咲-Saki- 第17局「悪夢」
・大将戦
清澄高校 宮永咲 1年生
鶴賀学園 加治木ゆみ 3年生
風越女子 池田華菜 2年生
龍門淵高校 天江衣 2年生
県予選大将戦も前半戦が終了。
天江衣の圧倒的勝利で終わり、休憩時間となる。
宮永咲は早速トイレへ。
衣の前に手も足も出ない池田華菜が落ち込んでいたところへ、休憩時間にやってこないと約束をしていた福路美穂子が、いてもたってもいられなくなり、やってきてしまった。
何もアドバイスをしてあげる事は出来ないが、ただ一緒にいる事に。
さすがにあの状態ではアドバイスのしようもないだろう。打ち回しをどうこうしたところで、なんとか出来るようなものでは無いのは傍目にも明らかでしょうから。
しかしこの励ましが今後の複線になるのですよ。
廊下で椅子に腰掛けていた加治木ゆみには東横桃子が換えの飲み物を持ってくることに。
気弱になっていたゆみは自分は大将をやる器ではなく、モモがやっていればなんとかなっていたのではないかと口にする。しかしモモは鶴賀の大将はゆみしかいないのだと熱弁。
そんなモモに、蒲原智美も同じ事を言いそうだとゆみは気持ちを取り直す。
原作では存在しないモモとゆみちんの繋がりのお話。
しかしここで他の女の名前を出すようでは、ゆみちんもまだまだですね。
外に出てジュースを買いにきていた衣の下に、藤田靖子が声を掛けてくる。
今の相手が自分に勝てるわけもないと自信を漲らせる衣は、小半時もすれば日没だから余計だと告げる。
衣は頭を撫でられるとそれだけでダメになります。
そんな衣に、藤田は「そろそろ麻雀を打てよ」と語る。
衣の麻雀は「打っている」のではなく「打たされている」のだと。
その言葉の意味とは。
彼女のは単に人外の力で打てているだけで、自ら考えて打っている訳ではないという事か。
咲の下へと向かった原村和だが、咲の姿は対局室にもトイレにもなく、泣きそうだった咲の姿に逃げ出したのでは、と一瞬考えるも自分の考えを振り払う。
その咲は……道に迷っていた。
どれだけ方向音痴なのですか。
トイレを探して、未だに見つけられない咲は、彼女を見つけて声を掛けてきた和に喜ぶが、「何してるんですか!」と怒鳴られてしまう。
トイレを探して迷子になっていたと訊かされて溜息をつく和。
「宮永さん……
覚えていますか?
合宿の最終日……
あの日のあなたはどこにいってしまったのですか?」
「え?」
「あの自信に満ちたあなたは!」
全国へ行くのではなかったのか、と訴えかける和。
確かに、最終日はやたらと自信に満ちあふれていたし、描写はされていないがそれだけの実力を見せていたんだろうね。おそらくは和の発熱モードとも渡り合っていたはずですから。
大将戦後半戦開始予告の放送が流れる。急いで戻ろうとする和だが、咲はまだトイレに行っていなかった。開始前には、和の試合を見ていたからいけなかったのだという咲。
そんな咲に頬を赤らめながらも、和は咲の手を引いてトイレ、対局室へと急ぐことに。
咲の一言は和の心を鷲掴み。
ゆみちんと違って、咲の方は相手を喜ばす言葉というのを心得ています。
後半戦。
咲は自分の合宿最終日のイメージを取り戻そうと努める。
和の言葉で、咲に復活の兆しが見え始めた。
絶望的な点数差。池田は少ない親番を大切にして点数を稼ごうとするが、前半戦同様にまたも衣の支配が始まり手を進める事が出来ない。
誰も鳴くことも出来ないまま、衣が17巡目にツモ切りリーチで3回目の海底撈月(ハイテイラオユエ)で和了る。
咲が復活を始めていても、衣の好調は未だ衰える事なく、更に点数を伸ばしてます。、
あまりにも異常。
それは海底だけに留まらず、残り3人の手配もそうだった。衣以外の3人は、配牌とツモのすべてを合わせても、国士無双以外ではテンパイ出来ない鳴くことすら出来ない状況。
そんな中でただ一つ、海底を防ぐ方法。
それは咲の持っていた3枚の四索。咲がこれを切れば、ゆみが鳴く事が出来ていた。しかし咲は捨てなかった。アナウンサーはそれを鳴けるかどうなど判らないし、衣が海底で和了るかどうも判らないと語る。
しかし藤田は咲が嶺山開花(リンシャンカイホウ)のわずかな可能性をただ一人信じていた事に気づいていた。
「気をつけろ、衣……
そいつはまだ生きているぞ!!」
アナウンサーの言うことはもっともなんですが、咲たちなら普通に気づいていそうなところがもはや普通じゃない。アナウンサーは京太郎と並んで凡人代表ですからね。
この時点で咲の異常に気づいていた藤田はさすがはまくりの女王と呼ばれるプロだけはあるという事だろうか。
そしてあまりにも憐れな池田。しかし池田の受難はまだまだ続く。
自分の親番を喜ぶ衣は、藤田の台詞を思い出していたが、それを「鳥滸言を!!」と気にもとめない。
