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2009年9月12日 (土)

化物語 第拾話「なでしこスネイク 其ノ貳」

鬼、猫、蟹、蝸牛、猿ときて、次は蛇。

阿良々木暦に相談を受けた忍野メメは、千石撫子の怪異を『蛇切縄』で間違いないと断言する。蛇(くちわ)とも呼ばれる『蛇切縄』は人の悪意によって使わされた怪異。
撫子によれば、それはクラスメイトによってかけられた怪異だという話だが、メメは素人に扱えるものではないはずだが、と疑問を残す。
友達の好きな男子生徒に告白された撫子は、そうとも知らずに振ってしまい、その女の子に呪いをかけられてしまったのだ。
メメは撫子の行った蛇を殺すことで怪異を退けるという手段は決して間違いではないのだという。だが、手順が間違っていたのだ。
更に運も悪かったのだと。
撫子、不幸に不幸が重なってしまっています。
しかしおまじないとはいえ、相手を呪うというのは凄いな。こっくりさんなどの延長版のようなものだろうか。
しかし何で撫子はその友達が呪いを掛けた事を知っていたのだろうか。偶然知ってしまったのかな、それとも他の友達から聞かされたのか。

今回はもちろんオリジナルのオープニングです。
『恋愛サーキュレーション』 歌:千石撫子(花澤香菜)

「せーの」で始まるのがちょっと良い感じ。
恋愛モノっぽい雰囲気の漂う感じです。

メメのところから戻った暦は、自宅で待っていた撫子に彼女の呪いを解くための道具をもらってきた事を告げると、早速今晩に例の神社で儀式を行う事を告げる。
荷物が多くなるかもしれないからと、駿河にも同行を求める。
暦は駿河にだけ真実を聞かせる。
「戦国が危ない。
 今夜にでも手を打たないと、命に関わる
蛇切縄は見えない大蛇の姿をしていて、今も撫子を締め続けているのだ。本当ならはかなりの痛みが伴っている筈だが、撫子はそれを我慢しているのだという。鱗の後が顔まで来てしまうと、それまでになるという話だ。
実際の状況はかなり最悪でした。一刻も早く対処しないといけないほどの状況だったわけだから、もし二人があの書店で出逢っていなければ、かなり取り返しのつかない事態になってしまっていたという事だな。

撫子にかけられた呪い事態は大した物ではなかった。素人の術であるが故に、本来なら発動すらしないはずのもの、それが今のようになったのは呪いを解く手順を間違えた事に起因する。
更に不幸な事に、撫子が儀式を執り行った白蛇神社は本来どうという事のない場所だった。しかし忍野忍がこの町に現れた事で、良くないものが神社に集まってしまった。駿河の気分が悪くなったのも、良くないものに当てられたから。
あの神社で儀式をしてしまったが故に、『蛇切縄』は発動してしまった。他の場所ならば何の問題もなかったというのに。
正式な手順さえ踏めば、あの神社は『蛇切縄』の存在を際だたせるので、むしろ都合が良い。
所詮子供のお遊びだから発動しないはずのモノが、呪いを解こうとした事で逆に発動してしまったのか。つまり、あのすれ違った時の前に行った儀式で、撫子は逆に呪われてしまったのだな。自分自身で追いつめてしまったが、それを自業自得と呼ぶのもはばかれるな。
呪いを解くのは難しく、素人が簡単に手を出してはいけないという事なんでしょう。

白蛇神社へと移動する時、暦は撫子の鱗の後が本当は痛いのだろう指摘する。
怒らないで欲しいと怯える撫子だが、暦は別に怒っている訳ではないと諭す。締め付けられるようで痛いが、我慢できないほどではないという撫子。
「我慢しなきゃいけないのが、そもそもおかしいんだよ。
 痛い時は、痛いでいいんだ」

「その通りだぞ。
 縛られるだけならまだしも、縛られっぱなしというのは、存外肉体的にはきついものだからなぁ」
縛られる事はまだしもと良い、や精神的な面は除外している駿河。
色々とアブノーマルすぎる思考回路です。
せっかく暦が良いこと言ってるのに、全部台無しになった感じがあるな。

