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2009年8月12日 (水)

剱岳 点の記 -ツルギダケ テンノキ-(ネタバレあり)

 【ストーリー】
陸軍参謀本部陸地測量部に所属する柴崎芳太郎(浅野忠信)は、上層部よりの召集を受ける。直ちにやってきた彼に対して、大久保徳明(笹野高史)らは日本の山岳で唯一未だ測量がされていない北アルプス・立山連峰にある劔岳の測量を命じる。
その裏には、戦争に備えて国内の地理を全て把握すると同時に、日本山岳会が劔岳登頂を行おうとしている事があった。未だ前人未到とされる劔岳の初登頂を、「遊び」で登頂している面々に許すことは陸地測量部のメンツが許さないのだ。
劔岳は多くの人間が挑戦して命を落としている危険な山であるが、陸地測量部は柴崎に対して、命令として剱岳の登頂と測量を命じる。

柴崎はベテランの測夫、木山竹吉(モロ師岡)に協力を仰ぐ。
自らが年をとっていることから、彼は若手の測夫、生田信(松田龍平)と共に柴崎の測量に協力することとなる。
一方で、柴崎は元測量手であり、過去に剱岳の測量に挑みながらも失敗した経験を持つ古田盛作(役所広司)を訊ねて話を聞く事に。
古田は自分が立山連峰の測量をした際に、協力してくれた地元の案内人である宇治長次郎(香川照之)を、山に関して非常に感の働く男として彼に紹介する。

柴崎は翌年の登頂に備えて、妻の柴崎葉津よ(宮﨑あおい)を東京に残して立山連峰へと下見に向かう事となる。
長次郎に出迎えられた柴崎。
剱岳は立山信仰においては死の山として恐れられているため、信徒である地元民に協力を仰ぐのは難しいところであった。
剱岳は弘法大師が草鞋千足を費やしても登頂できなかったという伝説がある。

縄張り問題や信仰の問題などを抱えながらも、柴崎と長次郎は立山連峰へと足を踏み入れる。そこで待ち受けていたのは柴崎の想像を超える脅威だった。
途中、この山について最も詳しいという行者(夏八木勲)に挨拶を交わし踏み入れた山は深い渓谷や切り立った岩壁などが彼らの行く手を防いでいた。、
長次郎が考える3つのルートはいずれも障害により行く手が阻まれ、山頂へと続く道の入り口を見出す事が出来ない。
そうしたある日、テントへと戻ってきた彼らは、日本山岳会の小島烏水(仲村トオル)と岡野金次郎(小市慢太郎)を目撃する。
日本山岳会は山岳の進むヨーロッパの登山装備と、知識を持って山を登る集団であった。

やがて長次郎は冬の訪れを感じ取り、柴崎たちは入山ルートを見つけることが出来ないまま下山を行う。
下山途中、長次郎は行者の事を思い出し、彼の下へと向かう。雪の中も行を行っていた行者だが、熱を出して倒れてしまう。行者を助けて下山する柴崎たち。
行者はそんな中で、「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」という行者たちの間に伝わる言葉を彼らに伝える。

東京に戻った柴崎は、剱岳への登頂が困難であるという報告書を提出するが、マスコミが陸地測量部と日本山岳会が剱岳制覇を競っているという報道をしてしまっているため、上層部は失敗は許されないと厳しい態度を見せる。

冬を越え、春の早い時期から入山の準備を整える柴崎。
妻の葉津よは柴崎の荷物にお守りをこっそりと忍ばせて、夫の無事を祈る。
春を向かえ、柴崎は木山と信と共に長次郎の下を訪れると、宮本金作(螢雪次朗)、岩本鶴次郎(仁科貴)、山口久右衛門(蟹江一平)と言った人夫と共に立山連峰へと足を踏み入れる事となる。
長次郎の息子・宇治幸助(タモト清嵐)は剱岳へと足を踏み入れる事に反対するが、長次郎は山を登りたいという人を助けるのが己の役割であると決意を揺るがさない。

立山連峰に向かった柴崎は、直ぐに剱岳登頂を行わず、まずは周辺の山々の測量を始める。日本山岳会に強い対抗意識を持つ信は直ぐに剱岳を登るべきと主張するも、柴崎は物事には順番があり、まずは周辺の山の測量を行うのが先だと告げる。
剱岳登頂に挑めない信は、剱岳制覇に意欲を見せない人夫たちの態度にも苛立ちを覚える。

・キャスト
柴崎芳太郎(浅野忠信)
宇治長次郎(香川照之)
生田信(松田龍平)
柴崎葉津よ(宮﨑あおい)
小島烏水(仲村トオル)
古田盛作(役所広司)
木山竹吉(モロ師岡)
宮本金作(螢雪次朗)
岩本鶴次郎(仁科貴)
山口久右衛門(蟹江一平)
岡野金次郎(小市慢太郎)
林雄一(安藤彰則)
吉田清三郎(橋本一郎)
木内光明(本田大輔)
大久保徳明(笹野高史)
矢口誠一郎(國村隼)
玉井要人(小澤征悦)
宇治佐和(鈴木砂羽)
宇治幸助(タモト清嵐)
行者(夏八木勲)

公式サイト:http://www.tsurugidake.jp/

 【感想】
新田次郎作「劔岳 点の記」の映画化。
実話を元に作られています。
国土交通省国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部に所属した柴崎芳太郎が、剱岳に登頂・観測した年からちょうど100年が経過を記念して作成された。
この作品の凄さは最近の撮影に多いCGに頼っていないという事だろう。実際、雪の迫力やその中にいる人々の様子がCGとはまるで違います。
実際の積雪期にある立山連峰や剱岳にスタッフ・キャストともに足を踏み入れて撮影を行っているため、迫力やリアルさが違います。
撮影では数時間も掛けて移動し、僅かに数カットだけ撮って引き上げるなどという事もあったと言います。

信は作中では既に結婚して、登頂中に一児の父となるが、実際にはこの測量が終わった後に結婚したらしい。

ラストに発見された銅製の錫杖は現実にも発見されている事で有名。
古い焚き火の跡もあったと言われ、奈良時代~平安時代の間に修験者が登頂したと考えられています。

最後まで自分たちの名誉などばかりを考える上層部と、最初こそ反発しあっていたものの、最後には柴崎を認める日本山岳会との人としての器の違いも良く描かれている。

好みもあるかな、という感じだしちょっと大人向けという感じのする作品なので、人を選ぶかもしれないが、個人的にはかなり良く出来た作品だと思える。

個人的評価:80点

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