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2011年10月 4日 (火)

うさぎドロップ レビュー(ネタバレあり)

 【ストーリー】
河地大吉(松山ケンイチ)は祖父・加賀宋一の葬儀に参列する為、久しぶりに田舎へと戻ってきた。
家に到着した大吉は庭で見慣れぬ少女(芦田愛菜)の姿を目撃する。
親戚連中は宋一そっくりの大吉を見てはビックリする。
ダイキチが母・河地良恵(風吹ジュン)に少女の事を訊ねると、少女・加賀りんはなんと祖父の隠し子なのだという。
葬儀では宋一が一番好きだったリンドウの花を摘んできて手向けるりん。

葬儀の後、親戚たちはりんの面倒を誰が見るかという話し合いをする。
しかし誰も引き取ろうとしない親戚一同はりんを施設に入れようと話始め、頭に血が上ったダイキチは無言で立ち上がると、庭にいたりんに「俺のところに来るか」と声を掛けて面倒を見ることとなる。

翌朝、勢いでりんを引き取った事を後悔する大吉だが、りんの姿を見ているうちにその悩みを払拭してりんの生活用品を買いに出かける。
りんの荷物は母子手帳など僅かなものだけだったからだ。

妹の河地カズミ(桐谷美玲)から保育園の事などを考えているのかと電話で指摘されて焦るダイキチは、ネットで調べるも良く分からない。
カズミは大吉を馬鹿にしながらも、緊急一時保育でダイキチの家から行ける3つの保育園を教えてくれる。

カズミのアドバイスから一番遠いが24時間預かってくれる保育所にりんを預けて働く事になった大吉だが、毎日朝早くにりんを抱えて家を出て、遅くになってりんを迎えに行くという生活に疲労困憊となる。
しかも緊急一時保育には利用期間に限界があった。

りんを保育園に入園させる事にしたダイキチは、上司に頼み込んで残業の無い職場に転職させてもらう決意を固める。
有能な社員だったダイキチの異動を残念がりながらも、事情からやむを得ないと納得する上司だが、部下の木村了(鈴木雄一)は何故ダイキチが自分の子供でもないのに犠牲にならないといけないのかと反対する。

ダイキチが移動した部署は、かつての先輩で出産と同時に転属した後藤由起(池脇千鶴)のいる倉庫業務だった。
強面の男たちの集まる部署に緊張するダイキチだが、実は彼らは子煩悩な親バカが多く、りんのために移動を志願したダイキチとは子供の話題で直ぐに打ち解ける。

そんなある日、りんを保育園に迎えに行ったダイキチはりんが友達になった二谷コウキ(佐藤瑠生亮)といるのを目にする。
と、コウキの母親・二谷ゆかり(香里奈)が迎えに来て、ダイキチはビックリ。彼女はダイキチが妄想の中で恋のパートナーになっていたモデルだったからだ。
コウキの始めての友達であるりんを抱きしめるゆかりは、りんが熱を出している事に気付く。
驚いて病院へ連れて行こうと駆け出したダイキチだが、病院の場所を知らないため右往左往する事になる。そんなダイキチをゆかりは叱咤して病院へと連れて行く。
自分はりんの病気にすら気付けなかったと落ち込むダイキチだが、ゆかりは子供が病気の時にこそ大人がしっかりするべきだと諭すと、りんがダイキチの姿を見て直ぐに抱きついた事から、本当の親じゃなくてもダイキチを大切に思っている筈だと教える。

りんとすっかり打ち解けたダイキチは、りんから正子が宋一のお手伝いさんだったが、りんの事が嫌いだったから、りんも正子の事が嫌いだったと教えられる。

そんなある日、叔父から良い話があると電話で呼び出されたダイキチは祖父の家へと出向く。
そこでは伯父が宋一の荷物を処分していたが、伯父から紹介されたのは児童相談所の鈴木由美子(高畑淳子)だった。
りんを施設に預けるつもりなどないダイキチは必要ないと、名刺の受け取りすら拒否する。
今は良くても恋人などが出来ればやがて邪魔になるかもしれないという鈴木に腹を立てるダイキチに、鈴木は子育ては簡単じゃないのだと本音でぶつかり、ダイキチは改めて考えさせられる事となる。

そうした日々の中、ダイキチはふとりんの母子手帳にURLが書かれている事に気付く。
祖父の家にあったモデム、そしてりんから正子がインターネットをやっていた事を聞かされたダイキチは、りんが寝た後にホームページにアクセスする。
そこはりんの母・吉井正子が漫画家『西園寺まろん』として開設しているサイトだった。
ダイキチは怒り心頭になりながらもホームページから正子宛にメールを送り、りんの母親である事を確認すると会って話をする約束を取り付けた。

正子と会う約束の日、ダイキチはりんを実家に預けて正子に会いに行く。
対面した正子は気弱そうに視線を落とし、終始髪の毛を弄り続ける。
本当は子供を産む事さえ悩んだ正子は、漫画家という仕事柄、子供の面倒を見るのは不可能だと語る。
腹を立てながら立ち去ろうとしたダイキチに、正子はりんにダイキチと同じ名字を名乗らせてあげて欲しいと頼む。
それは子供と保護者が違う名字だったら、虐められるかもしれないという心配をしての事だった。

ダイキチが実家に戻ると、朝はダイキチの後ろに隠れていたりんがすっかり両親やカズミと馴染んで仲良くなっていた。保護者には内緒だというお遊戯の練習をカズミと一緒にするりん。
ダイキチは正子の提案を実に相談して悩むも、最終的にはりんの判断に任せる事とする。
後日、りんはダイキチに対して今のままで良いと答え、ダイキチはダイキチだと告げる。