男の子からの告白をどう断ったのかと暦が訊ねると、他に好きな人がいるからと断ったのだという。
その相手というのは暦の事なんだろうけど、まるで気付いていない鈍さが相変わらず。
撫子は暦に昔の事をどれぐらい覚えているかと訊ねるも、記憶力が良くない暦はあまり覚えていなかった。
だが撫子はハッキリと覚えていた。放課後まで遊ぶような友達は阿良々木月火ぐらいだった。中学では月火と別々になってしまったものの、月火と暦と一緒に遊んだ事は大切な思い出として忘れなかった。
「それに撫子、一人っ子だったから……
 お兄ちゃんって……羨ましかった」
なんか、ちょっとこの時の撫子は怖いモノがあります。撫で子は一歩間違えたらヤンデレになりそうな雰囲気が漂っていますね。
思い詰めたら一直線な感じだ。

そして始まる儀式。
出来るだけ肌の見えるようにという事で駿河が撫子のために用意したのはスクール水着。
暦の好みに合わせて用意したという駿河に「あわせるな!」と怒るも、好みなのは否定しない。
おバカ二人のために、夜の廃れた神社でスク水姿にされる中学生……警察に見つかったら、暦たちは確実にしょっ引かれる。
手を合わせて祈るように告げる暦。
「暦お兄ちゃん、ちゃんと見ててね」
「任せとけ」
「撫子の事、ちゃんと見ててね」
「ああ、任せとけ」
撫子はかなり暦の事が好きなんですね。
ひたぎの存在を知ったらどう反応するのか、ちょっと気になるところです。

――私を見て、暦お兄ちゃん。
撫子は暦と出逢った時の事を思い出す。
月火に強引に連れて来られて撫子と遊んだ暦。上級生であったが怖くなく、撫子の事を虐めもしない。自分の自転車のチェーンが外れた時に直してくれたりもした。そんな暦を撫子は好意を抱いて、「暦お兄ちゃん」と呼んでも良いかと告げた。
しかしこのやりとりに一緒にいただろう月火はいったいどんな反応を示したんだろうか。

撫子の身体から蛇切縄が消え始めて、安堵する暦と駿河。
今回の一件は、強力な力を持っているものを与えられたが、代償は必要がないのだという。
この神社に集まった良くないモノたちにより、危うく溶解大戦争になっていたかもしれない危険なモノだったのだが、先日、この神社に二人が張りに来た御札により未然に防ぐ事が出来たのだ。
今回撫子が使っているのは、そのお釣りなのだという。
二人に気軽に頼んでいたように見えて、実はかなり責任重大だったのですね。
町中が大パニックに陥っていた訳か。

解除の儀式に時間が掛かるという事に、駿河は一気にはがせないかと問いかける。
メメの話では、暦たちが蛇切縄を引きはがすことは出来るが、その場合、間違いなく暦に襲いかかって来るから止めた方が良いと忠告する。それに喩え暦が蛇切縄を回避しても、今度は呪いを掛けた相手の下に戻ってしまう。
『人を呪わば穴二つ』
駿河の言葉に、暦はメメとの会話を思い出す。
呪いをかけるなら、自分も呪われる、仕方ないこと。もっともそれを良しとしないのが暦という人間なんでしょうけど。

メメは暦にこの言葉を良く覚え、良く考えるようにと告げた。
彼もいつかはこの町を出て行く。その時は自分には助ける事は出来ない。
怪異は本来意図的に関わるモノではないが、暦はどんなものでもなんとかしようとしてしまう。見て見ぬふりが出来ないという暦に、羽川翼のように全部忘れれば良かっただろうに、と笑う。
それが暦の良いところではあるが、同時に危ういところでもあるからな。実際、メメがいなければ駿河の時などは確実に死んでいたわけだし。自重しろ、と忠告したくなる気持ちも判るというモノだ。
立ち去る時は、少なくとも挨拶はしていくという事を確約するメメだが、この事を考えてみる事を薦める。
手当たり次第に人を助けようとする事は無責任である、という事だと認識する暦だが、1割程度が吸血鬼であり、怪異そのものの暦は怪異を払う側にたつことは出来ない。もっとも、暦も忍を見捨てれば完全な人間に戻ることが出来る事も忘れるなと忠告する。
なるほど、暦が血を上げているのは、あくまで忍のためであり、今はもう彼は血を与えなくても平気という事か。以前にひたぎにした話では吸血鬼だった時の影響で、定期的に血を与えなければいけない、という事を口にしていたけど。

