咲-Saki- 第19局「友達」
透華の家に引き取られた衣だが、学校でも友達が出来ていないと杉乃歩に教えられた透華は、衣のトモダチとして井上純、沢村智紀、国広一を集めてくる。そして龍門淵高校の麻雀部員を殲滅すると宣言。透華は必ず衣と楽しく遊べる相手が存在している筈だと言い、彼女の言葉に従って麻雀を続けてきた衣だが、彼女は何時までも一人きりでしかなかった。
自分と打つ相手は楽しくなどない。衣とは違い、一人きりというわけでもない。
麻雀をやらない自分は必要ない。
「もう、一切合切……烏有に帰せばいい!!」
衣の力が会場中を停電にしてしまう。
衣の力は遂に麻雀以外のところにも発動。いよいよ持って人外の存在となってきました。
原作の時も思ったが、透華に連れてこられた当時のともきーの冴え無さはなんなんだろうか。今以上にぼ~っとしているんですけど。
騒然となる試合会場。竹井久は一人テンションアップ。
部長は確かに停電とか好きそうだよな。怯えてる和とかを嬉々として驚かせたりしそうだし。
龍門淵の家でも満月の時には部屋の電気が消える事があったが、ここまで大規模なものは初めてだった。
「衣……君の心はまだずっと空の満月みたいに、孤独なままなのかな」
空に浮かぶ月を窓から見上げるはじめ。
白い壁紙……まぶしいです。目に優しくないので、普段は使わない。
暗闇の中、青白い光を体から放つ衣。
遂に他人に見えるオーラまで放ち始めました。
やがて停電が回復する。
原村和はぬいぐるみのエトペンを抱きかかえて震え、藤田靖子は爆睡。
この短期間で寝る藤田……キミはのび太か何かか。
アナウンサーは風越女子の優勝が絶望的である事を語るも、池田華菜は決して諦めてはいなかった。役満を衣に直撃、南4局で自分と加治木ゆみが3連続でテンパイして流局、その後に自分が役満を衣に直撃すれば逆転優勝できる。
「華菜ちゃんは図々しいから、まだまだ諦めない!!」
ゼロに近しい状況でも、なおも諦めない池田。
諦めの悪さは天下一品。ま、テンパイではなくゆみが満貫を衣に直撃で削っても逆転出来るのだと思うのだけどね。
しかしこの局、手の進まないゆみや池田。
完全に咲の流れかと思われたものの、衣もまたその力を発揮。4度目の海底撈月(ハイテイラオユエ)で和了り、2位の咲との点差を広げる。
ゆみの心配をする東横桃子だが、蒲原智美は最後までゆみを信じるのだと語る。
役満とか言ってたのにテンパイすら出来ない池田が泣ける。
二匹の怪物を相手に、ゆみちんも大変です。凡人が一人だけ混ざってるのが救いでしょうか。
南4局。
親であるゆみは役満を衣に直撃すれば逆転優勝が可能となるが、和了する事を優先。親の連チャンを続ける限りは、負けることがない。逆転の可能性は2位の咲よりも、親であるゆみの方が存在していた。
ここからの逆転は非現実的だが、咲が戦う気持ちを失っていないという和に賛同する久。
「咲。今あなたは、あなたが望んだ相手の前にいるのよ」
強そうな人たちともっと打ちたいと願った咲。
強者はより強者との戦いを求めるのが定め。最初こそびびっていたものの、気持ちを取り戻した咲は強い相手と戦える喜びを感じ取っている筈なんですね。
追いつめられた池田。
彼女の道はただ一つ。流局を30回ほど続けて、役満で逆転するというもの。
希望的観測もここまで行けば凄いよ。
そうして手の進む中、池田は四暗子単騎をツモるが、ここで和了っても逆転出来ないため、ツモらずに捨てる。
決して諦めない池田。
役満を捨てるとかもったいない事ですが、勝利を狙うなら仕方ないところ。こーゆー手が最初から来ていれば、もっと違った展開が待っていたのだろうが、むしろ今の点差だからやってきたのか。
続いて衣が引いた牌は、彼女の予想に反して和了牌の五萬ではなく、一筒。
衣は咲の和了牌を掴まされた事に気付く。
その咲は一筒3枚、二筒4枚、三筒4枚、四筒2枚という異常な手牌。
咲の手牌に会場は騒然。
