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2010年3月26日 (金)

デュラララ!! #12「有無相生」

「セルティを返せ!」と竜ヶ峰帝人にナイフで襲いかかった矢霧誠二から、セルティ・ストゥルルソンが身を堤にして守る。
帝人がいなければまたセルティは研究所に閉じこめられていたと、彼のおかげだと言いながら独善的な「愛」を語る誠二。
これだから変質者は怖い……なんだかんだで形こそ違え、誠二も本質はストーカーと変わらないのだね。自分が好きなら相手も好きだとか思いこんでいるのだろうし。相手の事を全て理解したつもりになっている。
そんな誠二にセルティは殴り掛かる。
愛の前には痛みなど感じないと嘯く誠二に、セルティは鎌で斬りつけるも、直前で首に傷のある女が庇う。
彼を庇う少女の姿に、セルティと帝人は気付く。彼女がセルティの首を張間美香に繋いだ者ではなく、誠二に殺されたと思っていた美香本人であるという事実に。
やはりセルティの首ではなく、ただ整形手術しただけだったのか。だから手術シーンは顔が隠されていたし、以前にセルティの首の入ったケースが映っていたのだね。

誠二のストーカーになって、誠二の家を押しかけていた美香。
受験の時に、右が帝人で、左に座っていた誠二に一目惚れしたのだという。
笑いかけたとか思いこむ辺りがストーカーらしい。
部屋の扉を開けない誠二に、鍵をこじ開けて勝手に入り込んだ彼女は、そこにセルティの首を見つけてしまう。
凄いなこのストーカーは鍵開けの技術まで身につけていたのか。
誠二は彼女を壁に叩きつけて殺したと思いこんでいたが、まだ息のあった彼女に、矢霧波江は誠二に好きになりたいのであれば、と波江の提案で岸谷新羅によって整形手術されていた。
ただ整形手術だけでは甘いと考えた波江は、彼女の記憶や衝動も薬で消すことにした。
なるほどセルティと語っていたのは嘘を吐いていたのではなく、記憶が消されていたからなのか。
全部判っていながら、波江は美香を捜していたのは、あくまで誠二を自分の手元に置いておくためだけだったのだな。

セルティの名、デュラハンの秘密を知る医者はこの街にただ一人しかいない。
医者の正体に気付いたセルティは新羅の下へ。
あの話を聞けば当然気付くよね。
新羅はセルティの話を聞いた時点で、美香の正体に気付いていながら惚けていたわけだし。

「嘘だ……そんな……じゃあ俺は……」
「ま、君は本物と偽物の区別が付かなかったという事だよ。
 あんたの愛はその程度って事だよね。
 ご苦労さん」

必死に訴えかけ続ける美香にショックを受ける誠二に、折原臨也が嘲笑う。
明らかにこっちは全部判っていたという口ぶりだよな。
そんな美香と誠二に、帝人は美香はストーカーではないと語る。どんな形の愛であれ、自分の身を危険に曝してまで護れるのは凄い事だと。
2人は似ていると語る、帝人の言葉はまさに言い得て妙ですね……色々な意味で。

新羅の下にやってきて彼の襟に掴み掛かったセルティに対して、全ての事態を理解していた新羅は、彼女の気持ちを代弁する。
セルティの首が矢霧製薬にあった事を、彼も彼の父も知っていたのではないのかという事。セルティの首を奪った犯人こそ、新羅の父ではないのかという事。
全てを知りながら死にかけた少女の顔をセルティそっくりに作り替えたという事。
彼こそが本当の化け物だ、と。
首を盗んだ真犯人が誰なのかは彼も真実は知らないし興味もない。美香の整形手術は経緯はどうあれ、美香が望んだ事だという新羅。
「“お前は私の考えている事が判るのか”かな
 うん、判るよ。
 君のことが20年も好きだったんだ、これぐらいの事は判る」

