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2009年9月30日 (水)

うみものがたり~あなたがいてくれたコト~ #012(最終回)「島の心 人の心」

復活したセドナの力の前に、マリンと宮守夏音は遂に巫女の力を失ってしまい、闇に飲み込まれていく。
セドナの闇の正体が自分たちが海に流した心だと知ったマリンと夏音。
セドナはウリンに闇が光りに勝利し、闇を受け入れないマリンは死んでしまうのだと語る。ウリンのせいではないというセドナ。心が闇に染まったウリンは哀しみから永遠に開放され、涙すら流す事は出来ない。
愛する心を無くしたから、悲しむ心も失ったのか。

空には行ってはダメだという言葉を聞かなかったお姉ちゃんが悪いのだというウリン。
ウリンに抱きついたマリンは、心を闇に染めようとするウリンを拒絶する。心が闇に染まれば、ウリンを大好きな気持ちも失われてしまうから、と。
好きな相手といるために、相手を好きな心を失ってしまうという矛盾。
マリンは大切な人を思う心を捨ててまで、生き続けたいとは思わないタイプなんですね。

一緒に珊瑚の産卵を見に行きたいと語るマリンに、ウリンは珊瑚など見に行かなければ良かった、おねちゃんと呼ばなければ悲しい思いをせずに済んだと嘆く。

最早ダメだと諦めかけている松本に、夏音はセドナの正体は特別なものではなく、自分たち自身なのだと告げる。
松本、諦めるの早っ! これも心が闇に汚染された影響でしょうか。
母・宮守都や小島の言葉もセドナに言わされたのではなく、彼女たちの心のどこかにあった気持ち。誰の心にでもある小さな闇。
結局は夏音が感じていた通りだったわけですね。
ただそれが全てではなく、自分でも気付かないうちに心に抱えていただけで、それよりも強い思いが今まではあったという事なのでしょう。

ウリンはマリンの心を病みに染めるため、二人の思い出の場所である珊瑚を闇に染めて破壊していく。早く光の心捨てなければマリンが死んでしまう。そのためには自分を嫌いになるしかないのだというウリンだが、必ずウリンの笑顔が帰ってくる日があると信じる、何があろうとウリンを嫌いにならないと涙を流しながらウリンに抱きつく。
大好きな姉を助けるために、自分を嫌いにさせようというウリンの苦渋の選択。
しかし何があっても嫌いにならないという、マリンらしい選択。ようやく本来のマリンの姿に戻った感じでしょうか。
ウリンに光を受け入れさせまいとするセドナの力が、指輪から更にウリンへと流れ込む。
悲鳴を上げてマリンを突き放すウリン。
「お姉ちゃん……ゴメンね」
ウリンのマリンに対する想いが闇を凌駕し始めたというところか。

自分の中に光の心が残っていたことに気付いたウリンは、自分が光の心を持てばセドナが苦しむのだと気付く。そしてウリンが多くの光の心を持てばセドナを封じる事が出来るが、同時にウリン自身も消えてしまう。
「それでも……いい。
 声が届かなくても……
 笑顔が見れなくても……
 二度と会えなくても……
 それでも!」

完全に闇に染まったわけではない。それはずっとマリンを求め続けていた事からでも判ること。ただ独占しようという心と、自分たちの間に邪魔だと思える者への憎しみが、強かっただけなのだろう。
だから好きだという気持ちの方を今より強く持てば、光が強くなってウリンの中にいるセドナを封じる事が出来てしまうのですね。
自分を犠牲にしても姉を助けたいという想いを優先したのか。

消滅しようとするウリンに泣きじゃくるマリンを抑える夏音。
松本は近づけば二人も消滅してしまうと、近づくなと警告する。
手のうちのようのない二人。
ウリンともっと一緒にいたいと悲しむマリンに、ウリンももっとマリンと一緒にいたいと、本当はもっと一緒にいたいのだと本音を口にする。
自分の気持ちを押し殺して消滅するのではなく、本心を露わにして足掻くというのは演出として結構好みです。

