真マジンガー 衝撃!Z編 第15話「対決! 悲しみの青きドナウ!」
シュトロハイム・ハインリッヒと錦織つばさの前にあったローレライの立体映像が、突如死んだ筈の兜剣造の姿へと変貌する。
更に城の制御が失われ、防御システムが二人に対して襲いかかる。
連携してこれと戦うシュトロハイムとつばさ。
つばさは10年前にバードス島で剣造を殺害したという。
兜の一族はどこまでも自分の邪魔をするというシュトロハイムは、剣造の息子である兜シローを使って復讐を考えているのだという。
剣造たちの会話がシローとローレライの下にも届く。
剣造がシステムが城全体に繋がっているから、彼らの会話は違う部屋にいたシローたちにも聞こえるようになったという事だろうか。
友達を作るだけなら、確かにシローである必要なんてなくて、テキトーに近くの町の住人とかにしても良かったのだから、シローを選択したのは復讐の意味合いが強いわけだな。
シュトロハイム博士が生み出そうとしていたのは、心を持ったロボットだった。ロボットに心を宿す事で、より早いスピードを与えるというのがシュトロハイムの考え。
シュトロハイムの研究の危険を感じた兜十蔵博士は、完成前にシュトロハイムを殺害した。
Dr.ヘルによって甦ったシュトロハイムはドナウα1にあらゆる感情を与えたが、唯一、どうしても大切なものを失った時にだけ生まれる感情がまだ与えられていなかった。
事故ではなく、シュトロハイムは殺害されていたのか。
哀しみ、つまりドナウの心であるローレライとシローを仲良くさせて、シローを殺害する事でローレライに哀しみを与えようという訳だ。あくまでもローレライをロボットの一部として見ているという感じだな。
機械獣と共にやってきたあしゅら男爵。
全てはガミアQ3の中に、あしゅら男爵が仕込んでいた剣造のプログラムだった。
暗黒寺刑事によってガミアと城の接続が解除されたものの、ドナウα1はあしゅら男爵によって連れ去られてしまう。
全部あしゅらの仕業で、剣造博士が本当に生きていたという訳では無かった。
つばさ達を欺くには、剣造を利用するのが一番だと考えていたのか。なかなか頭が回ります。
パイルダーの修理を終えた兜甲児がクロスと城へ向かうが、今まさに2体のロボットが去ろうとしているところだった。
シュトロハイムはドナウの下へ、つばさはシローとローレライの下へと向かう。
崩れ去る城の下敷きになりかけたつばさたちを救出して、共に脱出するクロス。
取り残された暗黒寺刑事だが、突然立ち上がったガミアが「逃げるぞ」と声を掛ける。しかし声の主は剣造のもの。
剣造は生きていたとして、何故ガミアから彼の声がするのだろうか。
ドナウさえ持ち帰ればDr.ヘルは自分を許してくれると喜ぶあしゅら男爵だが、シュトロハイムはドナウα1の完成させるまで待って欲しいと頼む。
願いを聞いてくれないあしゅら男爵に目からビームを放ったシュトロハイムだが、あしゅら男爵のバリアに弾き返される。
あしゅら男爵もちゃんと対抗策を練っていたみたいです。それにしてもなんとも間抜けな姿でやられてるな。
自分の攻撃を浴びたシュトロハイムに駆け寄ったローレライに、もはや自分が助からない事を語るシュトロハイムは、ローレライが自分の娘でも人間でもない事を告白する。
ローレライこそが本当のドナウα1だった。
ドナウに感情を与えるため、人間と同じように育て始めたシュトロハイムは、次第に彼女がロボットであるという事実を忘れ、本当の娘のように愛してしまった。
ドナウα1はローレライの本当の身体であり、ローレライはドナウα1の頭脳であり心であった。
だがただ一つ、悲しみの感情が無かった。心暖かい感情しか与える事の出来なかったシュトロハイムはシローを利用する事を思い付いた。ローレライと仲良くなったシローに悲しい事が起きれば悲しみを与える事が出来る。その為には殺害しようとも思っていたが、結果は自分の死がローレライに悲しみを与えた。
ドナウを娘のように愛したとか良いながらも、ローレライの幸せよりも、結局自分のロボットを完成させて自分のロボットの優秀さを示したいという思いの方が強い。
親としての自分よりも、科学者としての自分を優先したい訳だな。
最後の願いとしてマジンガーZを倒して欲しいというシュトロハイムは、マジンガーZを倒して自分のロボットこそが最強である事を証明して欲しいと頼む。
「……やります。
それがパパの望みなら。
私に命をくれたパパのため!
