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2010年4月30日 (金)

デュラララ!! #16「相思相愛」

罪歌の狂気に捕らわれた贄川周二を取り外した車のドアで押し潰した平和島静雄。
それて全てが終わったと誰もが思い、セルティ・ストゥルルソンも岸谷新羅に事の顛末を聞かせたが、何も終わっていなかった。寧ろ全てが始まりだった。

園原杏里を自宅へ送り届けたセルティに、杏里は本当に首が無いのか見せて欲しいと頼み、竜ヶ峰帝人と同じく首を見ても驚かなかった。
最近の若い人間はみんなそうなのか、と疑問に思うセルティだが、新羅はそれを否定。
確かに、杏里や帝人が普通ではないのでしょう。普通ではないものを求める帝人と、怪異に対しての耐性のある杏里だからこそではないか。
おそらく、正臣あたりも同じだろうが、あっちはむしろわざと大げさに驚いて見せたりしそうだな。

何かスッキリしないものを感じ取る静雄や新羅たち。
静雄は新宿の折原臨也をぶっ殺しに向かう。
「ねぇねぇ、絶対静ちゃんって、臨也さんの事好きだよねぇ」
BLだと目を輝かせて仲間に語る狩沢絵理華は、セルティを含めて全員に否定される。
腐り過ぎです。
「いや、あながち」
「やめてくれ!
 想像すると吐き気がする」

セルティにそっちの属性は皆無でした。まぁ、これが普通の反応。腐女子の「BLが嫌いな女子はいない!」 という寝言は通じません。
包丁だった罪歌に驚く新羅。
辻斬りと愛の関係について悩むセルティに、新羅は罪歌の目的が『人間を愛する事』なのだという。
愛しすぎたが故に、人類全てを、人類という種族を愛してしまった。罪歌が人を斬るのはは人間が言葉や行動で示すのと同じ事。
刀である罪歌の愛の表現方法は斬る事なのか。ある意味で究極のヤンデレだな。

帰宅した園原杏里の下に、深夜12時を回ろうかという時刻に贄川春菜が訪れてきた。
春菜は瞬き一つしない感じで怖いよ。。
那須島隆志と愛しあっていただという春菜は、ある日愛を形で示そうとしたが拒絶したのだという。
愛を形にするために、人を斬り続けた罪歌。
つまり、罪歌に乗っ取られた春菜はその示し方である、斬りつけるという行為に出たという事か。で、あの先生の事だから情けなく逃げ出したのだろうね。

拒絶されようと、自分が愛しているから恨んではないのだという春菜は隆志が誰かを愛しても許せるが、愛された事を緩さないと狂気に溢れる瞳を浮かべる。
春菜は他人を操るのではダメであり、愛を得るには自分自身で行動しなければならないと赤い瞳を浮かべる。

周二が通り魔の犠牲者だと気付いたセルティ。
新羅は包丁が罪歌ではない事に気付く。
「何で何十年も前から記録に残っている妖刀が、2009年製なのかな」
MADE IN JAPAN 2009と書かれた包丁。
驚くセルティに、新羅は彼がただ罪歌を真似ただけなのか、疑問を持つが、セルティはそれよりも本物の罪歌が別にある事が気に掛かる。
伝説の妖刀が包丁ではあまりにもしまりがないものな。しかもどう見てもセラミックだし。

杏里が隆志の事をどう思っていようと関係ない。
「私は私の愛のために正しい事をするの。
 私は貴女を愛さないけど、この子は……罪歌は貴女なんかの事だってきちんと愛してくれるわよ」

怯える杏里に対してナイフを取り出す春菜。
殺そうとしている事が怖いというよりも、春菜の狂気っぷりが怖いわ。

チャット上で広がる罪歌。
町の至るところで罪歌に操られた人々が次々と人を襲い続けていた。
新羅は気付く、罪歌は愛の結晶として斬った人間の魂に子を宿すのだと。
チャットのログを手に静雄の下へ急ぐセルティ。
臨也がどれほどIPなどでチャットに入ってこないようにしても入って来たのは、様々な罪歌に乗っ取られた人間がログインしてきたから、一人がダメでも他の人間がアクセスしてきたからだったのだね。

臨也のマンションへとやってきた静雄。
「い~ざ~や~くん。
 あ~そ~び~ま~、
 あぁっ!?」

「何で静ちゃんがここにいるのかな」
「お前を殴りに来たからに決まってるだろう」
「何で殴られないといけないのかな」
「むしゃくしゃしたからだ」
「いい年して、そういうジャイアニズム100%の台詞は良くないよ。
 静ちゃん」

「うるせぇな! お前、どこまで絡んでやがる」
訳の判らない物騒な事件には99%の確率で折原臨也が関わっている、と臨也の下にやってきた静雄。
「残り1%を信じてくれないかなぁ……
 くれないよねぇ」

