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2010年3月27日 (土)

テガミバチ 第二十五話「精霊になれなかった者」

ザジ、コナー・クルフと共に鎧虫シードルを退治したラグ・シーイングだが、彼の心弾がハントの仮面に触れて彼の記憶を再生する。

2人ではもう客が入らないと見せ物小屋を追い出されたハントとサラは、ハニー・ウォーターズの町に近づいた時に鎧虫に襲われるが、配達途中のゴーシュ・スエードと出会った。
BEEならば鎧虫を倒せると喜ぶハント。
これまでの話から世間の人は心弾の使い方も、BEEにしか鎧虫を退治できないという事実も理解していないのに、精霊琥珀で心弾を作りだす事なども知っているハントは物知りです。一体何処で学んだのだろうか。
自分で薬とかも作っている事を考えると、元々勤勉で博学だったのかな。
色々な旅先で知識を得ていたのかもしれないな。

鎧虫を退治したゴーシュの前に《精霊になれなかった者》を名乗る男が姿を現す。
彼はゴーシュが首都栄転になった事、ハチノスのエースである事を知っていた。
なぜならば『リバース』と呼ばれる組織に属する彼らはゴーシュの事を監視しており、彼の力を欲する。
本物の精霊になれなかった者に出会っていたゴーシュ。
軽いプチストーカーです。
ハントとサラはこのやりとりからリバースや精霊になれなかった者を知っただけでした。

彼らは反政府組織を自称しているのではなく、アンバーグラウンド政府の『調査』をしているに過ぎないと嘯くが、ゴーシュは彼らの理念に興味など抱かない。
精霊になれなかった者は、ゴーシュが政府と戦う理由を持つ、リバースと行動を共にするべき男だと告げる。
それはつまりあの『瞬きの日』に関わる真実の一端を彼らが知っているという事実を現している訳です。ゴーシュと政府が関係しているとすれば、あの日を於いて他に無いですからね。

ゴーシュは精霊になれなかった者の誘いに対して、テガミバチとしての誇り持つ彼は靡くことがない。
精霊になれなかった者はシルベットの脚が動かなくなった理由を知っていると語ったが、ハントとサラには風音で詳細を聞き取ることが出来なかった。
一番肝心なところを聞き逃してくれたよ。ハントの仮面の記憶だから、彼が見聞きしていない部分は判らないのだね。
しかしそれはゴーシュにとって驚くべき真実であった事は確か。
「諦めないよ、ゴーシュ・スエード。
 君は、必ず私のモノになる。
 また会おう、ゴーシュ」

立ち去るゴーシュの背中に語りかけた精霊になれなかった者。
何ですか、この腐女子を喜ばせようとしているかの如き台詞は。
この台詞を餌にBL本がいっぱい発行されそうなんですが……中の人が遊佐浩二さんというところもまた。

ゴーシュと精霊になれなかった者が立ち去った後、ハニー・ウォーターズの町の人々がやってきた。鎧虫を退治したのが2人だと勘違いした町の人々は、ハントの腕を見て化け物だと勘違いする。
サラはハントを守るため、咄嗟に自分たちが鎧虫を退治した恩人であり、アンバーグラウンド政府の陰謀を伝えるために民を救うために旅をしている《精霊になれなかった者》であると嘘を吐いてしまった。
サラたちを慕うようになって反政府活動を始めた人々。
BEEを町へ入れないという提案もサラが言い出した事ではなく、町の人々が言い出した事。
咄嗟に身を守るためについた一つの嘘が、ドンドンと引き返せないところへと進んでしまったのだね。
偽物であるサラたちは、本気で政府を敵に回すつもりなんてないだろうから、騒ぎが大きくなるのは本望では無かったのではないだろうか。

記憶を目にした人々は、サラの言葉が嘘だった事を知る。
鎧虫に襲われたアンの父に、自分たちの嘘のせいだと涙を流したハント。
落下するハントを下敷きになって守ったコナー。
「コナー、ナイス肉ぶとん!」
肉ぶとん……ザジひでぇ。間違ってないところがまた……

サラは獣の腕を縫いつけた事も、精霊になれなかった者の名を名乗り続けたのも、全てがサラのためであある事を、全てを承知していた
ハントが団長に腕の交換を申し出たのを馬車の外で聞いていたサラは、ハントと共にいたかったから止める事は出来なかった。
涙を流すサラたちに、掌を返したようにペテン師だと石を投げつける町の住人達。
ラグは身を堤にしてサラたちを守る。
あまりにも非道な住人達。確かにダマされていた事に憤る気持ちは判らないでもないが、その嘘を見抜けかった事や、自分たちのしてきた事は完全に棚上げです。
ラグが2人を守ったのは、互いが思いやる気持ちを理解したからなのでしょう。

