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2009年8月 3日 (月)

戦場のヴァルキュリア 第十八章「八月の雨」

雨の降る日。
エレノア・バーロット中隊長は花束を手にして墓参りへと向かう。同じように花束を持っていたラルゴ・ポッテルに、ロージーについて訊ねるエレノアに、ラルゴは眠っている事を告げる。
友や仲間が死ぬという事に慣れられないエレノアとラルゴ。
しかし中隊長である以上は辛い顔を見せてはいけない、とラルゴは釘を刺す。そんなラルゴに「ありがとう」と感謝の言葉を述べるエレノア。
彼らの向かう先には、雨の中集まった第七小隊の面々が……
願いむなしく、やはりイサラは……ゲームでも死んだという事ですから、原作通りという事のようだ。

西暦1935年8月25日。
イサラ・ギュンターの葬儀が執り行われた。
二階級特進で曹長に。
ウェルキン・ギュンターはイサラの葬儀に参列した仲間たちに、イサラの死は悲しいことだが早く忘れて義勇軍の一員として頑張って欲しいと告げる。
そんなウェルキンに、ラマール・ヴァルトはウェルキンがイサラを置いていったから彼女は死んだのであり、ウェルキンが殺したようなものだと怒りをぶつける。
ラマールに何も反論しないウェルキンに代わって、ラマールを押さえたのはファルディオ・ランツァート。イサラを「怒りの感情」で見送りたいのかという言葉に、ラマールはようやく押し留まり立ち去っていく。
感情の停滞。悲しみが強いが、小隊長として泣き崩れるわけにはいかないという思いが、彼の感情を殺してしまっているのだろう。

雨の中、「何か珍しそうなやつ」を探すオスカー・ベイラートとエミール・ベイラート。
二人は元気のないウェルキンのために虫を探して持ってきたが、ウェルキンはそんな二人の気持ちを受け入れる事が出来ず、次の作戦に備えて休むように告げる。
せっかくの隊員の気持ちをも受け入れられないウェルキン。いつもなら、例え珍しくない虫であっても、喜んでくれたはずなんだけどね。
それはウェルキンの強がりでしかないというヤン・ウォーカー。
ラルゴはウェルキンが虚勢を張らなければ崩れてしまいそうになる、という気持ちを理解していた。
ラルゴも大切な者を亡くしたからこそ、理解できるのかもしれない。
そんなラルゴの言葉に、オスカーは自分たちが隊長を支え手やらなければならないと言いだし、彼の言葉にみんな驚く。
まさかオスカーの口からそんな台詞が飛び出そうとは。
オスカーってこれまでそんな事を言うようなタイプじゃなかったもんな。

基地の病室で点滴を受けて眠っていたロージーは、イサラが撃たれた場面を思い出してうなされる。
目覚めたロージーの見舞いにやってきたアリシア・メルキオットに、ロージーはみんなが自分の事を責めているだろう、と自虐的な言葉を口にする。
そこにやってきたウェルキン。
ロージーはウェルキンとアリシアに対して、撃ち抜かれて虫の息となったイサラの最後を語り始める。
ロージーの歌が好きで、聞けて良かったというイサラに、何度でも歌ってやるというロージー。
「嬉しい……」
微笑みながら、イサラはロージーの胸の中で息を引き取った。
何故最後にあんな風に笑えるのか、ロージーはイサラのくれた人形をウェルキンに返そうとするが、ウェルキンは受け取ろうとはしない。
自分が気を抜いたせいでイサラが死んだ。自分が代わりになれば良かったのだと自分を責め続けるロージーに、ウェルキンは誰のせいでもない、イサラはイサラの人生を生きて、幸せだったと言葉を残して立ち去る。
まるで感情の感じられないウェルキンの言葉。もっと感情が籠もっているなら良い台詞なんですが、今のウェルキンの台詞はただ上辺だけでロージーの心にはまるで届かないだろう。
ロージーはまたも大切な存在を失ってしまったわけで、ある意味では一番不幸な人物。
自分が怪我をしなければ、気を抜いて休んでいなければ、イサラは撃たれなかったという思いが抜けないのは仕方がないこと。

マルベリー海岸での第七小隊の勝利が、煙幕弾のおかげだという部下の報告を聞いたゲオルグ・ダモンは、煙幕弾を開発した人物に合わせろと第七小隊を招集する。しかし肝心のイサラは既に戦死しており、誰も製法を知らないと知ると、舌打ちしてメモぐらいは残っているはずだから探せと命じる。
ダモンは煙幕を量産化しようという腹か。第七小隊の勝利というのに反応したのは、第七小隊は道を拓いただけで、あくまで基地を占領して勝利したのは正規軍だという建前だからなんだろうね。
立ち去ろうとしたダモンだが、エーデルワイス号にダルクス人の証を施した布と花が掛けられているのを目撃したダモンは、布を取り払って踏みつけてしまう。そんなダモンに怒り、ダモンの足を強引にどけて倒してしまう。
怒り心頭のロージーは、ダモンを死んだ兵士の事を痛むことすら出来ない「ウジ虫野郎」と罵る。
憤慨したダモンは、憎しみの目を向ける第七小隊の面々を処分しようとするが、ウェルキンは隊員の非礼を詫びて自分が処罰を受けると口にする。
そんなウェルキンに、ダモンは一両日中に煙幕弾の製法を提出できなければ、処分すると命じて立ち去っていく。
何処までもKYなダモン。幾ら相手が義勇兵で、ダルクス人とはいえ死者を敬う事すら出来ないような奴を仲間とはとうてい思いたくないよな。