怪物過ぎる……なんですか、そのあり得ない手牌は。
衣は初めて麻雀で迷いを生んだ。
藤田はそんな衣がようやく麻雀というものを楽しみだしたのだと気付く。
これまでの衣は感じるままに打って勝利してきた。衣が咲の今の手から感じ取れる点数は跳満の12000点程度。それならば逆転される事はないが、前々回、咲は僅か2000点から24000点にするという技を見せた。
感覚に従って打っても負けるかもしれない初めての相手を前に、戸惑う衣。
今までなら迷うことなく切っていたのでしょうが、まさに咲の打ち手が衣に恐怖の材料になってしまったわけだな。
「麻雀て楽しいよね」
突然語り始めた咲。
「今日も色んな人と打てて、本当に楽しいよ。
私は最近まで麻雀を楽しくないと思ってたけど、今は違う。
高校に入って麻雀の楽しさに気付いたの。
ううん、楽しさを思い出させてもらった」
「楽しい?
衣と麻雀を打って楽しい?」
「うん、一緒に楽しもうよ」
咲の言葉に驚く3人。
勝ち負けはもちろんだが、楽しむ事。衣は相手が楽しんでないと思っていたけど、復活した咲は麻雀を普通に楽しんでました。
咲は衣のハートを鷲掴み。
衣は自分と麻雀を打って楽しいという咲の言葉に、感覚の傀儡になるのではなく、感覚も自分が麻雀を打つための選択肢の一つにすればいいのだと気付く。
だが、今回は敢えて感覚に従って打つ。今までと同じように打ち、それで負ける事があるならば、新しい自分に生まれ変われるかもしれないという気持ちを抱いて。
これまではただ自分の持つ力を使ってただけで、考えながら麻雀していたわけではない。それが藤田の言った「打たされている」という意味。そうした力にただ飲まれるのではなく、力の一部として考えながら打つのが麻雀というものということのようだ。
咲は衣の捨て牌で和了すれば点数が足りずに負けとなる。だが、そこで咲はカンする。
一筒の大明槓。咲のこのまま嶺山開花(リンシャンカイホウ)で和了すれば、責任払いでカンした牌を捨てた衣が、全ての点数を支払わなければならない。
今回の大会で採用されている珍しいルールだ。
そう、前回説明のあった特殊ルールというやつですね。
咲は五筒を掴んできて嶺山開花とするが、これではまだ点数が足りない。
「もいっこカン」
咲は連槓で更に手を進める。
再び嶺山開花だが点数は変わらず、当然のようにす咲は更にカン。
「もいっこカン」
そして三度目の嶺山開花で咲はツモ。
清一色、対々和、三暗子、三槓子、赤ドラ1、嶺山開花
数え役満となった責任払いでの逆転。
四槓子まで行くかと思いきや、行かなかったな。ま、行かなくても勝てるのだけど。つーか、もうなんだこの化け物ぶりは。
こんなのと同じ卓についたら泣きたくなるよ。
勝利に喜び清澄高校。
透華は呆然。
「久しぶりに見た。
あれだけ牌に愛されている人間を」
衣に対する大明槓があってこその和了手。
牌に愛されてるとかいう言葉で片づけてしまうのはどうなんだろうか。
「楽しかった……また一緒に打とうよ」
靴を履いて立ち上がる咲。
「この次は、次は負けないし。
個人戦でもう一度勝負だ!」
笑って立ち去る池田。
「良い勝負だった、おめでとう」
国士無双に一向聴だったゆみ。
一筒待ちだったけど、咲が一筒をカンした時点で彼女の国士は無くなってしまっていたんだな。
「また……おまえもまた衣と麻雀を打ってくれるのか?」
「ああ。次に打つ時は私が勝つ」
それにしても何ですか、この化け物麻雀。
四暗子単騎に、数え役満、国士って……どれだけ化け物が揃ってるんだ。
もう少し一筒が出るのが遅ければ、ゆみちんが国士直撃だったのかもしれないし。命運を分けたのはやはり内包している力の違いか。
「麻雀て……麻雀て楽しいよね」
「……うん」
咲の言葉に笑顔で応える衣。
ゆうやく衣も麻雀を楽しいと思えるようになった。個人戦や秋期大会、来年の大会はもっと大変な事になりそうだ。