自分を守るラグの姿にゴーシュを重ね合わせたサラは、ラグを抱きしめて庇うと、町の人々を睨み付けると集めた金が祭壇の下にあり、1リンも使っていないと叫ぶ。
金を確認した町の若者達は、今度は自分たちで反政府活動を開始すると語る。
何も学んでいない人々。
自分たちの手で何かが出来ると信じているものの、そこに理念も何もありはしない。ただ日々の不満をぶつけているだけなのだろう。彼らは何故政府に反対するのか、問われたらなんと答えるつもりなのだろうか。


サラとハントがいなくなっても何も変わらないハニー・ウォーターズ。ザジはアンにこれからは自分がテガミを集荷にきてやるという。
ザジの年齢を聞いて14歳だと知ったアンは、ラグよりはありと納得。
14歳は色々なところが大人ですから……
珍しく顔を赤くするザジ。
中の人同様にモテモテだな。

昔からの住人たちがアンを向かえに来る。昔からの住人はほとんど老人たちばかり。
若者は他の町から移り住んだ人と一緒に、反政府活動ごっこに参加しているのでしょう。
ザジは昔からの住人にも石を投げつけられないように、早く町から出るようにハントたちに忠告する。
まぁ、あの老人達が本当に他人に石を投げつけるような人かどうかは判りませんが。

いつまでもラグを抱きしめたままのサラ。
ラグ、胸で窒息しかけです。
美味しい役回りだ。
「僕、僕もう平気ですから」
「お礼を言いそびれた。
 またバカやっちまわないように、捕まえてたのさ……
 ありがとう、坊や。
 ありがとう、BEEの人たち」

自分とハントを救ってくれたラグたちに涙を流して礼を述べるサラ。
ただ助けてくれただけではなく、ハントに対して本当の気持ちを告げられた事もあったのかもしれないな。

ガラスの割れる音がして、ニッチがラグの上に空から振ってきた。
「ラグよーーーーー!!!」
「はいぃぃぃぃ!!」
「むぅぅぅ」
「心配したよ、ニッチ。
 大丈夫、もう終わったから。
 僕らの仕事は、もう……終わったから」

ようやく動けるようになったから、慌てて飛び出してきたのだね。
ラグが石をぶつけられているところに居合わせなくて良かったよ。ニッチがあの場面を目撃していたら、町の住人に襲いかかっているところだ。
今度は「人はいけませんチョップ」では済まなかったかもしれない。

立ち去るザジの腕に絡みついて、「また来るって約束だからね」とせがむアン。
ザジ、モテモテ。主の事など気にも止めずに毛繕いしているヴィシュカが良い感じだ。
コナーがハントとサラを馬車でハチノスへと案内する。
コナー、ハントを珍しい生物呼ばわりです。
ハントの腕の事もサンダーランドJr.に見て貰えば良いと告げる。
珍しい生物と言っても、実際には腕を縫いつけているだけですから、本当のところは腕を見て貰う方がメインになるのだろうね。
「ハント……あたしたち、やり直していいのかな?」
「その機会を貰ったんだ。
 それに縋ろう……
 そしていつか、あの町や、あの娘を助けに……
 機会をくれたテガミバチたちの助けになるように……
 この命を使おう」

ハントの手にそっと手を添えるサラ。
この2人なら、みんなに恩返しのために必死になって努力してくれそうだよな。
何時の日か、この2人もまた登場する事があるのだろうか。
ともあれ、2人のお話はここにて一度終了

ハニー・ウォーターズから歩いて戻る事になったラグとニッチは、綿毛の振る道の途中で一人の男と出会う。

近くに川のある事に気付いたニッチだが、一人の少女が姿を現す。
雇い主を守る筈の相棒(ディンゴ)が迂闊に危険な水を飲んで、肝心な時に助けられなかった事を「相棒(ディンゴ)失格」だと批判する。
「私はとある者のディンゴ、名は“ロダ”
 僅かな刻、共に過ごしましょう」

ロダと名乗る少女。
かつてのゴーシュの相棒(ディンゴ)と同じ名を持つ少女。
犬であった筈のロダと同じ名前を持つ意味は。あの犬が人間になったのか、それとも偶然にも同じ名前を持っていただけなのか。
中の人は堀江由衣です。

ラグの手を掴んだ暗い瞳をしたその男性は、テガミとしてラグを送り届け、彼を親友だと呼んだ、ラグの目標とするべき人物――ゴーシュだった。
ゴーシュはラグからテガミを奪い取り、立ち去る。
遂に登場、復活のゴーシュ。

