百花繚乱サムライブライド 第拾話「鎮護石の秘密」
佐々木小次郎は自らを蘇らせた影に自分たちを甦らせた真意を問い質すも、影は小次郎はそれを知る必要がなく、武蔵と共にただ敵を倒していればいいのだと告げる。
しかしそれを良しとしない小次郎は、自らの命を賭けて聞き出そうとする。
又右衛門を連れ帰った後、又右衛門を操っていたものと対面していたのか。
徳川慶彦に鎮護石について訊ねに行った徳川千だが、その場所はトップシークレットのため、服部半蔵、後藤又兵衛、直江兼続、猿飛佐助、柳生義仙は留守番。
兼続はその事がどうにも我慢がならないが、気にした様子のない義仙は鋭気を休めるために眠り行き、騒ぎ立てる兼続は又兵衛に気絶させられる。
剣姫になって修行して強くなっても、性格が治るわけではないからね。ぐつぐつはどこまで行ってもぐつぐつのままか。
本来は徳川の敵である幸村たちが通されるというのはどうなんだろうとも思うけど、以前の戦いで場所は露見しているから構わないという発想なのかな。
しかしついこの前までは千姫の事をスルーしていたのに、急に話す気になったのはどういう心変わりなのか。
地下司令室に呼ばれた柳生宗朗たちは慶彦に鎮護石について問い質す。
話しても何にもならないと前置きしながら、慶彦は鎮護石について語り始める。
日本列島には氣の流れが張り巡らされており、この流れが乱れれば天地人に乱れが生じる。
この流れを安定させるため、霊力の強い石を霊峰富士の地下に設置した。
その石こそが鎮護石。
設置したのは徳川幕府ではなく、遥か昔で、誰が置いたのかは謎とされていて、一説では卑弥呼や大和武尊と伝えられている。
つまりは日本の龍脈の要となっているという事だな。
時の権力の転覆を狙うのなら、この石の破壊をするのが最も効果的だという事か。
しかしこの事実を今まで千姫に秘密にしておく必要があったのだろうか。
戦乱を望む者はこの鎮護石を過去何度も傷付けており、その急先鋒が天草四郎時貞であり、かつての大戦では壊滅的な打撃を受けた。
徳川幕府は鎮護石を護るために何重もの結界を張り、武應学園塾もその結界の一部だった。
だが、天草四郎の企みにより復活した柳生十兵衛と義仙の戦いが結界を破壊し、戦乱を望む怨霊たちを甦らせた。
人や動物を操り、百人の死者を蘇らせるなどの手段を講じてきた怨霊に対して、慶彦はシャルル・ド・ダルタニアンを始めとする慶彦の剣姫(マスターサムライ)が水際で防いできた。
しかし怨霊たちは四剣鬼(ダークサムライ)を甦らせ、マスターサムライを倒す事を目論んだ。結果、ニアたちは手も足も出ずに惨敗を期してしまった。
ダークサムライを復活させて又右衛門を操っていたのは、怨霊の集合体という事らしい。
ニアはダークサムライにフルボッコにされる前も戦い続けていたのか。そこまでは雑魚だったから大したことがなかったんだな。
天草四郎を倒したのはニアであるという慶彦が吹聴していたため、ニアを最強のマスターサムライだと信じて、これを倒した自分こそが最強だと確信した武蔵だが、ニアは自分が最強のマスターサムライではない。本当に天草四郎を倒したのは宗朗のマスターサムライであり、最強は十兵衛である事を教えた。
実は慶彦は前もってニアに万が一の時に十兵衛の名前を出すように伝えていたのだ。最もその十兵衛がマスターサムライの力を失っていたのは慶彦にとっても計算外。
ダークサムライは生前の性格などがそのままだから、武蔵は自然と最強の称号を手に入れるために十兵衛との対決を望んだのか。慶彦は復活したダークサムライが誰なのかも掴んでいたのかな。
結果、矛先を十兵衛たちに向けたダークサムライ。真実を知らされていなかった武蔵は十兵衛との戦いに固執して、一ヶ月の時間を与えてしまった。そのため、怨霊は復活が不完全のため手足が義手義足となっており操りやすい荒木又右衛門を利用することを企んだ。
宝蔵院胤舜は依り代として選ばれる人物だったが、胤舜はこれから必死に逃れようとしていた。
鎮護石を破壊したアカツキには、いんこちゃんの体を乗っ取って現世に復活しようと企んでいるのか。怨霊の雰囲気からするとヤマタノオロチにでもなるのかな。いんこちゃんを選んだのにも何か理由があるのか。
結界の修復は十兵衛たちの対決の翌日だった。
しかし決闘を延長すれば敵に悟られてしまうため、宗朗たちは予定通りに決闘を行い勝利するしか手は残されていなかった。