咲の下に駆けてきた和。二人は抱き合って勝利を分かち合う。
福路美穂子は久に優勝を祝うと、泣いている池田を連れて麻雀部の面々と共に立ち去る。
結局、福路と久のネタは回収されず仕舞いだな。
自分の言葉が正しかっただろうと告げる透華。
「ころもにもトモダチができるかも」
「じゃあ俺たちは友達じゃないのかよ」
喜ぶ衣に抱きつく純。透華が衣のために集められた純、はじめ、智紀。きっかけはどうあれ、彼女たちは衣を友達であり家族だと思っていた。
「僕とともきーが衣のお姉さん。透華がお母さんで、純がお父さん。
そんな感じかな」
はじめは透華の旦那が自分で無くてもいいのか……
自分の誕生日が一番早くてお姉さんなのに、一番末っ子だと怒る衣だが、純は衣が固すぎるから少しは自分を騙せと頭を撫でる。
透華が友達を集めると口にしていたため、透華は友達ではないのかと思っていた衣。
「透華は従姉妹で友達だぁ」
「あたりまえですわよ」
本当の意味で仲間となった衣と愉快な仲間達。
ハギヨシは思わず貰い泣きです。姿が映らなかった時は藤田かと思っていた。
控え室に戻った池田たちを久保貴子コーチが待ちかまえていた。
池田を守ろうとする福路だが、久保は池田に顔を上げるように告げると微笑むと次はぶちのめせと告げて立ち去る。
このコーチの変貌は何なんでしょうか。池田の打っている様子を見ていたというのもあるのでしょうが、それ以前に何かあったと思われるのだけど語られずじまい。原作では語られるようになるのか。
廊下の椅子に座っていたゆみにモモが水を持ってくる。
延々と連チャンをするつもりでいたにも関わらず、負けても悔しいとは思えなかったというゆみ。
「まだ、終わりじゃないっすよね。
来週には個人戦があるっすよ。
一日目は東風戦。
消えられないかもですが、私は負けません。
だから先輩、もう暫くは……私と……」
「ああ」
モモの手を取るゆみ。
相変わらずラブラブなゆみちんとモモは、学校ではなく二人きりで世界を作っています。
そんな二人の様子を影からこっそりと覗いている蒲原、妹尾佳織、津山睦月の3人。
部員の管理だという蒲原だが、とどのつまりはデバガメ。
優勝した清澄高校麻雀部は、優勝トロフィーと盾を手に、対局室で記念撮影。
電車で地元に帰る清澄高校。
咲や和たちはお疲れで睡眠。
しっかりと咲と和は手を繋いでもたれ合ってます。
本当に優勝したのだと改めて実感する染谷まこと久。
「でも、まだまだこれからよ」
「全国制覇、じゃろ」
「そうよ。
あの子達と一緒にね」
良い最終回でした。
え、違う!? いや、帰りの電車での映像がそのままスタッフロールになったし、普通に最終回でいい終わり方ですよ。
ふと、いつからゴンゾが制作協力に変わったのかと思って調べたら、第15局からなんだな。ちょうど副将戦の終わり、大将戦のスタートからなのか。
次回 第20局「姉妹」
ついに原作を追い抜きました。
次回は水着回。しかも予告のラストに見えた口元や、タイトルからして照姉が登場するのか。
何故かかじゅとステルスモモも出てくるみたいだ。
残りは個人戦などの麻雀大会ではなく、日常で話を進めるのだと思いますが、照が登場するという事は宮永家の問題にオリジナル展開で決着をつけるのかな。それともあくまで全国大会で照に勝ったら聴いてあげる、という方向で話をつけるのか。
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自分と打つ相手は楽しくなどない。衣とは違い、一人きりというわけでもない。
麻雀をやらない自分は必要ない。
「もう、一切合切……烏有に帰せばいい!!」
衣の力が会場中を停電にしてしまう。
衣の力は遂に麻雀以外のところにも発動。いよいよ持って人外の存在となってきました。
原作の時も思ったが、透華に連れてこられた当時のともきーの冴え無さはなんなんだろうか。今以上にぼ~っとしているんですけど。
