« 夏目友人帳 参 第十話「割れた鏡」 | トップページ | BLOOD-C 第9話「こころにも」 »

2011年9月 8日 (木)

異国迷路のクロワーゼ Partie10「Fantasmagorie -魔術幻燈-」

何かを一生懸命に見ていたクロード・クローデルに気を使って夕飯の支度をした湯音。それを知ったオスカー・クローデルがこっそりと忍び寄って見てみると、クロードの父・ジャン・クローテルの書いた設計図を見ていた。

湯音の作ったポトフの味が上達している事に驚くクロード。
食事当番は朝食はオスカー、夕食はクロードというのが決まり事だが、翌日は昔からのお得意様であるシドレールの所へ行くので出来ない。シドレールはジャンの仕事を気に入っていた人であっため、クロードはジャンのデッサンを取り出していた。が、本人は既に死んでいるのでジャンとの勝負なんて関係ないと強がる。
食事は湯音ではなく、男2人がやる決まりになってたんだな。しかし根っからの日本人である湯根は米が食べたくなる事とかないのだろうか。手に入らないから諦めてるのかな。

クロードをギャルリの入り口まで見送った湯音。
ギャルリの看板はオスカーやジャンが作った物であり、それ以来、アンセーニュ・ド・ロア(ロアの看板店)はギャルリで様々な看板を作ってきた。
真っ直ぐ帰れというクロードは心配しすぎ。
すっかりギャルリに馴染んで色々な人に声を掛けられる湯音。
相変わらず猫の誘惑と戦ったりしてるのか。
働き者の湯音はクロードがいないからと言って休んだり手を抜いたりという事がなく、倉庫の掃除をしていましたが、そこである物を発見。オスカーはそれを見て「良い物を見せてやる」と告げる。

準備をオスカーが整えていると、そこにアリス・ブランシュがいつものようにエドガールやメイドを引き連れてやってきて、何が何か判らないうちに手伝わされて一緒に見ることに。
それにしてもアリスの来訪頻度は凄いことになってるな。これで注文をしていれば上客なんだけど、ただ湯音と遊びに来ているだけだからな。
緊張した面持ちでシーツで作られた画面を見ていたアリスと湯音は、スクリーンに映されたモンスターとかにビックリして椅子から転げ落ち、湯音に至っては丸く縮まりこんでます。
オスカーが使ったのは幻灯機(ファンタスマゴリア)

湯音は幼い頃の事を思い出す。
姉の汐音と一緒にやった影遊び。影遊びが出来るのは夕日が暮れるまでの短い時間で、日が暮れなければ良いのにといつも思っていた。
その時の事を思い出したという湯音に、寂しそうに見るアリス。
と、オスカーは今度は驚き盤(フェナキストスコープ)を取り出した。
アリスは湯音が日本を恋しく思っていると感じ取っているのかな。オスカーもそれ気付いたから直ぐに次のアイテムを出したのかもしれない。この人はクロードと違ってそうした機微に敏感なところがあるから。
しかし湯音の思い出は常に姉の事だけだけど、両親とかはどうしていたんだろう。雰囲気からして姉妹で奉公していたというより、商人の娘という感じだから生きているとは思うのだけど。忙しくてあまり娘には構えず、姉がほとんど面倒を見ていたのかな。

シドレールの屋敷にやってきたクロードは、そこに作られた父の看板を見上げる。
ジャンを「あんな腕の良い職人はパリ中探してもいない」とまで高く評価するシドレールは、まだ若かったのにと惜しむ。
そんなシドレールにやや不機嫌そうに仕事について訊ねるクロード。
自分ではなく、もういない父の事ばかり褒められるのは面白くないのでしょう。しかしクロードは相変わらず客に対してもこういう不遜な態度が多いけど、客の機嫌を損ねて仕事が無くなる事とか考えないのかな。それとも客に媚びてまで仕事をしたくない、という考えなのか。
ワインの貯蔵庫を改造してワインの旨いレストランを作るので、そこに掛ける看板を付くって欲しいという依頼だった。
ジャンの作ったようなワイン農園ならではの、それでいてパリの客に合う洗練された感じの看板が良いというシドレールは、ジャンが作ったような大胆な構図に細部は繊細な細工を施したような看板が良いというが、クロードは自分は父ではないので同じ物を作れというなら断ると告げる。そんなクロードに、ジャンの看板があるからこそ仕事を依頼しているのであり、突っ張るだけが能ではないと諭される。
全くもって正論。クロードにも今のアンセーニュ・ド・ロアは自分の店だというプライドがあるのでしょうが、父や祖父が勝ち取った信用と実績があるからこそ、クロードにも仕事が入ってくる。そうでなければただの気の強い若造であるクロードは、腕が良くても仕事を得るのは簡単じゃないだろう。それこそガムシャラにどんな仕事でも引き受けるぐらいの気概で挑まないと生活すらままならない筈。今のように客に対してでも横柄に接しても仕事が来ているのは先達の遺産があってこそ、というのを理解すべきでしょうね。
父親のようなものをと言われないには、それだけのものを自分の力で提供していきクロードとしての信頼と実績を積み重ねるしかないのです。

