐れる事はないっす。
だって私には、先輩……
私、がんばるっすよ」
誰かを好きになるから、その人のために時間や労力を注ぐ事も楽しい事だと思えるようになったわけです。大切な人と過ごす為なら、それらを無駄とは感じないわけですね。
モモにとっては、今のところそれがゆみだけのようですから、ゆみのために自分が出来る事をやりたいという強い思いがあるという事。
やっぱり副将戦終了までいかなかった今回。
ほとんどステルスモモのための回です。
次回 第15局「魔物」
次回はいよいよ大将戦の開始です。
その前にちょこっと和の怪物振りなども披露されるのですが。
原作コミックスも7/25に発売。
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これでコミックス派の人も、アニメに追い越される心配は無くなりましたね。
こちらはミラーブログになりますので、基本的にTBは本館(http://ameblo.jp/adam/)へお願いします
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