「ニッチはディンゴ、しっかくではない!!
 ラグのディンゴとして! ニッチがなった!!
 ラグのディンゴはニッチだけ!!」

「意味、判りません」
ニッチ語の意味が判るのはなかなか難しいからね。
ニッチの攻撃を華麗に躱し続けるロダ。そのナイフがニッチの額に傷を付ける。
身体能力で勝るニッチにも負けないロダの強さ。
「……ロダ」
名を呼んだのは、それだけニッチが彼女の力を認めた証なんでしょう。
傷付けられた事で、ニッチの目が人から獣へと変わっています。もう少し戦い続けたらニッチも少し違ったのか。
「おこった! やっつける!!」
「とても速いけれど、摩訶(マカ)の血も、その程度という事ね……」
「ことでない!! まてい!」
怒ったニッチだが、ロダは戦いを止めてしまう。
「雇い主を放っておくの?
 ディンゴにとっては、雇い主を守る事がその全て……」

ディンゴのあるべき姿を語るロダ。
むろんそれはロダにとってのディンゴのあるべき姿。きっとこの場にラグがいれば、必死にそれを否定しようとしていたのでしょうね。

ゴーシュに必死に語りかけるラグだが、ゴーシュはそんなラグに銃を突きつける。
「誰かと勘違いしているようですね、小さなテガミバチくん。
 私は略奪者―マローダー―
 名は……ノワール

黒い精霊琥珀が輝き、ラグの胸に黒針が撃ち込まれる。
別人だと語るゴーシュですが、もちろん別人の筈もない。別の名を騙っているのか、或いは心を失った事で本来の名前すらも失ってしまったのか。
いずれにせよ、昔のゴーシュでは無くなってしまった事だけは確かだ。
ゴーシュがテガミを奪うモノになるはずなどないのだし。

「貴女は、やはりディンゴとしては失格ね」
ゴーシュと共に立ち去るロダ。残されたニッチはステーキの泣き声で、ラグが倒れている姿を見つける。
「ゴーシュ……ロダ……」
ロダの姿に何故彼女がロダと判ったのか。
ニッチとのやりとりを聞いていたとも思えないし。
それとも、単純に薄れていく意識の中だから、ちゃんと人として見えていなかっただけなのか。

立ち去るノワールの姿に、ラグは連れ去られた母の姿を重ね合わせる。
「やだ……いやだ……
 さよならは……もう……イヤなんだ……」
綿毛の降り注ぐなか、意識を失うラグ。
まるで雪の中に倒れてしまったかのようなラグの姿。

エンディングではいつも次回予告が入る場所に、第1話のゴーシュとの出逢いのシーンを入れてくるという演出までしてきたよ、ここのスタッフは!!

うそん、こんなところで終わるの!?

どれだけBAD ENDですか!!
ラジオでもの凄いところで終わるとは言っていたが、まさかこんな終わり方とは。

そして10月から第2期スタート予定。
本格的に動き出すリバース、そしてノワールとの対決。
1つのエピソードではジギー・ペッパーも活躍します。


そんな訳で、かなり中途半端な感じには終わってしまいましたが、最終回です。
これ、2期制作決定しなければどうするつもりだったのだろうか。同じくBAD ENDになって1期を終えたエマみたいに、もの凄い間の期間が空いたとか?
エマも1期のラストを見た時は衝撃でかすぎたからなぁ。あっちはなかなか2期をやってくれなかったし。

お話は総括すると、まず役者陣の演技力が凄かったです。
どちらかというと脇役が多い沢城みゆきさんが、主人公をやったラグ・シーイング。みゆきちはこのキャストで声優アワード(http://www.seiyuawards.jp/ )の主演女優賞を獲得しています。
他のキャスト陣も名演技です。
藤村さんも相変わらず芸達者。

お話は原作エピソードは良かったものの、オリジナルストーリーはどちらかという原作エピソードよりも感動が薄くなってしまっていたのが残念。
ここのスタッフは原作を消化する方が上手いという事かな。
オリジナルエピソードさえもっと上手く出来ていれば、もっと評価も高まったのではないと思えるだけに、惜しい。何話かやったのだから、複数話形式でやればもっと盛り上げる事も出来たのではないだろうか。
第2期は1クールならかなり忙しいと思うので、オリジナルエピソード無しでやっていって欲しいところ。
音楽は良かったと思う。

作画も深夜枠2クールは維持できないモノも多い中、良かったと思う。
鎧虫をCGにしたのは正解だったね。

今期は良い出来の作品が多くあったが、この作品もそんな作品の一つだったと思います。

そういえば、ダーウィンのエピソードを見た時に、その前の次回予告でやったような気がしていたのは、『光と青の幻想夜話でやった話だったからなんだね。

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