騒然となる試合会場。竹井久は一人テンションアップ。
部長は確かに停電とか好きそうだよな。怯えてる和とかを嬉々として驚かせたりしそうだし。
龍門淵の家でも満月の時には部屋の電気が消える事があったが、ここまで大規模なものは初めてだった。
「衣……君の心はまだずっと空の満月みたいに、孤独なままなのかな」
空に浮かぶ月を窓から見上げるはじめ。
白い壁紙……まぶしいです。目に優しくないので、普段は使わない。
暗闇の中、青白い光を体から放つ衣。
遂に他人に見えるオーラまで放ち始めました。
やがて停電が回復する。
原村和はぬいぐるみのエトペンを抱きかかえて震え、藤田靖子は爆睡。
この短期間で寝る藤田……キミはのび太か何かか。
アナウンサーは風越女子の優勝が絶望的である事を語るも、池田華菜は決して諦めてはいなかった。役満を衣に直撃、南4局で自分と加治木ゆみが3連続でテンパイして流局、その後に自分が役満を衣に直撃すれば逆転優勝できる。
「華菜ちゃんは図々しいから、まだまだ諦めない!!」
ゼロに近しい状況でも、なおも諦めない池田。
諦めの悪さは天下一品。ま、テンパイではなくゆみが満貫を衣に直撃で削っても逆転出来るのだと思うのだけどね。
しかしこの局、手の進まないゆみや池田。
完全に咲の流れかと思われたものの、衣もまたその力を発揮。4度目の海底撈月(ハイテイラオユエ)で和了り、2位の咲との点差を広げる。
ゆみの心配をする東横桃子だが、蒲原智美は最後までゆみを信じるのだと語る。
役満とか言ってたのにテンパイすら出来ない池田が泣ける。
二匹の怪物を相手に、ゆみちんも大変です。凡人が一人だけ混ざってるのが救いでしょうか。
南4局。
親であるゆみは役満を衣に直撃すれば逆転優勝が可能となるが、和了する事を優先。親の連チャンを続ける限りは、負けることがない。逆転の可能性は2位の咲よりも、親であるゆみの方が存在していた。
ここからの逆転は非現実的だが、咲が戦う気持ちを失っていないという和に賛同する久。
「咲。今あなたは、あなたが望んだ相手の前にいるのよ」
強そうな人たちともっと打ちたいと願った咲。
強者はより強者との戦いを求めるのが定め。最初こそびびっていたものの、気持ちを取り戻した咲は強い相手と戦える喜びを感じ取っている筈なんですね。
追いつめられた池田。
彼女の道はただ一つ。流局を30回ほど続けて、役満で逆転するというもの。
希望的観測もここまで行けば凄いよ。
そうして手の進む中、池田は四暗子単騎をツモるが、ここで和了っても逆転出来ないため、ツモらずに捨てる。
決して諦めない池田。
役満を捨てるとかもったいない事ですが、勝利を狙うなら仕方ないところ。こーゆー手が最初から来ていれば、もっと違った展開が待っていたのだろうが、むしろ今の点差だからやってきたのか。
続いて衣が引いた牌は、彼女の予想に反して和了牌の五萬ではなく、一筒。
衣は咲の和了牌を掴まされた事に気付く。
その咲は一筒3枚、二筒4枚、三筒4枚、四筒2枚という異常な手牌。
咲の手牌に会場は騒然。
怪物過ぎる……なんですか、そのあり得ない手牌は。
衣は初めて麻雀で迷いを生んだ。
藤田はそんな衣がようやく麻雀というものを楽しみだしたのだと気付く。
これまでの衣は感じるままに打って勝利してきた。衣が咲の今の手から感じ取れる点数は跳満の12000点程度。それならば逆転される事はないが、前々回、咲は僅か2000点から24000点にするという技を見せた。
感覚に従って打っても負けるかもしれない初めての相手を前に、戸惑う衣。
今までなら迷うことなく切っていたのでしょうが、まさに咲の打ち手が衣に恐怖の材料になってしまったわけだな。
「麻雀て楽しいよね」
突然語り始めた咲。
「今日も色んな人と打てて、本当に楽しいよ。
私は最近まで麻雀を楽しくないと思ってたけど、今は違う。
高校に入って麻雀の楽しさに気付いたの。
ううん、楽しさを思い出させてもらった」
「楽しい?