物思いに耽っていた暦は、駿河の言葉で現実に引き戻される。
順調に進んでいた筈の儀式だが、撫子が苦しみ悶え続けていた。
失敗するはずがない、観察する暦はそこで見逃していた事実に気付いてしまう。蛇切縄は一匹ではなく、二匹いたのだ。
見えなくても痣から推測は出来ただろうし、メメ本人に見せていれば2匹だという事は判ったのでしょうけどね。ただ撫子から聞いた話から一匹しかいないと思いこんでしまっていたのも仕方ない事。お守りは一匹分しか効力がなかったのだね。余分な力は良くない事になるから、一匹分だけにしておいたのかな。
撫子を逆らう恨みしたのは友達の女の子だけではなく、撫子に振られた男の子もまた呪いを掛けたのだ。
首にまで到達した蛇切縄に、撫子は命の危機に晒される。
暦は彼女に駆け寄ると、見えない蛇切縄を必死に引きはがす。
もはや御守りには頼れないのだから、助けるためにはそれしか手段はないですね。痣から蛇の位置の特定は難しくないし。

撫子から引き離された蛇切縄は、メメの言葉通りに暦へと襲いかかってくる。
必死に諍い続ける暦だが、ピンチへと陥る。
暦を助けたのは駿河だった。蛇は本来臆病な存在であり、じっとしていれば去っていくのだと告げる。だが、ここで去ってしまえば、蛇切縄は呪いを掛けた男の子の下へと戻ってしまう。
「阿良々木先輩!
 頼むから、助けるべき相手を……
 間違えないでくれ……」

駿河の言葉に、暦は何も言い返せない。
去ってしまう蛇。見えない蛇を追いかける事など暦には出来ない。
暦は駿河に辛い役割をやらせてしまったと誤り続ける。
誰でも彼でも助けようとしてしまう暦。そんな暦の優しさは判っていて、自分もそうして助けられた一人である駿河。呪いを掛けた男の子を見捨てさせようとする事は、駿河にとっても気持ち良いことではないけど、だからと言ってここでそのために暦を失う訳にはいかないのでしょう。
それにそんな事になれば、今度は撫子が呪いを行いかねないし、ひたぎだってどうする事やら。
そういや、なでこスネイクはひたぎは結局ちゃんとした出番が無しだな。

――蛇は帰る。
――使わした場所へと……
――呪いを、持ち帰るために……
――神原の対応は正しかった。
――怪異モドキの僕が、怪異そのものに対応できる事はない。
――単に、諦めきれなかっただけだ。
暦も全て判っている。判っていてもなんとかしたいという想いに駆られてしまうという事か。

無事呪いが解けた撫子に微笑みかける駿河。
「暦お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」
微笑み掛ける撫子だが、その微笑みに暦は逆に辛さを感じる。
――止めてくれ千石。
――お願いだから、“ありがとう”なんて、言わないでくれ。
――お前からそんな事を言ってもらう資格はない。
――僕はあろう事か、お前を呪った人間までも、助けようとしていたのだから。

一歩間違えば撫子を殺しただろう呪いを掛けた相手までも助けようとしていた暦にとって、撫子の笑顔は辛さでしかないようだ。もちろん、それを聞いたとしても撫子が暦を責める事はないでしょうが、それで彼自身が死にかけた事を知ったら、話は別かもしれないか。

次回 第拾壱話「つばさキャット 其ノ壹」

撫子編はひたぎと同じく2話で終了。
次はようやく翼の話。彼女の猫が復活するという事のようだ。

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nbsp;  阿良々木暦 nbsp;  言うまでもないこの物語の主人公。  今まで、ひたぎをはじめとして...多数の怪異で苦しんでいる者と出会い、そして、首を突っ込んでは解決してきた。 nbsp;  そして、今回も・・・・蛇の呪いに苦しんでいる撫子を助けようと首を突っ込んでいく暦。 nbsp;   困っている人を見て見ぬふりはできない。  事情を知ってしまったから、首を突っ込んでしまう。 nbsp;   忍野は、暦に蛇の... [続きを読む]

受信: 2009年9月17日 (木) 21時28分

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