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2014年2月 3日 (月)

ヌイグルマーZ 感想(ネタバレあり)

 【ストーリー】

東京のとある町。
一人の少女の誕生日を家族でお祝いしていました。
少女は両親からプレゼントされたピンクのテディベアに大喜び。でも実は、そのテディベアは道で拾ったものというのは内緒です。
ケーキでお祝いしようとしたその時です、なんと家の中にゾンビが現れて襲いかかってきました。両親はあっという間にゾンビたちの餌食になってしまい、少女はテディベアを抱えて必死に逃げましたが、庭でついに追いつかれてしまいました。
するとそにロリータファッションの女性(中川翔子)が現れました。実はピンクのテディベアは彼女の持ち物で探していたのです。しかもテディベアはただのぬいぐるみではなく、なんとしゃべって動くではありませんか。
少女はテディベアを守ってくれたお礼を言うと、テディベアを抱きしめてピンクの戦士ヌイグルマーへと変身、次々とゾンビ達を倒してしまいました。
ゾンビたちが撤退した後、女性は少女にこの世界にゾンビがあふれ出した秘密を語ることにしました。

かつて銀河の果てに滅亡の危機に瀕したドムホという惑星が存在していました。
この星に住んでいた綿のような生命体は、星を脱出して遠い宇宙を旅しました。そして5年前、この地球へと辿り着いたのです。
彼らはまるで雪のように町に降り注いだものの、多くは海に落ちて死に絶えました。無事に海を逃れたものたちも、ほとんどは地面に落ちてしまいました。
そんな中で、たった一つドムホの戦士ドゥーマア(声:阿部サダヲ)は、作家の鮎川冬子(平岩紙)が娘の誕生日祝いに作っていたピンクのテディベアへ入り込んで生きながらえました。
実は昨年まで暴力を振るう夫と生活していたため、娘の誕生日もお祝いしてあげることが出来なかったものの、離婚して娘の誕生日を初めてちゃんと祝うことが出来るのです。
娘の鮎川響子も誕生日を楽しみにしており、手作りのテディベアに感激して『ブースケ』と名前を付けました。
その時響子の母を思う愛情にドゥーマアは覚醒しました。
「この少女は私を必要としている!私はこの姫を守るために生きるのだ!」
と確信しました。
けれど、母が今日も仕事をしておりテディベアがまだ作りかけの事にガッカリ。
しかもこの日、冬子の妹の夢子がこの家へと居候にやってきました。実は両親が亡くなってしまい、唯一の肉親である姉の世話になることになったのです。
ロリータファッションの夢子はドジで「ダメ子」と拒絶する響子。

なんとか響子の心をいやしてあげたいと願う響子。
彼女は幼い頃、友達が出来ずに自分が女の子であることに違和感を抱いて男装をし、特撮ヒーローにはまっていました。でも女の子ではヒロインにはなれてもヒーローにはなれない。そんな時、彼女はロリータの世界を知ったのです。

姉の家を出ようと決意した夢子でしたが、そんな彼女にブースケが語りかけてきました。
甘えるな、と叱責したブースケは自分を完成させるように告げます。
彼に従い、テディを無事に完成させると、姉の筆跡を真似た手紙と共に寝ている響子の枕元へとおいた夢子。

町でコスプレ店の呼び込みをしていた少女に柄の悪い男たちが絡んでいました。
そこにやってきたタケシ(猫ひろし)。
チビで貧弱でどうみても弱そうなタケシを恫喝する男たちでしたが、彼らの言葉に怒ったタケシは抱えていたアミグルミと一つになり、アミグルミ戦士『チャーリー』へと変身。
男達を倒してしまいました。助けられたことを感謝する少女でしたが、チャーリーは彼女を助けた覚えはないと、彼女に黒いガスを吐きつけます。すると、少女はみるみるゾンビへと変化して、彼の部下になってしまいました。
そして町ではゾンビたちによる被害が次々と出て、ニュースにもなっていました。

