薄桜鬼 黎明録 第10話「紅蓮の烽火」
土方歳三や近藤勇が相撲興行を開催して壬生浪士組の資金調達をしていた頃、芹沢鴨は異国との違法貿易で財を成して攘夷志士に資金を流していた大和屋が自分たちへの資金提供を断ったとして店に火を付けてしまっていた。
町の人たちからはますます嫌われてしまっていますが、芹沢だけはまったく気に留めた様子も無し。
この事件の真相は史実でもはっきりしないらしいですが。
この時代の町並みは一軒に火がつくと、次々とまわりの屋敷にも燃え移るから、周りの建物を壊さないといけないような代物なので、放火しておいて悠々と立っているのは考えにくいんですけどね。
菱屋太兵衛の妾だったお梅は菱屋に屋敷を追い出され、行く当てを無くしてしまった。
芹沢を殺そうと考えるお梅だったが、芹沢はそれを承知の上で、行く当てのない彼女を自分の手元におくことにする。
こーゆーところで面倒見の良さを見せてる芹沢は、やはり完全な悪人ではないという現れ。
龍之介を拾ったりもしているしな。
山南敬助たちの調べにより大和屋は天誅組に狙われていたため、尊攘浪士に金を渡して護衛を頼んでいた事が判明した。
芹沢の主張も間違っていたわけではなかったが、斎藤一は京の人々の記憶に残るのは壬生浪士組による火付けだけだと語る。芹沢を邪魔だと語る沖田総司。
最近の沖田君は「あの人邪魔だよね」しか言ってない気がする……
自身の体の不調を隠すため、酒を飲んで誤魔化そうとしていた芹沢だが、酒席で倒れた芹沢は一時、平間重助や井吹龍之介の顔すら忘れてしまう。
そこを偶然通りかかった浪士達が芹沢に対して殺気立つも、風間千景が浪士達を止める。
彼は一目で芹沢の体が既に病魔に全身を蝕まれている事、やがて自分も他人も解らぬようになり、苦しみ悶えて死ぬと告げる。しかし芹沢は苦しみ悶えて死ぬ事など気にしないと嘯く。
ゲスト出演の風間ですが、芹沢の剣の腕前も生き様も風間も認めるところだったようだ。
芹沢はこの病気のために変若水に手を出すことになるのか。
しかし何の病気なんだろう? 全身の痛みと記憶障害という事から癌っぽいけど。
会津藩は近藤と土方を呼び寄せてその功績を労うが、芹沢の行動が目に余ると、会津の名を汚さぬように対処しろとの指示を下す。
暗殺への布石ですが、実際には羅刹化して死亡展開なんだろうな。
堺御門で会津藩と薩摩藩が手を組み警護し、中に入ろうとする長州藩と一触即発の状態に陥る。
八月十八日の政変です。
芹沢は長州を排除するために、仲の悪い会津と薩摩が手を組んだのだと語る。
命令が出るまで待機するしかないと考える土方たちだが、芹沢はこのままでは手柄を上げられないと出陣を決意。
こーゆー決断が出来るところが芹沢が人の上に立つ存在として光るところか。近藤では結局、連絡が来るまで準備が出来なかっただろうからな。
と、そこにちょうど会津藩からの命令が下る。
御門を固めていた会津藩士たちは無名の壬生浪士組を知らぬと追い払おうとして土方たちと衝突する。だが芹沢は警備の武士を一喝してみせる。
この事件は幕府の衰退を物語るもので、綱道はこの事件で幕府が長くないと感じて姿をくらましたっぽいな。
この出動での功績を認められ、会津藩より『新選組』の名が与えられた。
精鋭武士集団『新選組』の名を継いだ事の感慨に耽る斎藤一は、龍之介に自分が一度武士としての道を迷い、刀を捨てようとした事があると告白。
斎藤が遅れて合流したのは、武士を止めようかと悩んでいたせいなのか。
ようやくここまで来たと感じる近藤と土方は、皆が力を合わせれば必ず大儀を成せるはずだと希望を抱いていた。
だが、芹沢は会津藩に取り込まれた新選組は、これから幾つもの武士としての踏み絵を踏まされることになると考えていた。自らの手を汚す事を厭わず、望まぬ事も踏み越えて行かなければならない。鬼になれるかどうかにかかっているとお梅に語る。
武士を夢見る近藤たちは、まだそうした汚いところにまで考えが及んでいないんだろうな。
新見錦は雪村綱道から羅刹の吸血衝動を抑える薬を受け取るも、薬はまだ未完成で実験が必要だったため、捕えた浪士たちを使って羅刹の実験を続けていました。
その夜、町で火事が起きていた。
いよいよ新見の死亡5秒前という感じになってきた。
新見は近藤たちに殺される筈なんだけど、もしかすると実験に失敗して羅刹に殺害されてしまうのかな?
次回 第11話「百花月夜」
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