フェナキストスコープのために自分たちで絵を描くことにした湯音とアリス。
アリスはドラゴン、湯音は猫ですが、オスカーはドラゴンをミミズ呼ばわりしてアリスはすっかり拗ねました。湯音はちゃんとドラゴンと見抜いたけどね。
自分たちの描いた絵が動く様子にすっかり感動する二人。
実際には絵動いていない絵が動いたり、存在しないものが見えたりする事が不思議な湯音。
「心が本当にいたら良いのにとか、動いたら良いのにと思うからかもしれないなぁ」
「え!?」
「目を閉じると見える物があるのは、そういう理由からじゃないかな」
オスカーの言葉に湯音は驚く。
何気ないオスカーのこの言葉こそが、今回の主題ですね。

帰宅するクロードはジャンとの事を思い出す。
腕は良く厳しい職人であったジャンは、口であれこれ言うのではなく、実際にやらせてみたり、自分の仕事を見せる事で仕事を覚えさせるタイプ。技術は盗めという人か。
もたもたしていたクロードから鉄を奪い取って自分で加工したのは、鉄は熱いうちに整形しないとダメだから、その事を判らせるためでしょうか。
そんなジャンに強い対抗心を持っていたクロードは湯音の「もしお父さんが生きていたら勝負出来た」という言葉を思い出す。
親父が早くに亡くなったがゆえに、クロードの中で父親は超えられない壁として今でも存在していて、だからこそ無駄に突っ張ってしまうのだろうか。実際、完全に職人肌で腕も良かったようだし。

アンセーニュ・ド・ロアに顔を出したアランは幻灯機を見て、他の幻灯機やシーツを使い、3面での上映会の開催を思いつく。
アンセーニュ・ド・ロアに集まってくる沢山の人々。
アリスはおばあさんに席を譲った変わりにおばちゃんの薦めで床に座ったり、湯音は女の子に「綺麗」と言われたり。
3台の幻灯機で、悪魔のような絵から、二人の天使が女性にキスをする様子を上映してみせた。
湯音はそんな光景の中、観客たちの中にクロードの姿を見かけるも、その姿は一瞬で消えてなくなる。
まさにオスカーが語ったように、湯音の心が「ここにクロードがいたらいいのに」と思ったから、存在しないはずのクロードが見えたという事かな。だからこそサブタイトルが「幻灯機」ではなく「魔術幻燈」となっているのでしょう。

すっかりご満悦で帰ったアリス。
ギャルリに馴染みまくりです。当然ギャルリの人たちもアリスがブランシュ家の人間だと知っているんですよね。
クロードほど露骨に敵視している人は少ないのかもしれないな。ブランシュ家の事は面白く思っていなくとも、アリスはまだまだ子供だし、そんな彼女に冷たく当たるほど心が狭くないという事かもしれない。アリス個人の資質もあるのでしょうが。
アリス本人もクロードには敵対心を持ってるけど、たぶんアレはクロードがそうだから反発しているところが強くて、それ以外の相手には特別な感情を抱いていないんだろう。

店番をしてうたた寝した湯音は、目を覚ましてこっそりとクロードの様子を窺うと、クロードは一生懸命にデザインを考えていた。
と、クロードの横にジャンの幻想を見る。
「いないけど……いたらいいのに」
幻灯機のように、見えないものが見えたら良い。それはそうして思う事で、クロードが側に父がいてくれるように感じたらいいという湯音の思いでしょうか。

そういや、クロードの回想にも写真にも一切母親の姿がないのだけど、クロードが産まれて直ぐとか物心つく前に亡くなったのかな。それとも離婚したのか。

次回 Partie11「Prière -祈り-」

お姉ちゃんとの少し哀しい思い出かな。
それにしても回想シーンの多い作品だなぁ。

にほんブログ村 アニメブログへ ←良かったらクリックして下さい

こちらはミラーブログになりますので、基本的にTBは本館(http://ameblo.jp/adam/)へお願いします

|

« 夏目友人帳 参 第十話「割れた鏡」 | トップページ | BLOOD-C 第9話「こころにも」 »

異国迷路のクロワーゼ」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/528088/52679865

この記事へのトラックバック一覧です: 異国迷路のクロワーゼ Partie10「Fantasmagorie -魔術幻燈-」:

« 夏目友人帳 参 第十話「割れた鏡」 | トップページ | BLOOD-C 第9話「こころにも」 »