衣と麻雀を打って楽しい?」
「うん、一緒に楽しもうよ」
咲の言葉に驚く3人。
勝ち負けはもちろんだが、楽しむ事。衣は相手が楽しんでないと思っていたけど、復活した咲は麻雀を普通に楽しんでました。
咲は衣のハートを鷲掴み。
衣は自分と麻雀を打って楽しいという咲の言葉に、感覚の傀儡になるのではなく、感覚も自分が麻雀を打つための選択肢の一つにすればいいのだと気付く。
だが、今回は敢えて感覚に従って打つ。今までと同じように打ち、それで負ける事があるならば、新しい自分に生まれ変われるかもしれないという気持ちを抱いて。
これまではただ自分の持つ力を使ってただけで、考えながら麻雀していたわけではない。それが藤田の言った「打たされている」という意味。そうした力にただ飲まれるのではなく、力の一部として考えながら打つのが麻雀というものということのようだ。
咲は衣の捨て牌で和了すれば点数が足りずに負けとなる。だが、そこで咲はカンする。
一筒の大明槓。咲のこのまま嶺山開花(リンシャンカイホウ)で和了すれば、責任払いでカンした牌を捨てた衣が、全ての点数を支払わなければならない。
今回の大会で採用されている珍しいルールだ。
そう、前回説明のあった特殊ルールというやつですね。
咲は五筒を掴んできて嶺山開花とするが、これではまだ点数が足りない。
「もいっこカン」
咲は連槓で更に手を進める。
再び嶺山開花だが点数は変わらず、当然のようにす咲は更にカン。
「もいっこカン」
そして三度目の嶺山開花で咲はツモ。
清一色、対々和、三暗子、三槓子、赤ドラ1、嶺山開花
数え役満となった責任払いでの逆転。
四槓子まで行くかと思いきや、行かなかったな。ま、行かなくても勝てるのだけど。つーか、もうなんだこの化け物ぶりは。
こんなのと同じ卓についたら泣きたくなるよ。
勝利に喜び清澄高校。
透華は呆然。
「久しぶりに見た。
あれだけ牌に愛されている人間を」
衣に対する大明槓があってこその和了手。
牌に愛されてるとかいう言葉で片づけてしまうのはどうなんだろうか。
「楽しかった……また一緒に打とうよ」
靴を履いて立ち上がる咲。
「この次は、次は負けないし。
個人戦でもう一度勝負だ!」
笑って立ち去る池田。
「良い勝負だった、おめでとう」
国士無双に一向聴だったゆみ。
一筒待ちだったけど、咲が一筒をカンした時点で彼女の国士は無くなってしまっていたんだな。
「また……おまえもまた衣と麻雀を打ってくれるのか?」
「ああ。次に打つ時は私が勝つ」
それにしても何ですか、この化け物麻雀。
四暗子単騎に、数え役満、国士って……どれだけ化け物が揃ってるんだ。
もう少し一筒が出るのが遅ければ、ゆみちんが国士直撃だったのかもしれないし。命運を分けたのはやはり内包している力の違いか。
「麻雀て……麻雀て楽しいよね」
「……うん」
咲の言葉に笑顔で応える衣。
ゆうやく衣も麻雀を楽しいと思えるようになった。個人戦や秋期大会、来年の大会はもっと大変な事になりそうだ。
咲の下に駆けてきた和。二人は抱き合って勝利を分かち合う。
福路美穂子は久に優勝を祝うと、泣いている池田を連れて麻雀部の面々と共に立ち去る。
結局、福路と久のネタは回収されず仕舞いだな。