冬子は娘の誕生日祝いのため、レストランにやってきていました。
母がブースケを完成させてくれたのだと感激する響子。身に覚えのない冬子でしたが、すぐに夢子がやったのだと気づいて話を合わせてくれます。
けれど響子はダメ子も一緒にレストランへ来ていると知ってまた不機嫌に。
そこへなんとゾンビたちが襲撃してきました。
お客や店員たちが次々とゾンビ達の犠牲となっていきました。怯える響子と冬子でしたが、女ゾンビが拳銃を向けてきたのに気づいた冬子は、響子を守って命を落としてしまいます。
しかし母はダメ子を守って死んだと勘違いした響子はダメ子へと憎しみの目を向けます。

レストランから逃げ出した響子を追いかける夢子でした、彼女の前に立ちはだかったのはチャーリーと彼の部下であるキルビリー(キルビリー)と片腕ロリータ(高木古都)でした。
実はチャーリーの持つアミグルミの中にはドゥーマアと同じドムホの戦士デパルザ(声:山寺宏一)が宿っていました。
かつて共に戦ったデパルザですが、タケシの悲しみを知り、彼に力を貸していたのです。
彼らの襲撃から逃げまどいながら、なんとかゾンビに追われる響子を助けようとする夢子でしたが、片腕ロリータの銃弾を浴びてしまいました。更にキルビリーの攻撃を受けた夢子に、ブースケは彼女の勇気にかんどうし、姫を守るために夢子と合体。
ピンクのヌイグルミ戦士『ヌイグルマー』へと変身し、激しい戦いでチャーリーたちを退けました。

それから数年。
ゾンビ事件は影を潜め、日本中は平和を取り戻していました。
高校生となった響子(市道真央)はロックバンドに填り、パートナーのコージ(斉藤工)とバンドを組んでプロを目指していました。
バイトをしながら必死に響子の世話をしようとするダメ子ですが、響子はまったくうち解けようとはせず、母の死はダメ子のせいだと信じ込んでいました。そして母が響子には想像力があると言って託した原稿用紙に小説を書くこともありませんでした。
コージは参加すると必ず成功者になれるという噂がある新興企業MIB社のセミナーへ参加する言い出しました。胡散臭いセミナーへ参加したくない響子ですが、バイト中のダメ子を目撃して逃げるようにセミナー会場へと入ってしまいました。
実はMIB社はタケシたちが運営する会社で、人々をゾンビにする一方で響子を捕えようと考えていました。
同じ頃、このビルにデリバリーのアルバイトでやってきていた夢子は、ブースケが響子のピンチを感知して助けに向かいます。

何も知らないままセミナーに参加することになった響子とコージ。セミナーでは怪しいガスを吸った人間がゾンビへと変わってしまい、二人も捕まりかけたものの、怪しさを感じた二人は逃走。けれども、コージはゾンビたちに捕まってしまい、自分のベースを形見として響子へと託しました。
響子は捕えようと現れた片腕ロリータに、コージの形見のベースを投げつけてその場から逃げ出しました。

警備員たちの妨害をかいくぐる夢子の前には、チャーリーの力でマンガを読んでゴロゴロするのが最高だというまんがグータラ族の男たちが立ち塞がりました。
彼らとの戦いの最中に逃げてきた響子ですが、彼女を追ってやってきたキルビリーがヌイグルマーにそっくりなため、自分を助けてくれたヌイグルマーだと勘違いして彼についていってしまいます。
自分には決して向けてくれない笑顔をキルビリーへと向ける響子の姿に、もやもやした気持ちとなったままヌイグルマーに変身した夢子。スーツのあちこちが破れた姿になりました。
なんとか男たちを倒したものの、ヌイグルマーも意識を失ってしまいます。

キルビリーへとついて行った響子はチャーリーの下へと案内されます。
実はチャーリーは響子を自分の妻にしようと考えていました。
ずっと彼に仕えていた片腕ロリータはショックを受けるも、チャーリーは行き場所の無かった彼女を助けただけでも感謝しろと冷たく突き放します。
響子がセミナー会場で吸ったガスは、女性が吸うとチャーリーを好きになってしまう効果があり、彼を慕う4人の白いロリータ服の美女たちタケシ・エンジェルズもそのガスを吸っていたのです。

