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2012年2月19日 (日)

偽物語 第七話「かれんビー 其ノ漆」

熱が収まらないまま家を飛び出した阿良々木火憐を発見した阿良々木暦は火憐を連れ戻そうとするも、火憐は暦の言葉に耳を貸さずに抵抗する。
本気で暦に攻撃を仕掛ける火燐に対して、防戦一方の暦は何度と無く激しい攻撃を浴び続けるも、半不死となっている暦は起き上がり続ける。
暦と感覚を共有している忍野忍は、痛みも伝わってくるのだと暦に伝える。我慢するように頼む暦に、忍は頭を撫でる一段階上、胸を撫でるで手を打ちました……
暦が一方的にやられているのは、自分が手を出してしまえば殺してしまうかもしれない、というのがやっぱり頭にあるからだろうな。自分はどれほどやられても立ち上がる事が出来るという自身があるので、負ける事はないという確信があるだろうし。

暦に勝てば自分が正義であると語る火憐だが、暦はそんな火憐の考えを否定する。
ファイヤーシスターズは正しいが強くないので正義ではない、と常々語ってきた暦。
しかし彼のいう強さは心の強さ。
常に他の誰かのために動き続け、自分の意思を持たない彼女たちは強くないのだという。
正義の味方ごっこ遊びだという暦に、他人のために動いて何が悪いのかと嘆く火憐。そんな火憐に暦は悪くはないのだと語る。それを自己満足として受け入れる覚悟を持って行動するのならば、構わないのだ、と。
妹たちを誇りに思う暦は、彼女たちが今回の一件で悔しい思いをしたように、自分もまた悔しいのだと告げ、火憐に代わって仇を討つことを約束する。
そんなこんなでようやく火憐を鎮めることに成功。

火憐を連れ帰った暦は、火憐と月火の顔に油性マジックで落書きをしてから戦場ヶ原ひたぎと合流し、貝木泥舟の下と訪れる。
ひたぎが普通の女子高生になってしまってつまらなくなったと語る貝木は、中学生たちに呪いを広めるのを辞めると言い出す。火憐の状態は瞬間催眠であり、3日もすれば下に戻る。ひたぎたちにも騙し取った金を出来る限り返すという。
感情のこもらない薄っぺらな謝罪を口に出し続ける貝木だが、ひたぎたちは彼の言葉を最初から信用するつもりなど無かった。
彼には所謂信念のようなものが殆どないので、年下相手に謝ることもなんともないんだな。最もその態度に真摯さが見られないので、心から謝っているわけではないのも相手に筒抜けになっているわけですけど。詐欺師ならその辺も上手く演技しても良さそうなんだけど、この二人を相手に演技したところで無駄だと踏んだのだろうか。

火憐の間違えは1人で自分の前にやってきた事で、それ以外は概ね正しいことをしたのだという貝木。

貝木は常に自分を貶めるような発言を繰り返し、あくまでただの小者でしかないのだと語る。
ひたぎもそれを理解していた。
故に貝木をただの「偽物」だと語る。
自分を卑下しているのは自分がそれほど大したものではない、というのを主張すると同時に、大物ではなくただの詐欺師だという自覚を持ち続けているからなのか。だからこそ無茶な橋を渡るつもりもないんだろうけど。

怪異についても彼は怪異を信じる者を知っているが、彼自身は怪異というものを信じてはいない。
囲い火蜂も作られた偽の文献を後の世の人間が信じただけに過ぎず、故に存在しない。
火憐の病も存在しない怪異によるものなのだから、治るのが当然だと考える。
実際にその怪異というものが存在しないかどうかは別なんだろうけど。
火憐の病状はただの催眠術だと考えている貝木ですが、暦はその熱を引き受けているからただの催眠術だとは思わないのかもしれない。
忍野メメあたりなら室町時代に存在していなくても、それを誰かが信じ始めたことで、囲い火蜂という怪異が誕生した、という考えを持っていたのかな。

貝木から携帯電話を受け取ると破壊するひたぎ。
ダマされた中学生たちのケアなどひたぎの知ったところではない。
「ダマされる方も悪いのよ。
 私は正義の味方じゃないもの。
 悪の敵よ」

そもそも貝木に詐欺師でしかない彼に、被害者のケアなど出来ない事は判っていた。
彼には良くも悪くも騙すことしか出来ないのか。

怒りの言葉を堪えるひたぎに対して本当につまらない女になったと侮辱する貝木に、ひたぎは昔の自分をバカにするのは耐えられても、今の自分をバカにする事は許せなかった。
暦が今の自分を好きだと言ってくれたから。

明日には立ち去るという貝木は、最後にひたぎに乱暴しようとした男が事故にあって死亡したという事を伝える。
それも嘘だろうと指摘するひたぎに、貝木はひたぎの事を忘れていたというのも嘘かもしれないという。中学生の頃のひたぎが自分に惚れていたとしても、それは浮気ではないだろうと言い残した貝木。
本当にあっさりと引き下がった貝木。
彼にとっては危険を冒してまで金儲けしようというつもりはない、という事なんだろう。危険ならばさっさと身を引いて別の場所でまた詐欺を働けば良い、という考えかな。

貝木に惚れていたという言葉にびっくりする暦。
それも嘘だというひたぎだが、あの頃の自分は自分を助けてくれる人が王子様のように見えていたので、彼に対しても好意的な感情を抱いた事も否定はしない。
だからこそ、余計に強い憎しみへと変化したのかな。信じた相手に裏切られたという想いがあるのかな。
貝木が最後にあんな言葉を残したのは、詐欺師としての彼の底意地の悪さの表れだろうか。

最後にひたぎの「お願い」を訊ねる暦。
ひたぎは過去に決別した自分を「褒めて」欲しいという。
暦に褒められても嬉しくもなんともないが、暦がそれを忘れているので教えてあげているのだという。
鉄で出来ているのか、と呆れる暦に、ひたぎは自分は柔らかくてか弱い女だと主張。
「だから……今夜は私に、優しくしなさい」
これは一線を越えたという事なのかどうなのかは謎。
ひたぎは過去への蟠りがあったので、暦とキスまでしか出来ない、という事があったわけで、過去と決別したのなら、その先へと進む事が出来るようになるわけですし。

翌日、火憐の体調は戻っていましたが、何故か月火と裸で抱き合って眠ってた……
ファイヤーシスターズは立ち去った貝木の後始末のために家を出て行く。
ファイヤーシスターズも暦も見かけ上は今までのままですが、内面的には少し変わっているのかな。
しかし病み上がりで早速街へ繰り出すとか元気すぎる。

次回 第八話「つきひフェニックス 其ノ壹」

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