イサラの事を思い出して心が折れそうになる自分を必死につなぎ止めるウェルキン。

アリシアはウジ虫野郎に一泡吹かせてやる、と穴を掘っていたオスカーやエミール、そしてそれを手伝うイーディ・エルソン、ホーマー・ピエニローニ、アイシャ・ノーマンを発見する。
ダモンが毎週木曜日に出かける事を知っていた彼らは、穴に落とそうと考えていたのだ。
将軍を相手にそんな事をしたのがばれたら大変な事になるというアリシアだが、オスカーは相手が将軍だからダメなのかと口にして、あくまでも耳を貸そうとはしない。
気持ちはわかるが、そんな事で処分されてしまうのはあまりにももったいない。
第七小隊の若い衆が一斉に行動を起こしているようですが、年齢の高い方の面々はさすがに知らないんでしょうね。

アリシアはウェルキンにみんなを止めて欲しいと願うが、アリシアが止めてダメだったのなら無駄だから好きにやらせたら良いと口にする。自分が罰を負えば良いのだというウェルキン。
今のウェルキンの態度は隊員との間に溝を作るだけだと不安を覚えるアリシアは、一緒に悲しませてくれないのかと言う。
誰よりもイサラの死を悲しんでいる事は判っているというアリシアに、ウェルキンはアリシアに自分の気持ちを判ってもらおうとは思わない、放っておいて欲しいと告げる。
「嫌よ!」
「何故」
「いいでしょう、何故でもよ」
「そんな訳のわからない事」
「私がウェルキンを好きだからよ!!!」
思わず口から出た本音。
遂に告白
そんなアリシアから視線を背けたウェルキンに、アリシアは部屋を飛び出してしまうが、そこでファルディオとぶつかってしまう。
どこまでも駄目駄目なウェルキン。他人まで拒絶するようになったか。
今回の戦闘前にはアリシアの事で頭がいっぱいで、グタグタだったくせに、今度はそのアリシアの気持ちを踏みにじるとは。

アリシアの手から落ちたラグナイトが蒼く光り輝いていた。
ウェルキンと何かあったと気づいたファルディオは、ウェルキンを呼びに行こうとするが、アリシアはウェルキンなどどうでもいいから、とみんなの事を告げる。
ファルディオはアリシアと蒼い光に関する接点を手に入れた。まだこの時点では判っていませんが、後々にアリシアがヴァルキュリア人の末裔という事に気付く切っ掛けの一つをまたも手に入れたようだ。
てか、そーゆー情報は全部ファルディオが手に入れてるよね。この前の火傷といい……

穴掘りをするオスカーたちのところへとやってきたファルディオは、彼らがダモンを嫌っている事を承知の上で、恥をかかせるには良いが「最善の策」ではないと語る。正規軍にはダモンのような男で溢れかえっており、ダモンに恥をかかせて追い出しても代わりの人間がやってくるだけだ語る。
自分たちが出来るのは「勝つこと」。勝ち続けてガリア公国に平和をもたらす事のみが、イサラの死に報いる事なのだというファルディオの言葉が、オスカーたちの心に届く。
相変わらず本来なら隊長がやるべき仕事を全部ファルディオが引き受けて、ウェルキンがやってるのはただ戦闘で指揮をとるだけになってきています。
妹の死でどこまでダメ人間に落ちぶれるつもりなのやら。

墓参りをしていたラマール。
そこにやってきたロージーは、イサラのくれた人形を備えると、彼女が好きだったというダルクスの歌を歌う。
ロージーの歌と共に、それぞれの隊員たちが。みんな色んな形でイサラの死と向き合っているのですね。それにしても、ロージーは大嫌いだったダルクスの歌なんて良く覚えていたな。幼い頃に覚えたのか、それとも嫌いだろうと歌だから覚えていたのか。

ウェルキンのところへとやってきたファルディオは、もっと他の者たちに声を掛けてやれとアドバイスするが、ウェルキンはイサラ一人も守れなかった自分に隊長の資格はないと口にする。
そんなウェルキンに怒りを覚えるファルディオ。彼の第一小隊は既に三名が除隊し、ベッド暮らしのものまでいる。
「だが、オレは彼らを守れなかったと言ったことはないぞ。
 おまえは神か、英雄か、一体何様のつもりだ!
 判らないなら言ってやる。
 自己憐憫に浸る、ただのバカ野郎さ!!」

そんなファルディオの言葉にもまるで心を動かそうとしないウェルキン。
仲間を見捨て、アリシアを泣かせるのかというファルディオに、「君がいるじゃないか」という言葉を口にしたウェルキンを、ファルディオは思わず殴り飛ばしてしまう。
まるでダメ男
誰が何を言っても聞く耳を持とうともしないヘタレ男に明日はあるのか。

ウェルキンはギュンター将軍の息子として生まれた事で、自分の気持ちを押し殺して取り繕うという生き方が身に付いてしまっているのではないだろうか。良い子であろうとする生き方が身に染みついているから、自分の気持ちを全面に押し出したり出来ない。
だからアリシアの事にしても、ファルディオの気持ちを知って自分の本心を隠した。
そしてイサラの事も英雄の息子であり、隊長であるから、とみっともない自分をさらけ出すまい自分の気持ちを殺してしまっているのかもしれない。
もっともそうやって頼ってくれないウェルキンに、アリシアたちは当然寂しい思いがあるし、隊員たちとの間には溝が生まれてしまうのでしょうが。

次回 第十九章「涙」

再び戦いに出る第七小隊。ウェルキンがあんな状態で果たしてまともに機能するのかどうか。
ザカが戦車乗りとして第七小隊にやってきた。
このザカがウェルキンの心を開く切っ掛けを作れるのかどうか。
涙、というのはようやくウェルキンが涙を見せるのかな。

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