意識を取り戻した夢子は自分が捕まっている事を知ります。
片腕ロリータはこの施設にいるゾンビたちを町に放ち、世界中をゾンビだらけにする計画がある事を明かしました。そしてそのためのスイッチを変態プレイで興奮させた赤ちゃん人間(ジジ・ぶぅ)に押させてしまいます。
高円寺で阿波踊り大会が開催されており、ゾンビたちは音楽に載せて阿波踊りで町へと繰り出していきます。

チャーリーは響子を自分の花嫁にするため、彼女にブースケを撃ち殺させようとします。
必死に抵抗する響子は、ブースケは冬子や夢子が自分のために作ってくれた大切なものだと自覚します。
更にキルビリーもチャーリーに反旗を翻して響子を助けて二人は逃亡しました。
キルビリーは自分が本当は女である事を明かしますが、響子はその事に気づいていました。更にキルビリーは自分がヌイグルマーではない事も告げます。
追っ手により負傷するキルビリーですが、響子だけでもと盾になって彼女を逃がします。

そして脱出したブースケは捕えられた夢子の救出に現れ、夢子も響子の下へ向かいます。
けれど響子にある事を確認するまでは変身できない、とブースケに告げます。
そして逃げていた響子と合流した夢子は、響子に一つの事を確認するのでした……

・キャスト
夢子/ダメ子:中川翔子
キルビリー/ヌイグルマー(変身後):武田梨奈
鮎川響子(高校生時):市道真央
タケシ:猫ひろし
片腕ロリータ:高木古都
赤ちゃん人間:ジジ・ぶぅ
コージ:斉藤工
鮎川冬子:平岩紙
ドゥーマア/ブースケ:(声)阿部サダヲ
デパルザ/チャーリー:(声)山寺宏一

・予告(Youtube動画)

 【感想】

大槻ケンヂ原作『縫製人間ヌイグルマー』の実写映画作品。
はっきり言ってB級映画です。
でも、これを見に行く人はもみんなB級映画と判って観に行っているはず。
挿入歌は全て特撮
マリリン・マラソンとか流れてきたら、一緒に叫びたくなる。殊の外阿波踊りとマッチしていたのに笑った。
ヌイグルマーなだけに『綿いっぱいの愛を』とか流れるかなとも思ったけど流れなかったな。
死霊の盆踊りならぬ死霊の阿波踊りとか小ネタは沢山。
おっぱいビームとか阿呆なネタ全開。
阿波踊りでは『高円寺阿波おどり 朱雀連』が協力。

ダメ子の変身後、ヌイグルマーおよびヌイグルマーZは、ダメ子がビリーのようになりたいと思って変身したことにより、武田梨奈が担当。
中川はラストに1度だけ変身です。

ブースケは怪獣ブースカの角がなく、角はデパルザにだけ存在。

成長後の響子はロック好きでギタリストになってるわけですが、部屋中には特撮のポスターがいっぱい。
そういや、彼女らの生活費ってどうなってるんだろうか。ダメ子のアルバイトだけで賄えるとは思えないから、母親の保険金や遺産かな。作家だったし、印税が入ってきているのかもしれないな。
コージの形見のベースをあっさりと投げ飛ばしてしまう響子がいかす。

ラストのチャーリーはデパルザが分離したのに、なんでアミグルミ戦士の変身が解除されなかったんだろうな。
既にタケシがデパルザの力を自分のものとしてしまっていたからかな。

チャーリーのガスが女性には彼を好きになる効果があるとしながら、最初の女性はゾンビになったり、慕っているのが5人しかいないのは、そういう効果のあるガスとゾンビ化させてしまうだけのガスと二通りあるからかな。

チャーリーは既に倒している筈なのに、ゾンビがまだ存在しているのは彼が倒れても既にゾンビ化している者はゾンビのままだから、生き残りが増殖を続けているという事なんだろうか。ゾンビを全部倒したわけではないしな。

個人的評価:80点

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