そうしたある日の事。
忙しく働いていたダイキチの下に保育園から電話が掛ってくる。
電話の内容はりんとコウキが行方不明になった、というものだった。
ダイキチはりんが行方不明となった事を告げて仕事を早退する。後藤たち同僚も仕事を中断して、ダイキチと共にりんを捜し出す。
同じくゆかりも電話を受けて撮影中にコウキを探しに飛び出した。

その頃、りんとコウキは二人きりである場所へと向かっていたが、コウキの記憶も定かでないため迷い始めていた。そんな二人に一人の青年(綾野剛)が声を掛け、竹林の山の中へと二人を連れていく。

どこにも見つからずに焦燥感ばかりが募るダイキチに対して、ダイキチの同僚はもしかするとりんが家に戻るかもしれないからと、ダイキチに家へ帰るように告げる。
同僚が別の場所へ捜しに行き、一人きりとなったダイキチはコウキを探すゆかりを見つけた。
ゆかりを自宅へと案内するダイキチ。

コウキがりんを連れて行ったのは、父親が眠るお墓だった。ゆかりはコウキに父親とは別れたと告げていたものの、本当は既に死んでいたことをコウキは理解していた。
お父さんに逢いたいと泣き出すコウキに、りんもつられておじいちゃんに会いたいと、二人は泣きじゃくり続けていた。

コウキとりんの身を案じて二人が待ち続けていると、夕方になって二人が家に戻ってきた。
コウキを抱きしめて無事を喜ぶゆかり。
そしてダイキチもりんの無事を電話で報告すると、りんを強く抱きしめる。

そしてお遊戯の日。
ダイキチとゆかりはもちろん、実と良恵、そしてカズミとその彼氏のキョウイチも見に来ていた。
りんたちはバッチリ演技をこなし、カズミのアドバイスも忠実に再現してみせた。
お遊戯大会が終わり、帰りにりんはキョウイチにお墓へ連れて行ってくれた事をお礼するが、ダイキチには何のことだか内緒だった。

マンガの原稿を書いていた正子はダイキチから送られてきたりんのお遊戯の写真を目にすると、原稿を描きながらも涙を流すのだった。

・キャスト
河地大吉(松山ケンイチ)
加賀りん(芦田愛菜)
二谷ゆかり(香里奈)
二谷コウキ(佐藤瑠生亮)

河地カズミ(桐谷美玲)
河地実(中村梅雀)
河地良恵(風吹ジュン)
吉井正子(キタキマユ)
後藤由起(池脇千鶴)
木村了(鈴木雄一)
キョウイチ(綾野剛)
鈴木由美子(高畑淳子)


 【感想】
宇仁田ゆみ原作の同名漫画『うさぎドロップ』の映画。
映画化に当たっていくつか設定が変更となっています。
良く分からないところで、何故か両親の名前が変更しているけど、変える必要が何故あったのだろうか。

大吉の年齢が30歳から27歳に若く変更されているのは、松山ケンイチが演じるからなんだろうか。
彼の大吉はちょっと若すぎる印象があった。

ゆかりの職業はモデルになって、ちょっとヤンママっぽくなっている
たぶんモデルになったのはキャストが香里奈だからなんだろうな。
キャストありきで色々と設定を変更しているという事は、オーディションで選んだのではないのか。

原作は未読ですが、最終的には高校生までなって、大吉とりんが結ばれるという展開らしい。りんがダイキチと同じ名字になるのを断るのは、そこまで考えての事だったのかな。
ただ、映画の方は続編でそこまでやる事はないだろう。
今回の話も小学校に登ることもなく、保育園で終了しています。
りんとコウキのキャストを2回ぐらい変えないといけなくなるし、そこまで大作にする作品でもないし。
原作ファンには不満も多いだろうが、原作を知らなければ楽しめるのではないかと思う。

原作では従兄妹の前田春子と姪子の麗奈が最初のお葬式の時だけの登場となり、春子の役割を全部カズミが引き受けた状態になった。
おかげで麗奈はただの鬱陶しい棒読みの子供という印象しか残らなかった。
りんが喋れないというのは原作通りなんだけど、どう考えても麗奈の方がまともに喋れていない。

カズミはなんだかんだ言いながら、ダイキチにアドバイスしたり、りんと仲良くなったりしている。これはやはり幼稚園教諭という職業についているので、口では外ではどうのと言いつつも、子供好きだからという事だろう。

序盤の大吉の妄想のダンスシーンは正直いらない。ダンスシーンはどうでも良くてだるくなった。しかも一度のみならず数度にわたってするとか、正気の沙汰じゃないよ。
あの尺を使ってもっと大吉とりんの関係を描いた方が良かったんじゃないのだろうか。

りんを見つけたキョウイチが怪しさ爆発なのは、あの髪形とかにも原因があるんだろうな。アレがダイキチの同僚とか木村みたいなキャラなら、たぶん怪しさを感じさせなかったのだろう。
しかし同僚が急ぎの仕事があったのにそれらを止めて全員で捜索とか、この後でみんなかなり怒られたんじゃないのか? いくら子供が行方不明になったとは言え。
まぁ、そういう風に見せてるだけの良い人だろうというのは直ぐに判るんだけどね。
ただまさかカズミの彼氏とは思わず、保育園のお遊戯でカズミの横で一緒に見ていた時には、「お前が彼氏かよ!」とツッコミ入れたくなったわ。

個人的評価:70点

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