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2013年11月 1日 (金)

キルラキル KILL la KILL 第五話「銃爪(ヒキガネ)」

黄長瀬紬はターゲットスコープを纏流子へと向けるが、彼がバイクで踏みつけた花の仕返しにと、園芸部屋上統括部長・矢車草之助が部下を引き連れて現れる。
生命繊維について知る彼は、園芸用強化型二つ星極制服を着る矢車の攻撃に、正面から対抗した草之助の攻撃に極制服の力が失われる。そして矢車は敗北し、生命繊維を奪われた。
そんなわけで謎のスナイパー? 登場の回。
極制服に頼りっぱなしだから、制服の力が無くなったらあっさり負けてしまうんだな。

生物部にモルモットとして人質に取られた満艦飾マコを救出した流子。
片バサミのサイズも変更出来るようになった流子だが、鮮血は流子が少し調子に乗っているのではないかと警告する。
流子と鮮血が言い争いをしていたその時、お弁当を食べようとしたマコの全身に針が刺さる。
姿を現した草之助は流子を圧倒して変身すらさせず、流子に服を脱げと迫る。
だが、どこからか飛来した手紙付き待ち針に、彼は一時撤退して明日また来ると告げる。
皐月との戦闘前に敗北。
二つ星相手で楽勝続きだったせいで、ちょっと調子に乗っていたところなので、ちょうど良い引き締め相手が来たわけだ。

紬を止めたのは美木杉愛九郎だった。
彼は流子に手を出さないように頼むも、紬はこれを了承しない。
鬼龍院皐月による全国学生制服も残るは関西のみであり、神衣にて鬼龍院の野望を阻止するのが纏イッシンの意思であり、彼ら『ヌーディストビーチ』の目的でもあった。
だが、紬はあくまでも極制服を危険だと考え、流子が神衣に飲み込まれれば鬼龍院以上の驚異になると考えていた。
人と服は敵じゃない、という絹恵の言葉を口にする愛九郎に怒りを見せる紬。
本部の意向に逆らっても神衣を狙う決意を見せる紬。
同じ組織に所属する人間のようだけど、ネーミングは最悪だな。おそらく、極制服を着ないという意味もあるんだろうけど。、

鍼の効果で体調が良くなってご馳走を買ってきたマコ。
満艦飾家はご馳走をみんなで頬張るも、流子は元気が無かった。
ホントに元気になったのか。マシンガンみたいに撃って、正確にツボを突くとかかなりの凄腕スナイパーだな。
そして相変らず細かいことは気にしない家。

紬が反制服ゲリラで、彼の使う針が人体と生命繊維のコネクションを遮断する事を突き止めた犬牟田宝火は、彼の狙いが流子である事も報告する。
皐月は所詮、鴫と蛤の関係でしかないと意にも介さない。
今回は文化部統括委員長・蛇崩乃音が対処に立候補。
鴫と蛤の関係というのは漁夫の利の語源になった逸話のこと。
日向ぼっこをしていたハマグリを食べようとした、鴫が抵抗したハマグリに嘴を挟まれて、どちらも引かずに睨み合い。最終的には漁師が両方を手に入れたという話。
この場合、漁師は自分たちだという事なんだろう。
『ヌーディストビーチ』はゲリラ組織だけど、反制服って……

紬の狙いは自分であり、今日は自分を着るなと告げる鮮血に、流子は自分の狙いは皐月であり、そのためには鮮血が不可欠と拒絶する。
言い争いをする1人と一着を、気の毒な子のように見る満艦飾家の人々。
マコたちには一応、鮮血の事を話してあるみたいだけど、制服が喋ると思ってる残念な娘と思われてるのか。

