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2010年3月13日 (土)

東のエデン 劇場版Ⅱ Paradise Lost レビュー(ネタバレあり)

 【ストーリー】

セレソンNo-11 白鳥・D・黒羽によって手配された飛行機でアメリカから日本へと戻る滝沢朗と森美咲の2人。
8月12日にセレソンNo-02 辻仁太郎によって公開された滝沢のパスポートにより、空港には滝沢を“救世主”として慕う20000人のニートによって埋め尽くされる事になる。
マスコミの目を逃れるため、故・飯沼誠次朗後援会は誠次朗の妻・飯沼千草と共に滝沢を出迎える。
滝沢がテロリストの一味だと考え、彼が誠次朗の息子とは信じていない千草は、彼のDNA鑑定を行うと同時に軟禁しようとしていた。

滝沢は僅かに戻り始めていた記憶を下に、咲にゴールデンリングを預けると、母親を捜して欲しいと頼む。
うかつな月曜日の時に滝沢が出会った豆柴を連れていた女性こそ、滝沢の母親に違いないというのだ。
公安にマークされていた東のエデンメンバーは、板津豊の作成したツール『AIR SHIP』を利用して携帯電話をIP電話に変換して連絡を取り合う事となる。
大杉智は東のエデンに登録されていた豆柴の画像から、本当の飼い主の情報を入手していた。
咲は姉・森美朝子の夫である森美良介に豆柴を連れてきて貰うことに。

滝沢は今後の事を悩んでいた滝沢はAKX2000の一人、弘瀬悠大と偶然トイレで遭遇すると、彼に自分の身代わりとなって飯沼誠次朗後援会と行動を共にしてくれるように頼む。
うまく後援会の人間を騙した滝沢は、東のエデンメンバーとコンタクトを取ると、JUIZの安全を確保する手段を模索する。JUIZを乗せたトレーラーの動きを探っていた板津は、首都高速道路のカメラ映像から、次にJUIZのトラックが『海ほたる』でガソリン補給とドライバー交代をする事を読み当てていた。

海ほたるへと向かう滝沢。
そして今や滝沢と運命共同体となっている東のエデンメンバーも、平澤一臣・葛原みくる・おネェの三人が海ほたるへと向かう。

JUIZと行動を共にする亜東才蔵の孫娘である亜東家四姉妹(アカネ・フミエ・ユーコ・アキコ)の4人は、祖父とコンタクトを取りつつ束の間の休息を取っていた。
そこに現れた滝沢は自分のJUIZを見つけ出す。
その時、突然動き出したセレソンNo-01のトレーラーを見た滝沢は、自らがトレーラーに乗り込んで追跡を始める。
亜東家四姉妹は一連の動きに対して、滝沢の行動は全て彼がJUIZを使用せずに行っている事であるからと、祖父にも連絡を取らない事とする。

マスコミは滝沢のTシャツに書かれていたOUTSIDEへのメッセージを、ミサイルの発射が海外からのものだと示唆していると誤認して騒ぎとなっていた。
物部によって自らのJUIZを破壊されてしまった辻だが、プライドに掛けて勝負を下りる訳にはいかないと、自らの資産とコネクションを使いつつ、最後の一手を投じていた。彼の切り札は滝沢に恨みを抱くセレソンNo-10 結城亮だった。

一方、物部は江田元首相と対面。
内務省を復活させようとしている物部に尽力している江田。
彼から滝沢が本当に飯沼の私生児であるかもしれないという情報を耳にする。
物部はその調査を依頼する一方で、JUIZに国税局を動かすよう指示して、辻の会社にマルサを派遣して彼の動きを封じてしまっていた。

大学の校舎で旧東のエデンサーバーを使用していた板津と春日晴男だが、彼らの下に公安が迫っていた。公安は彼らがこの部屋に逃げ込む事を想定していたのだ。
元々は東方革命学生連盟という学生運動の過激派が使用していたこの部屋で捕らえる事により、彼らをテロリストの一味として確固たる位置づけをしようとしていた。
公安の魔の手が忍び寄るも、春日と板津は『東革連』が作成していた抜け穴を利用して、部室から逃げ出す事に成功する。

咲と大杉はタイ風居酒屋「HYNE」を経営している滝沢の母・岩下あやの下に辿り着いていた。
滝沢を自分の息子とは認めようとしないあやだが、大杉は偶然にもトイレでゴールデンリングと共にコルクボードに飾られていた写真を見つける。そこには、若かりし頃の妊娠しているあやと、飯沼誠次朗の姿があった。
滝沢が私生児という情報は、JUIZによるねつ造ではなく、真実なのかもしれないと知った大杉は、この事が逆転へと繋がる鍵となると感じる。
だが、彼らの下にも公安の手が伸びていた。
その事にいち早く気付いたあやは、咲たちにその事を教えるといち早くトイレの窓から抜け出す。
大杉は自分が追っ手を食い止めるので、咲にはなんとしてもあやに滝沢の母親である事を認めさせようとするのだった。

