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2011年8月 3日 (水)

夏目友人帳 参 第五話「蔵にひそむもの」

突然の雨に降られた夏目貴志と田沼要は、一軒の旧家の前で雨宿り。
妖怪の気配のする場所に近づきたくない貴志は直ぐに立ち去ろうとするが、屋敷の中から多軌透と彼女に抱かれたニャンコ先生が現れた。
塀を歩いているのを見つかって捕まったらしいが、そういやタキはニャンコ先生の事が好きだったな。
てか、最初タキだと判らなかった。なんか、タキって最初のイメージで男の子っぽいイメージがあるんだよね。

蔵掃除を手伝うことになった貴志たちだが、ニャンコ先生は羊羹食べたら満足して帰っていきました。
まぁ蔵掃除の役に立つわけでもないしね。
蔵の中には魔よけの大きなこけしがいて、貴志も要もビックリ。
昼間だからまだ良いけど、夜中に見たら確実に悲鳴あげるよ、アレは。

妖怪を見ることは出来ないがの研究をしていたというタキの祖父。
両親は気味悪がって蔵には近づこうとしないので、蔵に入るのはタキだけという。

貴志は蔵の中で逆さに描かれた河童の絵を見かける。
妖怪の事を知りたいという祖父の事を変わった人だと感じる貴志。
「妖怪が見えたって、ろくな事がないのに……」
妖が視える事で苦労してきた貴志はタキの祖父の気持ちが理解できない。

無事に掃除を終えて食事をしようとした貴志たちだが、貴志は蔵にあった魔よけの着物が1枚減っている事に気付く。だが、要たちは最初から2枚しか無かったと口にする。
同じ着物があって田沼にも見えていたから夏目に
自分の見間違いかもしれない、とタキたちには言わない貴志だったが、トイレへと向かう途中に着物の妖怪に襲われる。
なんとか払いのけた貴志だが、小さなメナシの妖怪と出くわす。
久しぶりに遊びにきただけというメナシの妖は、タキの祖父・慎一郎が生きていた頃にはよく遊びに来ていたのだという。

逆さにしてあった絵は厄封じであり、それを剥がしてしまったのが原因だった。
慎一郎本人も気付かなかったが、あの絵はこの屋敷にいたタチの悪い妖を見事に封じてしまっていたのだ。
タキの爺さんは田沼の親父さんと同じく、本人の自覚していないところで妖怪を封じたりしてしまってたとは。
夏目もまさかあんな落書きみたいなものが封印とは思わないよね。ニャンコ先生がいれば気付いたのかもしれないけど。

古い人形の妖で身体がバラバラとなって屋敷中に飛び散った。
蔵に封じられていたのは胴体と左手。身体を集めるために、屋敷中を探し回っていた。
身体を集めきると厄介な事になる。
左足を見つけた貴志だが、一歩遅く妖が足を手に入れてしまう。
駆けつけたタキと要に事情を説明した貴志は、二回で這いずり回る音を聞いて駆け上がる。
音の聞こえないタキたちからすると、何も知らなければ奇妙な行動を取っているようにしか見えないが、事情を知る二人は貴志が自分たちのために駆け回っているのだと理解できる。

幼い頃から妖怪の本などを絵本代わりにして楽しんでいた慎一郎。
一度で良いから見てみたいと思っていた彼は、沢山の妖たちが彼の事を見て笑っていた事などついぞ気付くこともなかった。
しかし彼はタキの使う『姿写しの陣』を作った人間なのに、妖怪を見れなかったのか。妖怪たちが陣に入ろうとしなかったのか、或いは結界や呪具を作る能力には長けていたけど、視る素養は無かったのか。
屋根裏にやってきた貴志と要。
そこには右足があったが、そこに着物の妖もやってきてしまった。
封印が破れた事を知り、次々と痩男やタタラ、額傷のある妖怪、小さな妖怪などが集まってくる。

痩男の妖怪は、着物の妖怪の名は『カグラ』と言い、右手は折れて朽ちてしまい、残った頭が裏庭にあると教えられる。
頭を探しに行く貴志たち。要は貴志が今までのように彼だけでも帰るようにと、1人で背負い込む事がない事を喜んでくれる。貴志そんな彼らに、内心感謝していたが、カグラに襲われて姿が消えてしまった。

残された要とタキ。タキは陣を使って小さな妖の協力を仰ぐことにする。
以前、妖に襲われた事を思い出して一瞬躊躇うタキだが、貴志が妖を祖父の事を好きだったという妖を信じることに。
力を借りようとするタキだが、妖は姿を現さない。
貴志の帰宅が遅いため、やってきたニャンコ先生を要が見つけたため、二人は裏庭へと急ぐ。
実は痩男の妖怪たちはその場にいたけど、姿を見せてくれなかっただけだったのか。

メナシの妖の声で目を覚ました貴志は、間一髪右腕を切り落とされずに済んだ。
頭を手に入れるには片腕では不可能なため、霊力の強い貴志の力を取り込もうとしていたのだ。
駆けつけたニャンコ先生が斑の姿となって戦うも、屋敷の至る所に中途半端に結界が張られているため、思うように戦う事が出来ない。
苦戦するニャンコ先生だが、妖たちが協力してカグラを取り押さえた隙に、ニャンコ先生がカグラをくわえてしまう。
口ではなんだかんだ言いつつも、やっぱり人間の事が好きな妖たちなんだろう。それに慎一郎のこの家を護りたかったというのもあるのかな。

病で床に伏してしまった慎一郎。
妖たちは医者の見よう見まねで慎一郎を元気にしようとしたが、彼はそのまま他界してしまった。
泣きじゃくるタキと一緒に、誰かが沢山泣いていた。
自分たちが見えなくて、言葉を交わす事が出来なくても、

着物の妖怪はニャンコ先生が遠くに捨ててきて、口では人間に関わるとろくな事がないと悪態を吐きながら妖たち去っていく。
カグラは喰い殺されたんじゃなかったのか。喰っても美味くないから喰わなかったのかな。でも、そうするとまた首を求めてやってくるような気もするけど、首はどこか別の場所へ移したのだろうか。
最後にメナシの妖怪は陣の上に立ってタキに礼を述べて去っていった。
匂いを感じるタキは、祖父が死んだ時のざわめきを思い出す。
タキは慎一郎の死を妖怪たちが哀しんでくれていた事に気付いたのでしょう。

「見えるというのは、出逢ってしまう、ていう事でもあるのね。
 ねぇ、良かったら聞かせてくれない?
 夏目くんが出逢ってきた妖怪のこと」

タキの言葉に夏目は目から鱗という感じだったのだろうか。出逢い、という考え方をした事が無かったのかもね。

繰り返してきた、出逢いと別れ。
秘め事のようで重かったそれは、話そうとするとキラキラとして……
うまく言葉にならなかった。

妖が見えても碌な事が無い、と思っていた夏目。でも、改めて語ってみれば、もちろん嫌な思い出もあっただろうけど、良い思い出も沢山あったのだろう。
たとえばこの前の木の上の妖なんかも当時は嫌な思い出でしか無かったけど、思い返せば彼女の優しさを実感できたわけだしね。

次回 第六話「人ならぬもの」

「きらめいててご免」
名取周一、ようやく登場か。

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