「闇の現を見せてやろう」
東二局、衣は相変わらず配牌とツモに酷い落ち込む池田から和了。さらに連続で和了っていく。
残りの点差からも大きな手を狙うしかない池田は、それ故に衣からも狙われやすい。危険を感じるゆみ。
そして東二局二本場。池田は一巡前にゆみが東を捨て、衣の手が変わっていない事から東を捨てるが、衣はそれによって和了る。
ゆみを見逃して池田からの和了。しかしそれは池田をトバすためではない。衣は敢えて点数を低くしていたからだ。
「塵芥共、点数を見よ。
汝等に生路無し!」
先ほどの和了によって、風越の点数がなんと0点ちょうどになってしまっていたのだ。
この大会では、0点によるトビはない。だがマイナスとなればトビとなってしまうため、鶴賀と清澄の二校はツモ和了をする事ができなくなってしまった。それはつまり咲の嶺山開花が封じられてしまった事を意味していた。
しかし咲は嶺山開花しかあがらないみたいな言われ方ですよね。
いや、まぁ確かに咲の和了ってほとんどが嶺山開花ではあるんですけど。
龍門淵透華と国広一はまた衣の「悪い癖」が出たと言う。
衣はこうやって対戦相手の心を折りに来る。相手にどうやっても敵わない相手だと見せつけるために。
「ボクが見た絶望があそこにある」
だが、和は一瞬カメラに映った咲が笑っていた事に気づいた。
放送開始前はここで終わるか、と思ったがまだ終わりませんでした。
はじめたちも同じように苦しめられた経験をしたという事でしょうか。
四連続和了。前半戦も含めると6連続という驚異的な和了り。
しかも池田が0点のため、和とゆみは他からの出和了しか許されないという苦しい状況となってしまっていた。
咲と衣の点数差は77400点。ダブル役満ならば、ツモでも衣を超えられるという片岡優希だが、染谷まこはそれを否定する。なぜなら、この大会はダブル役満がないからだった。
「赤ドラ4枚入ってるのに、ダブル役満がないのか。
変なルールだじぇ」
役満は無理ではないという事を前提に会話している竹井久や優希たちに、和は呆れ気味。和から見れば、役満なんて簡単に和了できる手では無いですからね。実際、彼女たちの副将戦ではみんな堅い事もあって、そんな大きな和了りがないですから。デジタル画面が見えてたり、発熱したり、対戦相手が消えたりと、人間技じゃない事は沢山していますが、打ち方は一番まともな麻雀ですから。
しかし確かに赤ドラ4枚入りで、ダブル役満の無いルールというのは変な感じです。本当に藤田が前に言っていたとおり、何か特別な人間だけより選るために作られているのだろうか。
あれか、宇宙人との地球征服を賭けた麻雀大会があって、それに出場できる選手を選抜しているとか!?(マテ)
衣に手加減されて、首の皮一枚の状態となっている池田は惨めさを覚えながら打ち続ける。
ようやく出来たドラ4テンパイだが、リーチ棒すらないため、リーチする事が出来ず、役無しテンパイのためツモ以外では和了る事が出来ない。
そんな池田の和了牌である六筒を衣が見透かしたように捨てる。そんな衣の捨てた六筒を咲がポン。残り一枚となった六筒がツモれる事を祈る池田。
原作通りに池田の格好はエロエラい事になってます。いや、腰履きの方は原作よりも大変な事になってるか……
さらに一巡。
咲はカンで六筒を引いてきて嶺山開花(リンシャンカイホウ)となる。
だが、ここで和了ればその時点で咲の敗北となってしまう。
咲の和了りを感じ取っていた衣だが、和了ないと笑みを溢すも、ここで咲がとった行動は衣の予想を大きく外れたものだった。
「もいっこ、カン」
誰もが驚きの六筒による連続カン。
麻雀ルールを知らない人でも、既に一度見せているので、ここでカンするという事がどういう結果になるのかは判るでしょう。
それは池田の和了牌。
槍槓(チャンカン)という役が付いた事により、ドラも含めた倍満によって池田は息を吹き返した。
今大会二回目の槍槓が発動。
「まさか……こいつ。
清澄の嶺山使い……
今のを故意にやってのけたのか!?」
チャンカンなんて、そもそもカンされなければ出ないわけで、そう考えると確かにカンの多い咲との対戦が一番出やすい。とは言え、簡単に出るものではありませんが。池田の待ちを感じ取った上で、それをカンできるとかもはや想像の斜め上を行き過ぎだ。
ある意味で海底撈月より人間技じゃないですよ。
次回 第18局「繋がり」
次回は池田とかじゅのターン!!
数少ないターンなので、要注目です。
こちらはミラーブログになりますので、基本的にTBは本館(http://ameblo.jp/adam/)へお願いします
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