私を人間として愛してくれたパパのため、
私はマジンガーを倒します!!」
ローレライの決意に喜ぶシュトロハイムは頭のリボンをとってドナウα1と合体するように告げる。
それを止めようとするシロー。
「兜の家は口を挟むな!」
ローレライは突然態度を豹変だ。
ローレライはドナウと合体したローレライ。
ドナウα1の全身は黒から青へと変化し、最強のロボットとして生まれ変わる。
リボンを解くのかと思いきや、頭から引き抜きやがった……
彼女にとってもシローよりはシュトロハイムの方が上だったらしい。
「あしゅら男爵、私はお前のようなちっぽけな人間の操り人形ではない!」
完成したドナウα1はシュトロハイムを殺したあしゅら男爵に怒りを燃やし、機械獣もろともあしゅら男爵を殺害してしまう。
あしゅら、随分とあっけない幕切れですが、本当に死んだのだろうか……
普通に実は生きていたとか言われてもまったく不思議ではないのですが。
シュトロハイムは、つばさに最後の頼みとして、自分を二度と生き返らせないで欲しいと願う。
「やはり科学者というのはこんなものだ。
最後には自分の研究を優先する。
それにはお前がドナウの優秀さを見せたかったのは世界にじゃない。
お前を捨てた私にさ」
だが一つだけ彼は勘違いをしていた。
シュトロハイムを殺害したのは十蔵博士ではなく、つばさだったのだ。
「だってね……
私には十蔵の造るアレが必要だったからね」
何故そこまでマジンガーZに拘るのか。単純に強いロボットというのなら、シュトロハイム博士の造ったドナウα1でも構わなかったわけだかから、ゴッドマジンガーと繋がるマジンガーZである必要があったという事なのかな。
に、しても前回はちょっと乙女な感じをみせたつばさですが、やはりどこまでも黒かった。
ドナウα1は最高のロボットである事を示す為、マジンガーZに勝負を挑む。
二人を止めようとするシローだが、ドナウも甲児も一歩も引かず、戦いを始める。
ドナウの素早い攻撃に苦戦する甲児。
ルストハリケーンも、ブレストファイアもドナウの攻撃の前に通じない。
苦戦するマジンガーZだが、ドナウを捕らえる事に成功して、力対力の勝負に。
ローレライはシローが友達になってくれた事を感謝しながらも、自分に命を与えてくれた父の願いをかなえるため、彼に嫌われようともマジンガーZを倒す決意を揺るがさない。
マジンガーZをなんとしても破壊せんとするドナウα1だが、マジンガーの攻撃は遂にドナウα1を破壊した。
シローの声に反応した隙を衝かれて敗れるなどの展開かと思いきや、普通に力業で倒されてしまいました。
そう言えば、光子力ビームだけは使わなかった。
哀しみに嘆くシロー。
そんなシローの耳に、破壊されたドナウα1の歯車の音が聞こえる。シローへと呼びかけるようなその音は、まるで歌っているかのようだった。
最後は父親ではなく、シローの事を思いながら死んでいってくれてくれているという事でしょうか。
「ある日、くろがね屋の玄関に立っていた1人の女の子。
青い目をしたローレライ。
今でも忘れる事のない、可愛い微笑み。
それが、俺の初恋と悲劇の始まりだった」
そして第13話と同じ話へとループ(しません)。
次回 第16話「発掘! 戦闘頭脳ケドラ!」
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