セルティの事が好きだからこそ、首の在処を隠し続けてきた。首を手に入れれば、彼女が何処かへと消えるかもしれないから。
首を見つけても新羅の前からは消えなかったというセルティだが、新羅はそれが首の意志であるかとは限らないと否定する。
妖精であるセルティが人間の前に現れたのは、首を失ったからではないかと考えたセルティは、首を手に入れると幻のように消えてしまうのではないかという恐怖を抱いていた。
首を得たセルティが今まで通りという保証は何処にもなく、新羅はその事を恐怖し続けてきたのだね。デュラハンとしての全ての力を手に入れると、自分を見た人間の記憶を消す事も出来てしまうかもしれない。幻と思わせてしまうかもしれない。今までの事など無かったかのように振る舞われるかもしれない。
新羅もまた誠二とは異なる形で、歪んだ愛情を持つ者だったという事なのかもしれない。
「お前は私を信じるのか」
「僕は君を信じている。
 逆に言うと、君しか信じていない」

「私も、怖いんだ。
 私も、死ぬのが怖いんだ。
 私は、今の私を殺せる奴がいない事を理解している」
驕りではなく、事実として受け止めているだけ。自分の中に「死」を司る核は存在せず、その首こそが核だという。
首を破壊されると、自分も死んでしまうのではないかという恐怖。
首のない彼女が「死」の悪夢を見る。
自らの「死」を管理するため、首を欲し続けてきたセルティ。
本当に首が破壊されたら死ぬのかどうかなどは判らないが、そう思いこんでいたのだろう。真実の判らないセルティにとってはその恐怖心が全てだったというところ。

互いに想像だけで怖がっていた2人。
「一発殴らせろ」
新羅を殴り飛ばしたセルティに、新羅も一発殴らせて欲しいとパンチを繰り出すが、そのパンチはヘルメットを弾き飛ばしただけ。
セルティは素直が一番だと笑う新羅。
「今のパンチは、誓いの口付けの代わり」
そんな新羅の腹を殴りながらも、セルティは抱きついた。
「泣いているのかい?」
「お前はバカだ」
セルティも新羅を受け入れたようですが、首の事はどうするのか……
もはや首は必要としないのか、或いはこの先も首を求め続けることになるのか。

散り散りになる人々を眺める臨也は声を掛けてきた門田京平に、ダラーズの名の由来が「だらだらしているから」だと語る。
集会に集まった人数の多さに驚いていると帝人に笑う臨也は、非日常を求めるのであれば東京以外の場所へ行くかアンダーグラウンドの場所へ行くかしかないが、それも時間が経てば日常になってしまう。
「本当に日常から脱却したければ、常に進化し続けしかないんだよ。
 目指す者が上だろうが、下だろうがね。
 日常を楽しみ給え」

波江の電話番号を教えてやるという臨也。
彼の言い分は言い得て妙ですね。どんなに変わった場所だろうと、同じ所に居続ければ、それが日常になってしまう。日常でないようにするには、自分が変わり続けるしかないのですね。
そこに彼を見つけた平和島静雄がポストを投げつけてきた。
静雄に追いかけられて去り際に「田中太郎」というハンドルで彼を呼んだ臨也に、彼の正体が「甘楽」である事に気付く。

翌日、日常が戻ってきた。
ダラーズの集会があったことや、サイモン・ブレジネフや静雄、セルティもダラーズの一員だったらしいと、その集会を行った張本人に熱弁を振るう紀田正臣。

美香を愛していない、と明言する誠二は、しかし美香を見ている限りはセルティの首の事を忘れないから、首を取り戻すまでは美香の愛を受け入れると宣言する。
チャットに入った田中太郎。
待機していたセットン=セルティは急用が入ったとチャットを出る。
セットンはやはりセルティの方か。これでチャットメンバーは全部判明したので、今後はチャットで語り合うシーンは無くなるのだろうか。

