マイティ・ソー/ダーク・ワールド | Thor:The Dark World 感想(ネタバレあり)
かつて9つの世界が誕生する以前、世界には闇の世界スヴァルトヘイムが存在し、闇の軍団(ダークエルフ)が存在していた。
強大な力を持つ闇の力エーテルを使う彼らに、アスガルドの王ボー(トニー・カラン)は軍を率いて戦いを挑むと、ダークエルフの支配者マレキス(クリストファー・エクルストン)がその力を使うのを阻止して勝利を治める。
そしてマレキスは倒され、エーテルは消滅した、と伝えられた。
だが、マレキスは部下と共に再起を誓って身を潜め、エーテルもまた強大過ぎる力故にボーは誰の目も届かない世界の狭間の奥深くへと封印した。
アベンジャーズのNYでの戦いから1年。
捕らわれの身となったロキ(トム・ヒドルストン)を案じる母フリッガ(レネ・ルッソ)。
罪など犯していないと嘯くロキに対して、アスガルドの王オーディン(アンソニー・ホプキンス)は女王フリッガに免じて命は捕らないも、生涯牢に幽閉する事を宣告する。
その頃、ソー(クリス・ヘムズワース)はビフレストの破壊により乱れた9つの世界に平和を取り戻すために、シフ(ジェイミー・アレクサンダー)とホーガン(浅野忠信)らウォリアーズ・スリーと共に戦いを繰り広げ、遂に世界に平和を取り戻した。
だが、彼に王位を継がせようと考えているオーディンは、彼の妃として幼馴染のシフを考えていたが、ソーの心には地球にいる恋人ジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)が未だに住んでいた。
地球では2年前の戦いから連絡のないソーを忘れようと、天文物理学者のジェーンは求婚するリチャード(クリス・オダウド)と食事を取っていたがどこか上の空。そんなところへ、助手のダーシー・ルイス(カット・デニングス)がやってきた。
彼女とその助手イアン(ジョナサン・ハワード)はジェーンを子供たちが隠れ住む廃墟へと連れてきた。そこで彼女たちが見たのは、奇妙な空間異常だった。
興味を抱いて調査をしていたジェーンは突如重力異常に巻き込まれ、見知らぬ空間へと飛ばされてしまう。
そこはボーがエーテルを封じた世界の境界だった。
ジェーンはそこでエーテルを身体に宿してしまう。
ソーは祝宴の席を抜け出すとビフレストの監視者ヘイムダル(イドリス・エルバ)の下を訪れた。
9つの世界が5千年に1度の惑星直列の時を迎えようとしていた。この時、9つの世界の境界があいまいになるのだという。
それを見る事が出来るというヘイムダルだが、彼の目から突如ジェーンの姿が消失してしまう。
意識を失っていたジェーンが目を覚ますと、廃墟は警察官で溢れていた。
実は彼女は5時間消失しており、心配したダーシーが警察に連絡したのだ。
と、そこへジェーンの身を案じたソーが現れる。
事情聴取のために彼女を警察へと連れて行こうと警察がジェーンに触れた瞬間、強力なパワーが放たれて警察官を吹き飛ばしてしまった。
異変を感じ取ったソーはそのエネルギーの正体を調べるため、ジェーンをアスガルドへと連れて行く。
アスガルドにて医師エイア(アリス・クリーグ)たちの診察を受けるジェーンだが、彼女の体内に強大なエネルギーが宿っていると判明する。
オーディンはジェーンをアスガルドから地球へと送還しようとするも、兵士が触れた途端に発したパワーを目の当たりにし、それが彼の父ボーが戦ったダークエルフの持っていたエーテルだと気付く。
だが、エーテルについて詳しい記録は残されておらず、ジェーンから取り除く方法は判らなかった。
エーテルの活動を感知したマレキスたちがスヴァルトヘイムにて目を覚まして、エーテルを奪い返し、世界を消滅させようと動き出していた。
彼は腹心のアルグリムに力を宿し、アスガルドへと送り込む。
地球ではジェーンがソーに連れて行かれてしまい、残されたダーシーはS.H.I.E.L.D.に連絡を取るも繋がらない。更に頼みの綱と考えていたエリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)博士がストーンヘッジにて全裸で何かを観測していた事により、逮捕されて精神病棟へ入れられている事を知る。
別世界から捕らわれてきた捕虜たち。
その中にアルグリムが含まれていた。
牢へと閉じ込められた彼だが、アレキスから渡された力でカースへと変貌して脱獄。更に囚人たちを次々と解放して混乱を引き起こす。
ロキの牢は解放しないカースだが、ロキは彼に別の通路を使って外へ出るように伝える。