紬との戦いに挑む流子は、恐怖を感じており、鮮血はそんな状態でまともに戦えるのかと問い質す。しかし流子は鮮血はただの服であり、黙って自分に着ていられろと命じる。
紬と流子の戦い。流子を戦術で翻弄する紬。
神衣を来た流子の身体能力は紬よりも格段に上だけど、戦闘技術で翻弄されているのか。流子は猪だから、余計にこーゆータイプとの相性は悪いんだろうね。
紬の針の力を知らない流子は針を避けようともせず、動きが鈍っていく。
完全に鮮血に頼り切りの戦い方。同じような事が聖闘士星矢Ωでもあって、聖衣に頼りすぎと怒られてたよね。
だが、二人の戦いに落語部三名人、百人一首部百人衆、園芸部裏庭統括部長・藪睨みの蟒草田男と部員たちが乃音の命令で戦いに割ってはいる。
張り切っていた割りに雑魚部を送り出した崩乃音だが、簡単に終わってはつまらない、宝火でもそうした筈だと告げる。
プロの戦いをその目で見る良い機会であり、皐月の準備している実戦への良いレッスンだと告げる。
皐月との付き合いが尤も長い乃音は、誰よりも皐月の事を理解していると自負していた。
乃音が直接出るのかと思いきや、データ収集を目的にしているからあくまで手下を送り出しただけ。しかも文化部でも雑魚に分類される部活か。

文化部の雑魚部たちを倒しながら、トラップで流子を攻撃する紬。
そして遂に鮮血は力を失ってしまう。
追い詰められた流子は、それでも鮮血を脱ごうとはしない。
かつて服と女は敵ではないと信じていた紬。しかし服を信じて裏切られ、服によって殺された絹恵により彼の考えは変わった。
流子も何時か服に裏切られるという紬。
恋人が生命繊維の服に喰われたみたいだけど、その服が何なのか。皐月たちから奪った極制服なのか、独自に作成した生命繊維の服なのか。

鮮血は最後の力を振り絞り、流子だけは逃がそうと盾となる。
だが、鮮血の声が聞こえない紬は鮮血が自分だけ逃げようとしたのだと勘違いする。
そんな彼の前にやってきたのはマコだった。
鮮血は流子にとって一張羅であり、友達だと語るマコ。
服と人は友達になれないという紬に、マコは友達のいない自分にとって初めての友達になってくれた流子ならば服とでも友達になれると流子に鮮血を渡すと、居眠りの罰で女子トイレの掃除中だったため、戻っていく。
本人を前に堂々と服とお話をする可哀相な娘、発言をしてるよ、この娘……
相変らず流子のピンチには絶対出てきて、相手に抗議するけど、ピントが合ってるのかずれてるのか微妙に判らない発言して去っていくな。

鮮血を渡さないという気迫を見せる流子。
紬は流子に手を出せば自分が許さないと迫る鮮血の幻を目にして、双方が互いに信じ合っているのだと気付いた。
そこに鮮血と紬を狙って乃音がやってくるが、紬は流子と鮮血を連れてその場から逃走する。
両者の戦いに加えて雑魚をぶつけて、疲弊したところを両方とも捕える作戦だったのか。
もう少し早ければ成功したのかもしれないけどね。

紬の戦闘データを収集・解析した宝火。
皐月は紬には逃げられたが自分の目的を理解してデータ収集に協力した乃音の労を労うように告げる。
皐月たちによる全国学校支配はあくまでも前哨戦で、全ての学校を支配し終えた後、本命である大人との戦闘を考えてるのか。
極制服は黄長瀬のような戦闘のプロとでも学生が戦えるために作り出したものなんだな。

意識を取り戻した流子は完敗した事を痛感。
自分たちはもっと強くならないといけないと実感する。
流子は鮮血を一張羅ではなく、友達だと告げる。
鮮血を道具扱いしていた流子が、戦いの中で鮮血をパートナーとして絆を深めたお話。
本当の意味で人衣一体となるのに必要なことだったのかな。

流子を救った紬に感謝する愛九郎に、紬は
一つ、チャンスをやるだけだ
一つ、綻びが見えればまた脱がしに来る

と笑う。
まぁ、彼はまた今後出番があるんだろう。
これまでの登場人物では比較的まともな人。

次回 第六話「気分次第で責めないで」

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