静雄に対してナイフを構える臨也。
確率99%で今回が残り1%だと思えというのはムチャな話だ。しかも臨也も99%の部分は否定しないのだね。
臨也を狙う静雄はガードレールをも引き抜くが、2人の戦いにセルティが割って入る。
罪歌のチャットログを目にした静雄は、臨也を放置してセルティと共にバイクで走り去っていく。
セルティに連れて行かれた静雄に、単細胞のくせに鋭いから大嫌いだと独り言ちる臨也。
もちろん今回の事件も臨也が絡んでいたという事ですね。
2人が最初から敵対したのは、静雄は本能的に、臨也は分析して、嫌うべくして嫌う関係だったという事か。
静雄の方は根本的にいい人だから、臨也のような陰謀を巡らすタイプが気に入らないのでしょうか。

杏里の事を調べ上げていた春菜は、彼女の事について延々と語る。張間美香にべったりだった事、男には誰にでも色目を使ったという事、そして5年前に殺害されている両親の事。だが、杏里はただ冷静に逃げ出す方法を考えていた。現実から目を背ける事でそれを成そうとした杏里だが、赤く光る春菜の瞳に意識が下へと戻る。
「あなたは寄生虫。
 楽な生き方よね。
 他人に寄生して生きているんだから」

「楽なんかじゃない……」
「え、なぁに?」
「楽なんかじゃありませんよ。
 人に依存して生きるのも……
 寄生虫って、私も良い喩えだと思います。
 だけど、寄生しても追い出されないようにするために、どれだけのものを犠牲にしなきゃいけないか、判りますか?」

毅然と反論する杏里は、隆志には寄生する価値は無いと断言する。
春菜が杏里にナイフを突き付けるも、偶然にも隆志が訊ねて来たため、春菜は彼を追い掛け、杏里の部屋に罪歌の子に操られた人々が上がり込んでくる。
寄生する相手に嫌われないようにするため、相手の目を窺い続けたり、踏み込みすぎないようにしたり気を使うのは確かでしょう。

罪歌の子を宿された人々と南池袋公園で対峙するセルティと静雄。
その中の一人、陽子は子である彼女たちが既にかなりの自我を持つようになったと語る。
何故自分に執着するのか、疑問を抱く静雄に、陽子は彼が出鱈目なほどに強いからであると答える。
その答えに笑い出す静雄。
自分の力が嫌いだった静雄は、もう自分の力を好きになって良いのだ、全力を出して良いのだと喜び、罪歌の群れへと躍り込む。
しかしこうして考えてみると、今まで罪歌に斬られた人は誰一人として死んでいないという事なのか。子を宿さないといけないから殺すわけにはいかないのかな。
那須島は売春までさせようとしていたのか。
5年前に姿を消したのは、強い意志を持つ者が所有したから。
隆志を愛し続けた春菜を、隆志はその愛に答え、彼女を金儲けの道具にしようとし、飽きたら捨てようとまでした。それすら許して愛した春菜は、満足できなくなった彼女は罪歌の声を聞くようになった。

自分の愛を伝えるために彼を斬ろうとする近づく。
そんな2人の下に駆けつけた杏里。
普通ならあの状況を助けられるのなんて、静雄やセルティ以外だとサイモンなんだろうが、サイモンがわざわざあの状況に出てくる筈がないので、そうなると自力で脱出した以外はありえない。
「誰かに依存する生き方しか出来なかったわけじゃないんです。
 そう生きる事を選んだ。
 ただそれだけです」

人を愛した事のない杏里に自分の気持ちなど判らないと杏里に襲いかかる。
依存する生き方も自ら選択したのか。

5年前に人を愛する事が怖くて仕方なくなった、誰かに依存するようになった。
5年前、罪歌に乗っ取られた母に襲われた杏里だが、結果、杏里は生き残り、両親は罪歌によって死んだ。
春菜の罪歌もまた子供の一つにしか過ぎない。
本物の罪歌は杏里の手にあった。
「私は人を愛せない。
 だから私は……
 私の代わりに人を愛する罪歌に依存して……
 いえ……寄生して生きているんです!」

驚く春菜や隆志を前にして、赤く光る杏里の瞳。
自分の持つ罪歌が親だと思いこんでいた春菜ですが、親は杏里の持っているものだったのですね。杏里が春菜を斬ったとは思えないから、杏里の斬られた両親が彼女を斬ったのか、両親に斬られた他の人間が斬ったのか。
やってきた人々も、杏里が親の刀を持っていたから太刀打ち出来なかったというところでしょう。
しかしあの刀を袖に入れていたのか? 肘曲げてたよね……妖刀だから、普段は見えないように杏里の身体の一部になったりも出来ていたのでしょうか。
やっぱり臨也はこの真実に気付いているのでしょうね。臨也の情報なら、杏里の両親が5年前に罪歌に殺されている事ぐらいは突き止めていそうだし。
那須島はこれで杏里に近づく事はなくなりそうだよね。まさか妖刀の大元を所有している少女に近づこうとは思いもしないだろう。
に、してもこんな時に駆けつけられないところが帝人クオリティか。このまま彼はこの事件で蚊帳の外のままで終わるのかな。

次回 #17「有転変」

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