地下牢で異変を感じ取ったロキはジェーンを女王フリッガに託して地下牢へと急行する。
囚人たちの叛乱鎮圧に戦うアスガルド兵の下へ駆け付けたソーは彼らを鎮圧するが、その中にカースの姿は無かった。
同じ頃、アスガルドにダークエルフの軍艦がステルス状態で接近していた。
その存在は監視者ヘイムダルにも見ることができない。
闇の軍団の襲撃に対して、ヘイムダルは王宮にシールドを張るも、カースによってエネルギー装置が破壊されてシールドは消滅、闇の軍団の侵入を許してしまう。
オーディンは武器を奪われないよう武器庫の警備を厳重にするように指示し、敵との戦いに備えるが、闇の軍団の前にアスガルド軍は苦戦を強いられる。
アレキスはエーテルを奪うためにジェーンを狙うが、フリッガがこれを阻止する。
アレキスを追い詰めたフリッガだが、駆け付けたカースによって形勢は逆転。しかも彼らの前にいたジェーンがフリッガによってつくられた幻影だと知ったアレキスは彼女を殺害してしまう。
一歩遅く駆け付けたソーは怒りを爆発せて、ミョルニルをアレキスへと叩き込んで彼に大きな傷を与える。だが、アレキスを倒すには至らず彼はカースと共に一時撤退する。
精神病棟で患者(スタン・リー)たちに惑星直列による空間異常と、自分の装置でそれを安定化できることの講義をしていたエリック博士を、ダーシーとイアンが家族を偽って迎えにやってきた。
精神病棟を出た彼らは、空間異常が進んでいることを知る。
女王フリッガの死を悲しみ、彼女の葬儀を執り行うアスガルドの人々。
地下牢に閉じ込められているロキは葬儀への参列が許されないも、そこで怒りを滾らせていた。
カースによって破壊されたエネルギー炉の復旧には時間が掛かるため、次に襲撃を受ければアスガルドはひとたまりもない。
ソーはオーディンに自らジェーンと共に闇の世界へと赴いて、ジェーンからエーテルを取り出させた後にアレキスを倒すことを提言するも、エーテルがアレキスに渡る危険を考慮したオーディンに却下されてしまう。
このままではアスガルドに多くの血が流れることになるが、オーディンは最期の一人となっても戦い続けて、必ず勝利を得ると冷徹な判断を下す。
オーディンの指示にどうしても従えないソーは、シフやヘイムダル、ヴォルスタッグ(レイ・スティーヴンソン)、ファンドラル(ザッカリー・リーヴァイ)らに協力を頼み、オーディンに逆らって幽閉されているジェーンを連れて闇の世界へと向かう事を決意する。
だが、闇の世界へ行くにもビフレストを使う事はできないため、ソーはロキに協力を頼むこととする。
今となってはロキを信用できないソーだが、フリッガの死に対する怒りは同じはずであると考えていた。
作戦通りにジェーンを解放して、ロキを牢から連れ出したソーは、闇の軍団が残した宇宙船を使って逃走を図る。
ロキを信用しない仲間たちは、皆ロキが裏切れば殺すと宣言する。
追っ手をかいくぐり、ソー、ジェーン、ロキの3人はついに闇の世界へと辿り着く。
エーテルの力が自らやってきたと気付いたアレキスはアスガルドの襲撃を中止し、彼らを迎え撃つ。
彼らを倒そうとしたソーだが、ロキがソーを裏切って彼を倒してしまう。
カースはロキが地下牢に囚われていたアスガルドの敵であるとアレキスに説明。
ロキはジェーンをアレキスへと差し出すと、アスガルドが消滅するところを見せてほしいと笑う。
アレキスがジェーンからエーテルを取り出した刹那、ソーの号令でロキがジェーンを奪い返し、ソーは雷撃でエーテルの破壊を試みた。
全てはロキとソーの作戦通りだった。
だが、ソーの力でもエーテルを破壊することは適わず、アレキスがエーテルの力を手に入れてしまう。
アレキスはソーたちの相手をカースに託して、自らは世界の破壊へと向かう。
カースの強力な力に苦戦を強いられるソー。
ソーを追い詰めるカースだが、その背後からロキが彼の体を貫いた。だがそれでもなお倒せないカースに、ロキが逆に体を刺し貫かれてしまう。
だが、ロキは彼の体に闇の軍団の爆弾を設置しており、カースを消滅させる事に成功する。
彼を倒すのと引き換えにして命を落としたロキの死に悲しむソーだが、彼らに長く悲しみに暮れている時間は無かった。
この世界を脱出してアレキスを追わなければならない彼らは、闇の世界を探索するが、その洞窟の一つで、突如ジェーンの電話が鳴り響いた。
更にその洞窟ではかつてロンドンの重力異変の時に実験で投げ込んだ物質が転がっていたのだった……
・キャスト
ソー:クリス・ヘムズワース(吹替え:三宅健太)