真田幸村は慶彦の申し出を受ける見返りとして、剣妃(サムライブライド)に関する資料の提供を求める。
慶彦はサムライブライドをただのお話程度にしか信じていなかったのか。
翌朝、墓地に戻った武蔵は小次郎の元気の無さに気付く。
昨晩、怨霊との話の後、意識を取り戻した又右衛門は全てを聞いていた。
カラクリ仕掛けの身体も笑って受け入れる又右衛門は、マスターサムライとの対決より、鎮護石の破壊のため、千姫の記憶を読んで見当を付けた鎮護石の破壊へと向かう。
しかし武蔵と共にいる事を望む小次郎はこの場所に残ったのだ。
又右衛門は武蔵と同じく強い相手と戦う事だけを望むのかと思っていたけど、意外にも鎮護石の破壊を目指すのか。鎮護石が破壊されて世の中が混乱すれば、好きなだけ戦えるという発想なんだろうか。単に面白ければなんでもいいという考えなのかもしれないけど。
小次郎は武蔵に今の世と戦乱のどちらが良いかと問いかける。ただ強い奴と戦えれば良い、十兵衛との対決だけが今の望みだとする武蔵に、小次郎もまた強い相手との戦いが出来れば良かったが、戦乱の世では敵味方が入り乱れる。それは武蔵が敵になるかもしれないという不安があった。
武蔵は小次郎に又右衛門を見かけたら、又右衛門のような人でなしは自分が殺すと告げるように伝える。それを聞いた小次郎は又右衛門は確かに「人でない」と笑う。
武蔵は通り魔の正体が又右衛門だと気付いていたのか。
もしかしたら小次郎は又右衛門を止めるために敵に回る可能性があるのかな。
速読術で書物を調べる幸村だが、兼続は幸村が調べた結果を素直に教えるとは限らないと考えていたものの、最後に勝つのは愛の戦士である自分だと無駄な自信をみせる。
半蔵は兼続に可能性があるのなら、自分にもと妄想をしてしまい、千姫に怒られてしまう。
サムライブライドとなれば多くの敵と戦わねばならず、それは武蔵や胤舜も倒すことになってしまうため、十兵衛はマスターブライドになることに躊躇いを持っていた。
義仙はマスターブライドになれば勝てるという考えに腹を立て、十兵衛は義仙以外の人間に負けてもらっては困ると告げる。
義仙の力も戻りつつあったが、まだ完全に戻ってはいなかった。
義仙も一応力を取り戻すために修行を続けていたんだな。で、この娘は力を取り戻したらどうする予定なのか。基本的には四郎の復活までは日本に滅んでもらっては困るから、防御側に付くのか。でも、四郎も鎮護石を破壊しようとしていたんだよな。
対決の前日、修行を続けるもの、資料を調べる者、鎮護石を探す者。
各々が自分の成すべきことをする中、幸村はマスターブライドの誕生の結論へと辿り着く。
マスターブライドを産み出すには複数の条件が必要だった。
1.将に対して7人以上のマスターサムライが必要
2.マスターサムライたちが1人のマスターサムライを中心に強い絆で結ばれていること
3.他のマスターサムライたちが全ての氣を、将を経由して中心となるマスターサムライに与える事
マスターブライドとは結果次第では全員が死亡するかもしれない危険な代物だった。
半蔵たちもマスターサムライとなった事でダークサムライと戦えるようになったのかと思いきや、一人のマスターブライドを生み出すための礎の役割か。敵もおそらく武蔵一人になりそうだから、ちょうどバランスが取れるのかな。
展開として武蔵vs剣妃・十兵衛、小次郎vs義仙、又右衛門vsニアかな。又右衛門vs小次郎という可能性もあるけど。
で、なんやかんやで結界が壊されていんこちゃんが依り代として乗っ取られて強大な敵が復活。
十兵衛に氣を与えたみんなも復活して、全員で撃破、という展開かな。みんなの失われた氣は慶次が補充してくれるという可能性の出るか。
戦いの後、ダークサムライが生き残るのかどうか。
慶彦からすると、その他のマスターサムライが死んでもニアがマスターブライドになれたのなら御の字にも思えるけど、慶彦自信も死ぬ可能性があるから出来そうにないな。
義仙はマスターブライドにはなれないのか。アニメの設定では天草のマスターサムライは義仙一人しか存在しないのだし。
まぁ、十兵衛が戦わなかったら、義仙を止められずにもっと壊滅的な打撃を受けていたわけだしな。
次回 第拾壱話「対決の刻」
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