その時、一度は消滅しかけたセドナの消滅が止まる。
本当はもっと一緒にいたい、愛していると言って欲しい、さよならなんてしたくない。
セドナの心。
届かなかった想い、伝えられなかった気持ち。
全ては自分たちの持っていた弱い、光でも闇でもない、普通の心
ウリンの気持ちがセドナを形作る気持ちに強く反応したのでしょう。

闇が光に解ける。
「光と闇が、共に許し合い、一つに戻っていく。
 光と闇が混じり合い、人の心となる。
 この先、再び闇が溢れ出す日が来ようと、
 幾度繰り返そうと、
 また幾度でも許せ、
 空よ、海よ」

元の姿を取り戻す海を見つめる唄者。
結局、この人は何者だったのか、それがこのアニメの最大の謎。
漫画版で明らかになったりするのかな。
闇の影響も受けていないし、色々と事情や光と闇の関係についても熟知していたみたいだし。

セドナが消滅し、元の姿を取り戻したウリン。
その指には夏音の指輪が。
珊瑚を壊してしまったウリンに、マリンは一緒に元通りにしようと約束を交わす。

元通りとなったワリンやサムと共に海へ戻り、海底温泉に行こうというマリンたちは、夏音も誘うが、松本は本来は海人と空人は触れ合ってはいけない掟だからダメなのだと語る。
そんな掟があるのか。けどマリンは最初、全く気にせず島にやってきてたよな。
セドナの闇に捕らわれていた人々は、巫女の血を引いていない限りただの夢に置き換わっている。
ワリンやサム、市川も自分たちの事をただの夢と認識している。
みんなして同じ夢を見てるのだから、疑問に思いそうなんだけど。しかも空白の時間が出来てる事になるのかな。
夢というのは、何処からが夢だと思っているんだろうか。セドナの力が強まって海が染まった辺りからか? 都は巫女の血を引いてるから、現実だと認識しているんだよね。
――忘れてしまえたら良いこともある。
マリンも夏音と会うことはもう出来ないが、夏音はそれで良いのだという。
人間は辛いことを忘れる事で生きていける生き物ですから。

邪悪さを取り戻した夏音。
ウリンは預かっていたリングを夏音に返す。
二人が特別な巫女だったという松本は、彼女たちのような存在がいれば、海と空もいずれ変わるかもしれないと感じる。
実際には特別ではなかったから、成し遂げる事が出来たのかもしれない。
ピュア100%じゃなかったから、心の闇を認識する事が出来、闇を受け入れる事が出来たのだろうと。
ウリンがマリンよりも一足先に海に帰ったところが、ウリンの成長でしょうか。以前なら、マリンと一緒に戻ろうとしていたはずだしね。

「夏音ちゃん……愛している」
抱きつくマリンに、上手く言葉を伝えられない夏音。
そしてマリンも海へ帰る。
「……マリン」
マリンを追いかける夏夫と。
「マリン……
 好きだよマリンのこと!」

振り向いたマリンは涙を流し、夏音も涙を溜めながら叫ぶ。
「愛してるぅ!」
ようやく夏音も少し素直になりました。
別れの寂しさを我慢するのではなく、素直に感情を出すことが出来たのは、セドナの闇に触れたからか。

いつもと変わらぬ日々を迎える天神子島。
夏音は小島に海洋学を学ぶ事を告白する。
マリンに出逢うまでは嫌いだった海。
小島に「好き」だと告白した夏音。
鈴木たちに聞かれて、冷やかされる事に。大島は改めてライバル宣言。

夏も終わる。
「でもこの夏の事は、忘れない。
 ……ずっと」

良い最終回でした。
パチンコの販促で始まったものの、パチンコにはないバトルものにしてあれこれと批判を浴びたこの作品ですが、凄く綺麗に纏めたと思う。
こーゆーノリでずっと作られていたら、もっと賞賛を浴びた作品かもしれないね。

どうせなら、最後に海で幸せに暮らしているマリンとウリンの姿も少しでいいんで描写して欲しかったかな。

marbleの主題歌はさすがという感じで、作品にマッチしていた。

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