ジェーン・フォスター:ナタリー・ポートマン(吹替え:坂本真綾)
ロキ:トム・ヒドルストン(吹替え:平川大輔)
オーディン:アンソニー・ホプキンス(吹替え:浦山迅)
エリック・セルヴィグ博士:ステラン・スカルスガルド(吹替え:金子由之)
ヘイムダル:イドリス・エルバ(吹替え:斉藤次郎)
マレキス:クリストファー・エクルストン(吹替え:相沢まさき)
アルグリム/カース:アドウェール・アキノエ=アグバエ
ダーシー・ルイス:カット・デニングス(吹替え:田村睦心)
イアン:ジョナサン・ハワード(吹替え:佐藤せつじ)
ヴォルスタッグ:レイ・スティーヴンソン(吹替え:咲野俊介)
ファンドラル:ザッカリー・リーヴァイ(吹替え:遠藤大智)
ホーガン:浅野忠信
シフ:ジェイミー・アレクサンダー(吹替え:北西純子)
フリッガ:レネ・ルッソ(吹替え:滝沢久美子)
ボー:トニー・カラン(吹替え:石田圭祐)
エイア:アリス・クリーグ(吹替え:寺内よりえ)
ティール:クライヴ・ラッセル(吹替え:佐々木敏)
コレクター:ベニチオ・デル・トロ(吹替え:石住昭彦)
コレクターの側近:オフィリア・ラヴィボンド
リチャード:クリス・オダウド(吹替え:山岸治雄)
キャプテン・アメリカ:クリス・エヴァンス(吹替え:中村悠一)
精神病棟患者:スタン・リー(吹替え:広瀬正志)
2011年に公開された『マイティ・ソー』2012年の『アベンジャーズ』の後の戦いの話。
このため、この二つの話、特にマイティ・ソーを見てないと良く判らない点もあるかな、と。もちろん見てなくても楽しめますが。
最初にスタッフロールの後にも映像があります、という説明が親切に流れるのですが、エンディングとスタッフロールの間にも映像が流れるため、それと勘違いした人が出て行ってしまったみたいだ。
本編が終わった後に2度、ショートエピローグが流れる形です。
物語は次々とイベントが起こる形で楽しめるものの、意外性に関しては少ない。
人によってはラストのロキぐらいだったと思うんだけど。それも予測がついた人が多かったのではないかと。
うっかり世界の狭間に落ちて闇の力を宿しちゃったジェーンのお話。
最終的には敵に奪われてしまうのはもちろんお約束。
しかし数千年間活動を休止していた敵に圧倒されてしまうアスガルドってどうなんだろう。
昔から進化していなのか。というよりも、昔は彼らに勝ったことを考えると、むしろ退化しているのか?
むしろエリックの発明品が凄い。
短期間であれだけの物を開発できるなら、いっそS.H.I.E.L.D.にスカウトした方がいいのではないだろうか。
エーテルも消滅していなかったみたいで、シフとヴォルスタッグからエルダーズ・オブ・ザ・ユニバースの一人コレクターへと管理を依頼しましたが、どうやらこのコレクターはこの先のラスボス的存在みたいで、このエーテルを含めた6つの宝石を集めようとしているみたい。
この先、キャプテン・アメリカとかアベンジャーズシリーズの作品で各エネルギーが出てきて、それらをコレクターが収集していくという展開かな。
で、ラスト1つになったところでアベンジャーズ2となるという感じか。ラストの一つはやはり四次元キューヴかな。
浅野忠信は序盤で異世界に残ることになってしまったので、ほとんど出番なし。
別にいなくとも問題ないレベルだけど、ウォリアーズ・スリーだから取り敢えず出しておいた感じ?
ロキはフリッガの死に対する怒りだけは本物だったんだろう。
カースとの戦いはソーじゃなくて母親の敵討ちにきたロキの役割なんじゃないのか、と思ったらトドメを刺す役割だった。
刺されたのはわざとなのかは不明だけど、最初から倒した後は死んだふりをするつもりだったのかな。刺されたのは幻影だったのかな。
闇の軍団が現れた時、S.H.I.E.L.D.は何していたんだろう。
基本的に戦闘メンバーは普段バラバラに活動しているから、招集している時間がなかったのかな。
闇の世界へやってきた兵士が見えた場面で、変身したような演出が僅かにあったので、あれがロキなんだろうな、と思っていましたがやはり生きていたようで。
最後はオーディンになりすましていたので、オーディンへロキの死を伝えた後、彼を殺して成り変わったんだろうか。
という事で、まだ先があるみたいだ。
ソーの次回作か、或いはアベンジャーズ2で敵役としてまたソーと戦うのかな。
個人的評価:70点
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