自分の言葉が正しかっただろうと告げる透華。
「ころもにもトモダチができるかも」
「じゃあ俺たちは友達じゃないのかよ」
喜ぶ衣に抱きつく純。透華が衣のために集められた純、はじめ、智紀。きっかけはどうあれ、彼女たちは衣を友達であり家族だと思っていた。
「僕とともきーが衣のお姉さん。透華がお母さんで、純がお父さん。
そんな感じかな」
はじめは透華の旦那が自分で無くてもいいのか……
自分の誕生日が一番早くてお姉さんなのに、一番末っ子だと怒る衣だが、純は衣が固すぎるから少しは自分を騙せと頭を撫でる。
透華が友達を集めると口にしていたため、透華は友達ではないのかと思っていた衣。
「透華は従姉妹で友達だぁ」
「あたりまえですわよ」
本当の意味で仲間となった衣と愉快な仲間達。
ハギヨシは思わず貰い泣きです。姿が映らなかった時は藤田かと思っていた。
控え室に戻った池田たちを久保貴子コーチが待ちかまえていた。
池田を守ろうとする福路だが、久保は池田に顔を上げるように告げると微笑むと次はぶちのめせと告げて立ち去る。
このコーチの変貌は何なんでしょうか。池田の打っている様子を見ていたというのもあるのでしょうが、それ以前に何かあったと思われるのだけど語られずじまい。原作では語られるようになるのか。
廊下の椅子に座っていたゆみにモモが水を持ってくる。
延々と連チャンをするつもりでいたにも関わらず、負けても悔しいとは思えなかったというゆみ。
「まだ、終わりじゃないっすよね。
来週には個人戦があるっすよ。
一日目は東風戦。
消えられないかもですが、私は負けません。
だから先輩、もう暫くは……私と……」
「ああ」
モモの手を取るゆみ。
相変わらずラブラブなゆみちんとモモは、学校ではなく二人きりで世界を作っています。
そんな二人の様子を影からこっそりと覗いている蒲原、妹尾佳織、津山睦月の3人。
部員の管理だという蒲原だが、とどのつまりはデバガメ。
優勝した清澄高校麻雀部は、優勝トロフィーと盾を手に、対局室で記念撮影。
電車で地元に帰る清澄高校。
咲や和たちはお疲れで睡眠。
しっかりと咲と和は手を繋いでもたれ合ってます。
本当に優勝したのだと改めて実感する染谷まこと久。
「でも、まだまだこれからよ」
「全国制覇、じゃろ」
「そうよ。
あの子達と一緒にね」
良い最終回でした。
え、違う!? いや、帰りの電車での映像がそのままスタッフロールになったし、普通に最終回でいい終わり方ですよ。
ふと、いつからゴンゾが制作協力に変わったのかと思って調べたら、第15局からなんだな。ちょうど副将戦の終わり、大将戦のスタートからなのか。
次回 第20局「姉妹」
ついに原作を追い抜きました。
次回は水着回。しかも予告のラストに見えた口元や、タイトルからして照姉が登場するのか。
何故かかじゅとステルスモモも出てくるみたいだ。
残りは個人戦などの麻雀大会ではなく、日常で話を進めるのだと思いますが、照が登場するという事は宮永家の問題にオリジナル展開で決着をつけるのかな。それともあくまで全国大会で照に勝ったら聴いてあげる、という方向で話をつけるのか。
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