追いかけてきた咲にあやは自分がお金の前には全ての人間が平等だという考えの持ち主であり、つまりはお金が全てと考えていると語ると、滝沢が500円だけ渡して姿を消した母親をどう思っているのかと問い掛ける。
咲は滝沢が100億の金を手に入れながら、決して私利私欲のために使おうとはしていないと語る。
咲の答えに、あやは滝沢は自分の子供ではないと、「アンジェリカ」という名前だった豆柴を連れて立ち去ってしまう。
だが、咲は気付いていた。あやは咲が教えていない「500円」を渡して姿を消したと語っていた事に。
直ぐに滝沢に真実を伝えたい咲だが、教えてしまえばそれきりとなってしまうかもしれない。不安に駆られる咲に、なんとか追っ手を振り解いてきた大杉は、滝沢に会って直接伝えようと告げる。

平澤たちと合流した滝沢は、№1のJUIZを乗せたトレーラーが休憩している間に、平澤たちにトレーラーを強奪する事を提案する。
大型免許を取得していたおネェにより、JUIZトレーラーは滝沢の手に入り、彼らは飯沼の屋敷へと向かう事となった。
だが、セレソンNo-03北林とし子が、サイゾウに甘味を届けるという依頼をJUIZに行った事で、サイゾウの居所が物部と板津に知れる事となる。平澤は滝沢たちと別行動を取り、亜東才蔵と思われる人物の下へと向かう。

飯沼の屋敷を訪れた滝沢は千草と対面する。
自分の置かれた状況の説明に困る滝沢は、それでも自分が犠牲となってでも“王様”となってこの国を救おうとしている事を語る。
そんな彼の姿に千草は無き夫の姿を重ね合わせる。
千草にDNA鑑定の結果報告書を運んできた秘書だが、時同じくして、物部が滝沢を訊ねてきていた。

そしていよいよ、物部と滝沢は2人きりで話をする事となるのだった。

 【感想】

そんな訳で公開初日に見てきました、東のエデン。
前回よりも並んでいる人が少ないな、と思っていたら先行販売されていたらしい。
テアトルは先行販売なんてしないと思いこんでいたから、チェックが漏れてたよ。
やられた。

リアルジュイスは亜東才蔵の孫だったのね。
みんな同じ声なのは、4つ子なんですね。
JUIZの声は彼女たちを下に精製されたのでしょう。
あのJUIZの性能をもっと社会に公開したら、世のコンピューターは更なる飛躍を遂げるのだろうが、そんな事をしても日本が良くならないからしていないのでしょうかね。
JUIZの出番が少なかったのはちょっぴり残念ですが、4姉妹登場シーンは玉川さん大変だったろうな。

おネェがトレーラーを運転するなり人格が変わった姿を見た時、マクロスFのボビーを思い出してしまいました。

劇中では明確に語られていませんでしたが、パンフによると、つっじーが取った最後の一手とは、英雄であり総理大臣の息子である滝沢を、外国人となった結城が殺害するというもの。英雄を外国人が殺すことで、この国を被害者にしようと考えていたらしい。

黒羽さんは前回リタイアしてしまったので、ほとんど出番が無かったな。
滝沢に助けてもらうのを待っていたのに、最後は記憶まで消されちゃって……報われなかったな。

やはりセレソン№12はMr.OUTSIDEこと亜東才蔵であり、彼こそがサポーターでもあったのだね。
昔の滝沢が新聞を渡していたシーンにあんな意味があったとは。
今回のメンバーで、滝沢ととし子の2人だけが、タクシーで話を聞かれなかった相手なんでしょう。

ラストのプレゼントは予想外だったかな。でも、火浦の事を考えたら、充分に予測出来た事ではあるのだね。
滝沢だけには効果が無かった事は彼にとっても予想外だったのだろう。
もう1人、結城にも適用されなかったのは、既に彼が自発的にゲームを降りてノブレス携帯を手放していたからなんだろうな。
亜東の爺さんまで滝沢の記憶を失っていたのは、自分自身に記憶の消去を掛けていたからなのだろうか。

エピローグは咲の下に戻ってくる滝沢かと思いきや、Mr.OUTSIDEを殴りにいくところでした。彼のやり残した事がなんなのか、それをユーザーの意志に任せるのも手段ですが、明確にする方がスッキリはするよな。
滝沢は今回の事だけで本当に世の中が変わるとは流石に思っていなかったのでしょう。多少なりとも変革の意志を植え付ける事は出来ても、少し時間が経てば忘れてしまう。
それらを風化させないために、滝沢はMr.OUTSIDEの力を借りて再び何かをしでかそうとしているのではないのだろうか。王様などではなく、テロリストとして。
エピローグの後に消えていたノブレス携帯に再び電源が灯った意味はなんなのか……

そう言えば、1人だけ姿すら出てこなかったセレソンがいました。
パンフによると、株式操作などをした挙げ句、逮捕されているのではないのかという事のようですが。

ところで、日本中の携帯電話にAIR SHIPがインストールされてしまったのですが、これによって日本中の携帯電話はIP電話となってしまった訳ですが、これって携帯電話会社にとってはもの凄い痛手ではないのだろうか……

総合的な出来映えとしては、前回のような息をつかせぬ展開とはまた違った感じでした。
しかし同時並行で色々な事が起きているのに、話自体は散漫になった感じもなく、テンポ良く薦められていたと思う。
オチがあの形なのは仕方ないかな。
結局、JUIZの考えた王様というのが、総理大臣の事だったのか、それとも更にその先のことも考えていたのかが判らない。

個人的評価:85点

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