相変わらずな日常を送るセルティ。
臨也の事は嫌いらしい。
セルティが吹っ切れたと見抜く臨也は、力が必要なら電話しろと語る。
「矢霧波江の行方は知れない。
 だがどうでもいい。
 私は私、何ら不足はない。
 いつもの日々、過度の希望も絶望もない日常。
 何も変わらない。
 だが、何という充実感に満ちあふれている事か。
 私はここにいる、あなたはそこにいる。
 あなたが私の救いなら、私もあなたの救いだ」

首への妄執がひとまず断ち切れたセルティは、平凡な日常を謳歌するようになったのだね。
波江は姿を眩ましたのか? それとも単に製薬会社の場所をセルティが知らないだけ、という事なのか。

「そして少年は考える。
 折原臨也に言われた事をあり得ない現実に憧れる自分が、果たして新しい現実に永遠をもとることが出来るのだろうか。
 そしてその永遠もまた、日常になってしまうのだろうか」

学校に登校してきた誠二が美香。誠二は帝人に謝り、美香は感謝を述べる。
四六時中あんなにくっついているのか……うっとしいなぁ。
自分を見つめる園原杏里に笑う美香。
「きっと彼女は以前のように、張間美香と行動を共にする事は無くなるだろう。
 それが良いことなのか、彼女自身しかに判らないことだ。
 だが本当にそうか?
 結局人は、人の心など判らないのだろうか。
“常に進化し続けるしかない”
 あの男の言葉が頭に響く。
 あれだけ大胆な事をやった後、自分には何でも出来ると思っていた。
 なのに、少年は微塵も予測していなかった。
 同じクラスの女子を遊びに誘うのが、これほど勇気のいる事だと」

少年が少女を見つけるまで後30秒。
少年が少女を口説いている親友を見つけるまで、後35秒。
少年が親友を蹴り飛ばすまで、後45秒。
少年が少女にお茶を断られるまで、後74秒。
少年が少女に屋上での昼食に誘われるまで、後78秒。
少年が少女に恋をするまで……少年が少女に告白するまで……
お茶を誘われて帝人涙目。
こっちの恋愛話はまだ始まったばかりです。
ダラーズのトップとして、杏里や正臣の友達として、今後も何かしらの事件に巻き込まれる事にはなっていくのかな。

セルティの首を持って臨也の下にやってきていた波江。
矢霧製薬は吸収合併で色々と大変な事になっている。
矢霧製薬の追っ手について情報を得た臨也が、美香に電話に部屋を出るように連絡していたらしい。
波江の伯父と自分は同じだという臨也。
あの世を誰より信じてなくて、誰よりも怖れ、誰よりも天国を渇望する。
あの世はあると確信したという。
デュラハンに女性しかいないのは、バルハラのバルキリーこそがデュラハンなのだという。
セルティの首は戦の時を待っているからだという。
臨也に紛争地域で戦う事は出来ない。
ならば自分にしか出来ない戦いをするのだと笑う。
「なぁ、波江さん。みんなで天国へ行こうよ」
セルティの首はダラーズの一員として自分が預かるという。
波江にもダラーズに入れと勧誘する臨也。
案の定、途中から彼らの意図に反してメンバーを集め出したのは彼でした。
に、しても首の扱いがぞんざいだな。あの薬品に入れていなくても、保管は出来るのか。なんのために薬品に浸していたのだろうか。
「地上に堕ちた天使を俺たちの手で羽ばたかせてやろうじゃないか。
 ねぇ……」

セルティの首を掲げる臨也。
波江自身はどうするのだろうか。暫く彼の下で厄介になる事になるのか。
でも製薬会社の運営はしないといけないのだろうしね。
さながら最終回のような締め方ですが、もちろん最終回ではありません。
そもそも正臣や切り裂き魔についてはまだ解決していないから。杏里を狙う変態教師の問題も残ってたな。

次回 #13「急転直下」

何も変わらない日々。
そんな中で黄巾党と新キャラ登場。

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1クール最終話ということで中身がぎっしり詰まった回でした。 今回のテーマは゛愛゛なのかもしれませんね^^ [続きを読む]

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